07/08/03 18:52:01
丸川氏の出馬を知った5月、老紳士の胸に9年前の苦い記憶が蘇った。
1998年、丸川氏がテレビ朝日の同僚と深い仲になり、略奪婚の秒読
み段階と週刊誌などで報じられた。相手はスポーツ局でゴルフなどを担当
する20歳年上のプロデューサーで、妻とは離婚したが、社内の反発で再
婚までは至らなかったとされる。
この妻こそが、老紳士の娘だというのだ。
老紳士によれば、娘を捨てて丸川氏に走った元夫は名家出身。バブル期
に東京・神保町の土地を売り、37億円もの大金を手にして以来、放蕩生活
に染まっていったという。
「95年くらいから(丸川氏と)つきあい始め、家に寄りつかなくなっ
た。孫は中学生で多感な時期。娘はノイローゼになってやせ細り、98年
4月に公正証書に条件をまとめて離婚した」
だが、略奪愛も長くは続かず、1年ほどで元夫は家庭に戻った。老紳士
は「金が続かず、(丸川氏に)愛想をつかされたんだろう」と話す。娘夫
婦は今でも、戸籍上は離婚したままで暮らしている。
老紳士はかつてエネルギー関連の先端技術をリードし、商社や電機メ
ーカーの顧問、経産省関連団体の委員などを務めてきた。今回の選挙でも
政財界の人脈を生かし、丸川氏の当選を阻むべく大河原氏の応援に奔走し
た。「丸川を直接攻めるのではなく、女性票を全部取る」という戦略だった。
自民党に大逆風が吹き荒れる中、丸川氏は同じ党の現職・保坂氏と票を
食い合う形となり、保坂氏寄りの地元都議・区議から協力を得られなかっ
た。さらに、住民票の届け出ミスで丸川氏に選挙権がないことが発覚し、
後ろ盾の衆院議員からも怒りを買った。
開票前の予想では保坂氏は当確で、5枠のうち最後の1枠を丸川氏、大
河原氏らが争うとされたが、結局、老紳士の尽力もあってか大河原氏が10
0万票以上を集めてトップ当選。丸川氏も4位で当選したが、保坂氏がよも
やの落選となった。
丸川氏への9年越しのリベンジはならなかったが、老紳士は「しょうが
ない。でも、子育てとかを語るのは矛盾だらけ」と怒りを込めて語った。