08/06/14 01:15:40 PiufGYhf0
薬物依存症の女性の回復と自立を支援する活動を続けてきたNPO法人
「ダルク女性ハウス」(東京)が、資金難のため活動の継続が危ぶまれている。
「ダルク女性ハウス」は1991年、薬物依存を経験した女性2人が設立した、
日本で最初の薬物依存症の女性向け民間施設。
女性の薬物依存に特化した施設は今も少ないのが現状だ。
マンションの2部屋を借り上げ、入寮制のグループホームと通所型のデイケアセンターを設置。
ホームには常時6~7人が暮らし、デイケアセンターには常に20人ほどが登録している。
スタッフは常勤2人、パート2人と、ボランティアが数人。
精神保健センターや医療機関と連携し、集団療法やアートセラピー、母子プログラムなどを行い、女性の心身をサポートしている。また社会復帰と自立のために、
地元の喫茶店や製造業者などで職業訓練・就労支援を行ってきた。
運営費は、東京都や財団法人から助成金を受け、一般からの寄付、定期的に行う講演会収入、入寮者の利用料などでやりくりしてきた。だが寄付は減少の一途をたどり、講演会にも
人が集まらなくなってきた。また、デイケアセンターに助成金を拠出していた財団法人が廃止され、
来年度以降の収入のめどが立たなくなった。活動継続のため、新たな助成金を求めて
都や区などに働きかけ、一般からの寄付も募っている。
国立精神・神経センター精神保健研究所(東京)の全国精神科医療施設調査(2006年)では、
薬物に関する受診者で依存症と診断されたのは男性が3割なのに対し、女性は5割以上。
同ハウスの顧問医で心療内科医の須賀一郎さんは「薬物依存の治療を病院で行うのは難しく、民間リハビリ施設の存在は大変重要。ぜひ活動を継続してほしい」と、支援を呼びかけている。
読売新聞
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活動の様子(画像)
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