07/10/27 14:12:18
厚労省が被害患者に浴びせた罵詈雑言(日刊ゲンダイ)
厚労省に薬害肝炎訴訟の原告が怒りの声を上げている。
患者特定につながるリストをひた隠しにされ、治療機会を奪われたのだから当然だ。
しかも、法廷では訴えを踏みにじられてきたのだ。
原告のひとり、福田衣里子さん(26)はこう振り返る。
「法廷で厚労省は原告の感染経路をゴマカしたり、症状の軽さを訴えるのに必死でした。
私に対する尋問では『あなた、輸血もしてますね』と暗に薬害感染を打ち消そうとし、
『旅行に行けます?』『買い物に行けます?』と執拗にたずね、 私が“健康体”であることを立証したがりました。
肝臓の専門医を証人に立て『ウイルスに感染しても発症しない。 まれに発症しても簡単に治せる』
と軽くあしらわれた時の怒りは忘れません」
厚労省は当初、感染が疑われる「418人リスト」のひとりと判明した大阪訴訟原告の40代女性に対し、「証拠がない」として投与の事実すら認めてこなかった。
「原告の大半が汚染製剤を投与されたのは、20年以上も昔のこと。
とうにカルテの保存期間(5年)を過ぎています。
そのため、原告は投与した医師と粘り強く交渉し、当時の記憶に基づく投与事実の証明書を作成、裁判所に提出した。
しかし厚労省側は“人間の記憶は曖昧。もっとキチンとした根拠を出せ”と冷たく突き放すだけでした」
(薬害肝炎訴訟全国弁護団の福地直樹氏)
患者に証拠を求める一方で、自らは証拠リストを隠蔽なんて本末転倒も甚だしい。
厚労省の役人は原告が提訴前に直接交渉を求めても、常に門前払い。
その裏で自民党議員に「原告は左翼集団。気を付けた方がいい」と言い触らしていたというから、悪意に満ちている。
薬害肝炎訴訟は現在、和解交渉の途中だが、いまだに国は患者の求める「謝罪と救済」を拒んでいる。
厚労省に血の通った人間はひとりもいないのか。