08/03/15 11:34:40 MgwsEYC90
私は、東大にいきたい―――
山形の田舎に住む、一人の小娘。
家は貧乏、イジメの末の通信制への転校。
彼女は泣きながら必死に生きていた。
「お金のためにあんたを産んだのよ」
衝撃的な母の言葉。娘はひどく傷付いた。
お金ってなに?命よりも大切なものなの?
そして、娘の精神的な病が発覚する。
それは「統合失調症」。旧名・精神分裂病。
幻聴、妄想、強迫症状・・・次々と現れる症状に彼女はまいってしまった。
そして、私は死ななきゃいけないの!と自殺未遂を繰り返した。
だが、死の淵でいつも神は言った。
「おまえにはやらなければならない事があるんだ・・・」
涙で目を濡らした少女の手元には、一つの錠剤があった。
「レキ・・・ソタン?」
それは彼女を救った薬だった。薬にはrocheの刻印が施されていた。
「・・・・・!」
上を向いて、彼女は薬を握り締めて叫んだ。
「私も、私も薬を創って苦しんでいる人を助けたい!」
そうして娘は、創薬研究者になる事を誓ったのだった。
目指すはレキソタンを創ったスイスの製薬メーカー・ロシュ。
世界を代表するその企業に就職するためには、日本の頂点・東京大学に入るしかない。
もちろん、最難関大に簡単に入れるはずがない。
だが、彼女の決意は強かった。絶対に、東大に入ってやる。
そして娘はインターネットの掲示板に一つのスレッドを立てた。
「引きこもりが東京大学を目指すスレ」
その後、スレは板を転々とし、少しずつだが応援してくれる仲間ができた。
「みりんちゃん頑張れ!」
ねえ、神様。私がやるべきことがわかったよ―
★★結果:東北公益文科大学(偏差値39)★★