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心臓病治療などに使える可能性がある心筋細胞を、女性の経血から効率良く作ることに、
慶応大と国立成育医療センターなどのグループが成功した。
骨髄細胞より約100倍も効率が高く、採取に痛みと危険を伴わない利点がある。
慶大の三好俊一郎講師らは、女性9人から経血の提供を受け、約1か月培養して、再生能力を持つ
幹細胞だけを分離。これらを心筋梗塞(こうそく)にしたラットの心臓に移植すると、
移植した細胞が心筋に変化し症状が改善した。
また、シャーレの中でラットの心筋細胞と一緒に2週間培養すると、20%の細胞がシート状の
心筋細胞に変化して拍動を始めた。人の骨髄細胞だと、0・2~0・3%にとどまった。
経血には子宮内膜の組織が混ざっていて、この中に幹細胞が多数含まれているらしい。
三好講師は「特に心臓の組織になりやすい性質があるようだ。心臓病の治療や、
心臓の治療薬の副作用を調べるのに使える可能性がある」と話している。
最終更新:4月19日18時56分 4月19日18時56分配信 読売新聞
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