07/12/19 00:58:36
ABCの3人は手作りパンの製造販売の事業を営むため、組合契約を締結し、
Aは800万円の土地、600万円の店舗用建物を、Bは400万円の営業用トラックを、
Cは当面の事業資金にと300万円の現金をそれぞれ出資した。
この場合について以下の問に答えよ。
ア Cからの300万円だけではパンを製造するための機械器具や備品、営業用の
自動車などを買い揃えることができそうにないので、Aは思い切って銀行から
1,000万円の融資を受けるべきだと考えている。この場合、組合の業務執行は
特約のない限り各組合員の出資比率に応じてその過半数で決するのが民法の
原則であるから、AはBCの同意がなくても自己の意思のみで組合の業務執行を
決することができる。○×
イ 契約で組合の存続期間を定めてはいなかったが、Bが組合を脱退したいので
自己の持分の払い戻しを受けたいと申し出た。Bが出資した営業用トラックを払い戻すと
事業の継続が困難になる場合、Bへの払い戻しは金銭に代えることができる。○×
ウ 組合財産の現在の状況は、土地建物、営業用自動車、機械器具、備品、
現金預金などの資産が2,000万円であるのに対して、銀行からの借金、原材料仕入の
買掛金などの負債が2,350万円である。このとき、Cが脱退を申し出たのでCの持分を
払い戻す場合、負債が資産を350万円上回って債務超過にあるので、払い戻すべき
積極的な財産はなく、逆にその350万円にCの持分である1/7をかけた50万円を脱退に
際してCに請求することができる。○×