07/03/21 13:33:31 pnFmzJoR0
世の中にこんな理不尽がまかり通っていいのか。
『心にナイフをしのばせて』(文藝春秋)を読み終えると、やりきれない思いにとらわれる。
昭和44年に神奈川県の高校1年生が起こした同級生刺殺事件のその後を、
ノンフィクション作家の奥野修司さんが丹念に取材した作品だ。
被害者の家族が地獄のような日々を強いられる一方で、加害者の少年Aは、
慰謝料を支払わないまま、弁護士として社会復帰を果たしていた。
事件から30年後、Aは被害者の母親にかけた電話で「なんでおれが謝るんだ」と言い放つ。
【産経抄】 2007/03/21