大学バトルロワイヤル part3at JSALOON
大学バトルロワイヤル part3 - 暇つぶし2ch301:新参 ◆S8Pf1exELk
06/10/01 16:26:01 1bwzObRu0
―まぶ、し、い…

視界をまだらに白光がそめる。
ここは…どこだ?

視力が戻るのを待ちつつ、なんとか首をもたげ周りを見回してみた。

…かび臭いベッドの寝かせられた俺は、手足を鎖でつながれ身動きを取ることができない。
吊るされるような形で、手足を伸ばしたまま横たわっている。
部屋全体の広さは5畳ほどで、右手には古びた棚が据えられ、格段には数個ずつ何かが詰まったビンが置かれている。
左手には何だろうか…透明―黄ばみならぬ緑ばみしているが―な壁で仕切られている。
奥にもう一部屋あるんだろうか?
頭上と足元のほうに関しては首が動ききらずあまり確認できないが、下手には木製の年季の入った扉が据えてあるのが判った。
壁はなんとも言えない灰色のような色に変わり、カサカサと虫が床を這いつくばっている音も聞こえてくる。

そして生臭い、嗅ぎ慣れない臭いが鼻を貫いた。
尋常じゃない空気を理解するのに、時間は要らなかった。
正面、視線の先だ。
血の気がひいていくのが手にとるようにして分かる。
四方を白灯に囲われ、十字架に吊るされるが如く、人が磔にされていた。
その様子といったら酷いの他、言いようがない。まるでイエスが処刑される、その時のようだ。
手の甲、足の甲に何本もの釘が刺され、半ば宙ずりのようではあるがその状態のまま固定されている。
手足には大量の血がこびりつき、どす黒く変色していた。もう長い間このままなのだろう。
垂れ落ちた血がベッドにも染み付いている事に気付いたのは後になってからだった。
その顔は蒼白く冷め、眠っているというよりは死んでいるように見えた。


―いや、そうじゃない…この


ガタン


唐突に扉が開かれた。
スーツを身に纏った男に続き、取り巻きの二人組が遅れて部屋の中に入る。

「いやぁwwどうもどうも福島君ww朕だよ、朕www」

福島「代……ゼミ?」


事態はますます混迷の呈を見せ始めた。


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