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韓国籍弁護士を調停委員就任拒否 仙台家裁
仙台弁護士会に所属する韓国籍の弁護士が1月、日本国籍でないことを理由に、仙台家裁から家事調停委員への就任を拒まれていたことが23日、分かった。
弁護士は2006年にも同様の理由で断られた。仙台弁護士会は同日、最高裁と仙台家裁に対し、日本国籍の有無にかかわらず民事・家事調停委員に任命するよう求める決議を採択した。
仙台弁護士会によると、同会は昨年11月、家裁からの家事調停委員の推薦依頼に基づき、韓国籍の会員を候補者として推薦。家裁は今年1月、日本国籍がないことを理由に、最高裁に任命を上申しないと回答した。
同会は決議文で「日本の社会制度や市民の考え方に精通し、高い人格識見があれば、日本国籍の有無にかかわらず調停委員の役割を果たせる。外国人を排除する理由はない」と主張している。
仙台家裁は「調停委員は公権力の行使に携わる公務員。公務員になるためには日本国籍を要するのが一般的なため、(韓国籍弁護士の)最高裁への任命上申を見送った」と説明している。
外国籍弁護士の家事調停委員就任をめぐっては、1月に大阪家裁、昨年11月に神戸家裁で仙台と同様のケースが起きている。
河北新報
2008年02月23日土曜日