06/11/03 19:41:24 pyQxQrfJ0
>>318の続き
東大「どういうことだ」
新潟「なんと言うか……釈然としない終わり方だったんだ」
新潟は記憶の糸をたどり、前回のゲームを思いだす。
新潟「前回はもっと規模も小さかったし、参加者も圧倒的に少なかった。
百校ほどだったかな。参加している大学もFランクばかりだった。
Fランクの連中はやたら好戦的で……一日も終わる頃には一桁になるほどに」
新潟は眉をひそめる。
当時の焦げた肉と血のむせ返る臭いを思い出してしまった。
新潟「Fランクばかりの中で東北の存在は異常だったな。
俺は、次々と襲い掛かるFランクを否応無しに殺しまくり、
恐怖心よりも疲労感の方が強くなって来た頃に、東北とばったり会った。
その時は頭もまともに回らなくなってきたし、
『こんな時に旧帝かよ……俺も終わりだな』と正直、諦めかけた」
結局、今回も旧帝に出くわしたけどな、と新潟は己の酔狂な運命に苦笑する。
新潟「……東北はとても柔らかに微笑んだ。
可笑しいだろ?
平和ボケした日本から、いきなり過酷な戦場に放り出されたのにな。
……なんだか、体の力が抜けて、その場に膝まついてしまった」
東大「ヤツは貴様を殺そうとしなかったのか?」
新潟「いや、そんな素振りはなかったと思う。
というより、不気味なほどに緊張感がなかった。
まるで小春日和にピクニックでもしてるようなのどかさだ。
そして、何を話してるかわからないうちに、いつの間にか東北と組んでいた」