07/11/14 02:19:11 0jrSnU0z0
職人さん生きてるかなぁ……。
957:名無しなのに合格
07/11/14 07:55:05 SpvRX3o+0
みんなここ忘れてそう。
958:名無しなのに合格
07/11/14 08:24:13 sQFGEAiCO
ほっ
959:名無しなのに合格
07/11/17 00:54:35 1yX1SgaJO
次スレはどうするかね…………
960:名無しなのに合格
07/11/17 01:55:03 oCvAUYDX0
帰ってくるのだ……!
職人さんよ……!!!
961:名無しなのに合格
07/11/17 10:30:50 OKlkzmWQ0
受験終わったら帰ってくるってばっちゃが言ってた。
962:新参 ◆S8Pf1exELk
07/11/18 16:27:40 rTjOSOLb0
水面に無数に広がる波紋。
波紋は、波紋に、そしてまた他の波紋にぶつかり、その形を変えながらどこまでも続いていって見えなくなった。
思わぬ雨の知らせに、東北は木の根元に背を寄せる。
東北「遅いな」
学女と東女が、トイレに行くといってから20分は経った。
まぁ、その他にも毎月の雑多なことが女子にはあるんだろうが、それにしても長い。
組む人間を間違えたかと一瞬思ったりもしたが、そもそも彼女らと俺は組んでいるんだろうか、という単純な疑問にぶつかり東北はからからと笑った。
東北「さて、と」
東北は立ち上がり、バッグを肩にかけ、彼女らの方へ向かった
俺にはやる事がある。
その為に俺は、同じ東北勢の数人を犠牲にしたのだ。
963:新参 ◆S8Pf1exELk
07/11/18 16:28:22 rTjOSOLb0
■
東北「ここだ、岩手」
岩手「ここすか、何もみえねぇけどね……おんわっ!」
東北「これが入り口、代ゼミ達のな。ここのランプを見ろ。…誰か侵入者がいたらしいな。
とりあえずお前の変装キットを俺に貸せ。なに、すぐに戻るさ。俺が帰ってきたら、次はお前の番だ」
岩手「へ、へぇ…」
東北は代ゼミになりすまし、巨大なパイプを下っていった。
まだ数時間前の話だ。
この時点では、東北は誰が地下通路に侵入したのかは分からなかったのだが、それが福島であったのは彼にとっては非常に幸運なことと言えた。
なぜなら、ドラゴン桜で目覚めた後でも、東北勢なら懐柔しやすい。
東北は、龍谷の侵入は既に知っていた、というよりそう仕向けていた。
この更に数時間前。(一橋らの接近に気付く更に前。)
東北「(龍谷大学…、関西の大学か…。偏差値は1上昇。安全牌とはいえぬが…)」
物陰から様子を伺う。
しかし葛藤があれど、龍谷に接触を図らなければならない事は、東北自身が一番分かっていた。
そう、ドラゴン桜こそがこの計画の首尾を握っている。
964:新参 ◆S8Pf1exELk
07/11/18 16:29:37 rTjOSOLb0
龍谷「!? 誰です!?」
東北「おっと、そんなに驚かないでくれよ。危害を与える気はないんだ。ただし、俺の言うことを聞いてくれればね」
龍谷「……到底信じられませんね。そちらの出方次第では、扱いが荒くなりますよ」
東北「そう、熱くなるなよ…。簡単だ、これからお前をある場所に連れてく。
そうしたらその中に入ってくれさえすれ」
龍谷「中に入れだ?簡単に言わないでください。なんだか知りませんが、話になりませんよ」
東北「上手くやれば、代ゼミも殺れる。自由の身にもなれるんだ」
龍谷を取り巻く空気が一瞬にして変った。
龍谷「それは出来ません。残念ですが、貴方と私は戦わねばならないようです」
東北「!?」
龍谷「『大学は生まれながらに皆同じ』この意味が分かりますか?
私はこの殺し合いを止める気はありません。
例え他の大学が殺しあおうとも、私一人が生き残り続ければ全員死亡という形となりこのゲームは終了します」
龍谷は東北に飛び掛る。
無数のドラゴン桜が宙を舞い、東北めがけ襲い掛かった。
全てを見切ることは出来ないまでも、東北は数冊をいなし、弾き、被害を何とか最小限に食い止めた。
すると彼はヒラリと、龍谷に背を向け猛然と走り出した。
これが悪手でないことを祈る。
待ちなさい、と後ろのほうで怒号が響いたが、東北は気にする暇など無かった。
全速力で駈け続ける。
…もう少し、もう少しだ。
彼はそのスピードのまま、地下鉄へ繋がる階段を飛び降り、仄暗いホームに立った。
965:新参 ◆S8Pf1exELk
07/11/18 16:30:20 rTjOSOLb0
龍谷「…いませんね」
龍谷が少し経って追いついた時には、東北の姿は見当たらなかった。
時間的に言っても、逃げられたというよりは消えてしまったと表現したほうがいいと思われる。
いささか龍谷には不審と思われたが、好戦的な気持ちの裏には背筋を滴り落ちるような恐怖があった。
人間らしさを捨てきれない自分の弱さが憎たらしかったが、それでも心のどこかで彼は安堵していた。
葛藤のうち、龍谷の足は止まっていた。
龍谷「まあ、いいでしょう。最終的にはみな同じ道を辿るのですから。
…それが遅いか早いか。それだけです。……?」
暗闇の中、蛍数匹ばかり程の微かな光が不意に映った。
龍谷は恐る恐る近寄ると、目を凝らしてそこを覗き込んだ――
■
過激派は後々邪魔になる。東北は心の中でつぶやいた。
局面はまだ終盤というには早いかもしれない、が一方で廃校に追い込まれた旧帝クラスの大学もある。
いや、そもそも時期など関係あるのだろうか。いずれにしろ交わらねばならぬ相手だろう。
そんな事分かっている。大前提だものな。
…さて、あとは武器収集だけだ。
まだ、これだけでは弱いな。いや話にすらならない。アイディアはたくさん浮かぶけども。
飛び道具の一つの二つは用意しないと…
あとそろそろ食事のほうもね…
水溜りに河合塾最新偏差値表が映った。
東北の偏差値はついさっき、2上がった。
966:新参 ◆S8Pf1exELk
07/11/18 16:31:04 rTjOSOLb0
慶應「機嫌はどうだい?」
フェリス「…ん、うん大丈夫な…気がする」
慶應「気がする、じゃ困るよ」
名大はその様子を吐気のする思いで見つめていた。
慶應はなんて下卑た野郎なんだろうか。
先刻までの、氷柱の先のような鋭さと冷たさを持った目つきはなりを潜め
今はこの上ないくらいの穏やかな表情を浮かべている。
声色は、コーヒーにガムシロップを5つも入れた位甘かった。
彼の持つ苦々しさは何処か、灯台の窓の外へ消え去ってしまったように感じる。
きっと慶應こうやっていくつもの大学を手玉に取ってきたのだろう。
このように、自分の気持ち,心,感情をいくらでも、スイッチの入れ様一つでどうにでもなってしまうような人間はこれまでにもいた。
しかし慶應はそのいずれとも違う印象を彼に与えた。
まるで、痕が残らないのである。
その本性を探ろうにも、そこには空虚な隙間が広がるだけであり
心の入れ替わりの瞬間に起こる何らかの摩擦の痕も、彼をよく凝らして見てみても名大にはどうしても見えてこなかった。
慶應と同じようなタイプの人間が慶應を見ても、きっと自分とは異質な何かを感じ取るに違いない。
名大はそう思うと、より一層慶應―いや悪魔と―と組むことに気が引けてきた。
寒気すら伴い始めた。
確かに東大は慶應以上に脅威なのかもしれない。毒を食わらば皿までという言葉もある。
それでも、彼の脳内の警鐘は、絶えず鳴り続けていた。
慶應は、再びその冷ややかな視線を名大と横国に向け、二人を部屋の外へ連れ出した。
967:新参 ◆S8Pf1exELk
07/11/18 16:31:51 rTjOSOLb0
慶應「ここを出る」
名大「な、何を言っているんだ!?今のところはここは安全なんだ、それにフェリスだってまだ万全じゃないんだろう!?」
慶應「見たところ問題は何もなさそうだ」
名大「だが……!」
横国「先手を打つ…のか?」
横国が話に割って入る。
慶應「そういう事だ。確かにお前の言うとおりここは篭城するのには非常に最適だな。
敵が侵入しても、構える余裕はある。俺のマシンガンだってある。
迎え撃つにはこの上ない環境だろう、が相手は東大だ。
砦に篭る相手に対して真っ向から挑むと思うか?俺ならそうしない、きっと東大だってそうだ。
奇策にはそこまで強いとは思えない。なぜなら退路が一つないからさ、螺旋階段を下って逃げるしかない」
横国「つまり、機動性に欠けると」
慶應「そう、機動性に欠ける。策を講じる以上は失敗に終わった時のことも常に考えておかねばならない。
お前らがどうなろうと知った事ではないが、ここを出たほうがよりよい局面を迎えられるだろうな。俺もお前らも」
横国「…断ると言った場合は?」
慶應「無論、殺すまでだ」
慶應はマシンガンのグリップを握りなおした。
慶應「確かに狙撃される心配はある。だが、動いてる物体を遠距離から狙撃するには
少なくともスコープのついたライフル程度のスペックが必要だ。
他人の武器について分かるところは余り無いけど、そうそうそんな武器は揃えられん筈だ。代ゼミ自身の首を絞めかねんからな、反乱に繋がる」
968:新参 ◆S8Pf1exELk
07/11/18 16:33:26 rTjOSOLb0
それに、と言って慶應は名大の首輪を指さした。
慶應「探知機か何かだろう?それは。さっき俺達が灯台に入った時鳴っていた」
名大「…ああ」
慶應「作動範囲は?」
名大「大体30m」
慶應「十分だ。心強い」
慶應は薄く笑う。
慶應「準備しろ。すぐ発つぞ。こんな血生臭い部屋に長い時間いるのは適わん」
津田塾「横国…君」
足早に部屋を出て行った慶應を見送ると、不安そうに津田塾は俺の腕を掴んだ。
横国「なぁに、心配するなよ。今は俺の他に名大だっているんだぜ?
どうにかなるさ、どうにか…」
どうにかなる……一体「何」がどうにかなるんだろうか?
考えてみても、これからどんどんと状況は良くなっていくんだというような楽観的なものは何一つ浮かんでこなかった。
そうして俺達は、三日目の深夜に灯台を出た。
969:新参 ◆S8Pf1exELk
07/11/18 16:34:04 rTjOSOLb0
ううーーん。身体がやっぱり重い…
同じく灯台。ところ変って和歌山へ。
時計は9時を回っていた。いつもなら1限が始まる頃…
私は和歌山の作ってくれたおかゆを口に運ぶ。
それにしても、じろじろと見ないで欲しいわ。
チラチラと、私の顔色を伺うように視線を送っては外し、送っては外し…
掃除するなら、ちゃんとしないさいよ。
バレてないとでも思っているのかしら?食べづらいじゃない。止めてよ。全く。
ん、でもなんだろう…昨日よりも水分の具合もいいし、味も…うん美味しい。
なんだかんだで気遣ってもらってるな…私。
三重「わ、和歌山…君」
和歌山「なんっすか!?お口にあいませんでしたかっ!?あ、呼び捨て全然いいですからね!」
…そういえば呼び捨てでもよかったんだっけ…
…って何恥ずかしがってんのよ、私。
三重「美味しいわ」
和歌山「まじっすか?嬉しいなぁ…作った甲斐がありましたよー」
三重「うん…悪くない」
970:新参 ◆S8Pf1exELk
07/11/18 16:35:06 rTjOSOLb0
■
うへへへ…こいつは勝ちパターンってやつだ…
さっきから姉さんったらデレしかしてないじゃないっすか~
どうだい脳内俺2?これでもキミは俺をただの勘違い野郎だと思うかい?
ハハハ、まさかそんなことないよな~?
脳内和歌山2「だが、どうするんだ。お前からいくのか、それとも待つのか。
その辺りを決めかねている限りは、お前はチキンや」
っだぁーーーーーーーーーッ!それをいうでない!!
物事には順序ってもんがなぁあるんだよ。分かる?ドゥーユーアンダースタン?
節操のない男は嫌われるんだよ!!フッ子供だな、脳内俺2よ…
…んをっ?
■
和歌山は窓から外を何気なく見ていると、人が二人いるのが見えた。
灯台からは少し遠くて、男か女なのかは判断できなかった。
和歌山「あー、あのっ!」
三重「ん、どうしたの?」
和歌山「外に人が…」
三重「えっ!?」
窓に頬をすりつけ三重はその様子を伺った。
和歌山「こっちに…来る感じではない、ですね(ほっぺたがプニッとなって可愛い)」
三重「嫌よ」
和歌山「え?(そんな目で見られたら…)」
三重「嫌よ、怖いもの。こっちに来ないのでしょ?だったらここにいた方が安全じゃない」
和歌山「そ、そうですよね。放っておきましょうか…(二人がいいものね)」
三重「うん」
そう言って三重は自分の寝床に戻り、また横になった。
971:新参 ◆S8Pf1exELk
07/11/18 16:46:40 rTjOSOLb0
【時:三日目22時以降】
【生存確認:東北】
[状態]:健康
[武器]:青チャート 河合塾最新偏差値表
[道具]:支給品・救急箱・富士山の水
[思考・行動方針]
奥羽越列藩同盟の結成、戦闘はなるべく避ける。
しかし裏では何かたくらんでいるのだろうか?
[備考]:別に皆殺しなんて望んじゃいないが、足手まといはもういらない
【死亡確認】学習院女子/東京女子
【生存確認:慶應】
[状態]:健康
[武器]:マシンガン(弾に余裕あり)
[道具]:支給品・救急箱
[思考・行動方針]:東大殺害
[備考]:とりあえずは横国等と共闘。その後はもちろん殺させてもらうが。
【生存確認:名大】
[状態]:健康
[武器]:首輪型探知機・ういろう・双眼鏡・文化包丁・弾の切れたマシンガン
[道具]:支給品・救急箱
[思考・行動方針]:とりあえず慶應と共闘
[備考]:特になし
【生存確認:横国・津田塾】
[状態]:健康
[武器]:無し
[道具]:支給品・救急箱
[思考・行動方針]:とりあえず慶應と共闘
[備考]:特に無し
【生存確認:フェリス】
[状態]:概ね健康
[武器]:お守り
[道具]:支給品・救急箱
[思考・行動方針]:?
[備考]:?
972:名無しなのに合格
07/11/18 16:49:02 Ye/4XwBXO
新参ktkr
973:名無しなのに合格
07/11/18 16:54:31 B/AtkErw0
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
974:名無しなのに合格
07/11/19 00:40:08 JBKKNkiL0
久々にキタ━━( ゚∀゚ )━(∀゚ )━(゚ )━( )━( ゚)━( ゚∀)━( ゚∀゚ )━━!!!!
待ってたかいがあったぜ!!!
975:新参@携帯 ◆S8Pf1exELk
07/11/19 02:54:47 itDtAnmPO
いやほんとすまん。
色々とお待たせ。
暫くぶりに覗いたら、話が凍結してたんで複数キャラ一気に進めちゃいました
ただ気付いてる人もいるかと思うけど、色々と矛盾,おかしい点が生じてます。
その辺りは後々修正加えられたらなとww
受験生時代からダラダラと書き続けてますけど、なかなかに文章というものは上達しませんね。
それではまた
976:30 ◆gbji4gNTZE
07/11/21 05:24:49 KVeil3uT0
投下GJ!
クライマックスに入ってきてここから残り少ない大学が絡まり始めると思います
このスレもリレーで書いてきましたが、リレーで書けるのがこのあたりで限界なのかもしれません
あまり他の人が書いているところに加筆すると伏線を回収できないかもしれないという
不安もありますし、それで止まってしまったスレになってしまったのかも…
誰かに任せるか、スレ住人みんなで書いていくか、次スレはそこが重要かも
いずれにせよ、このバトロワがエンディングを迎えられることを心より願っております。