07/03/15 14:35:34 XcJ8vhMs0
市芸「あ゛ぁ~暇ぁ……」
眠気と戦いながら、モニターをじぃーと見つめる。
幽霊か泥棒でもでそうな雰囲気満点のわりには写真のようにずっと同じ。
……あ、泥棒はわたしたちか。
市芸「テレビでも映ればいいのにー……」
このココアでもう三杯目。これでもないとやってられない。
今も、やかんがしゅんしゅんと音を立ててスタンバイ中。
それにしても、この前に会ったときと、工繊は変わったような気がする。
いや、中身はまったく一緒だけど、なんというか外面が違う。
あんなに疲れたような目をしてたっけ? あそこまで冷めてたっけ? 好戦的だったけ?
わたしを見る目も心なしか昔よりあったかい気もするし。
……うーん、これはただの自意識過剰かなぁ……?
市芸「ふぅ」
四杯目のココアをいれて、またつらつらと考える。
暇だし、考えるか食べたり飲んだりするぐらいしかすることがない。
初めは、こんな状況だから、冷静な工繊も戸惑っているのかな、と思ったけど、
だんだん工繊とふれていくうちに、どうも違うような。
むしろこの状況をチャンスと捉えてるようなふしもあるし。
・ ・ ・ ・ ・
こんな所にいると、工繊がなくなってしまいそうで怖い。
無理をしすぎだ。
市芸「早く帰りたい……」
机にもたれかかって、そっと呟く。
正直に言うと、遠足気分で楽しんでたところもあるけど、
やっぱりここにいるのはよくない。