07/07/05 02:34:30
「セクハラ」琉大教授提訴／元院生「性関係を強要」
大学側、調査委設置へ
琉球大学大学院の指導教授から断続的に男女関係を強いられるセクハラ行為を受けたとして、修了生の女性＝二十代＝が十九日までに、教授と大学に計一千万円の慰謝料を求める訴えを那覇地裁に起こした。
琉大側は教授会で調査委員会を設置し、事情を聴く方針。女性の代理人によると、教授は「交際しているという認識だった」とし、セクハラではなかったと主張している。
訴状では、女性は県外での調査研究活動で宿泊したホテルで、教授から突然言い寄られて性的な関係を強いられるなどした。
また、学費を稼ぐため教授の下で資料整理などのアルバイトをしていた際に、大学の研究室やホテルで関係を強要されたとしている。
女性は大学院在籍中に教授の一連の行為で精神的に追い詰められ、研究室や自宅で自傷行為に及ぶこともあった。
強姦救援センター沖縄（ＲＥＩＣＯ）にも相談したという。心療内科で心的外傷後ストレス障害（ＰＴＳＤ）やうつ病と診断され、現在も治療を受けている。
教授は代理人を通じて「可能な限り話し合いで解決したかったが、重要な事実について主張の違いがある。
（女性が主張する行為に）違法性がないことを裁判で明らかにしたい」とコメントした。
教授は提訴を受け示談を求めてきたが、女性側は応じない考えだ。
指導教授との関係について、女性側は「研究や卒業、就職に絶対的な影響力を持っているため、敵対することはできなかった。
論文を仕上げて卒業したいという学生の気持ちを利用し、みだらな行為を要求し続けた」と訴えている。
大学に救済を求めようとも考えたが、同教授がセクハラ相談の担当だったため、あきらめた経緯があるという。
琉球大学は「弁護士と相談し、適切に対応したい」としている。