06/09/18 05:54:15 oJfEXvK/O
ガタン!
物音に振り返る名大。そこには中京が居た。名外が狂い初めてから、ずっと物陰でうずくまっていたのだ。
そして…中京は見ていた。見てしまっていた。名大が、名外を刺し殺すところを。
やっぱり名大は悪魔だった。名外ちゃんを殺した。みんな、みんな死んじゃった…あたしも殺されちゃう!
中京「いやぁあああああああ!!!」
名大「ま、待て!」
名大の制止の声も聞かず、中京は部屋から出て階段を駆け降りていった。
数秒。
「きゃあ」という悲鳴。
「ダララ」という銃声。
「ドサリ」という音。
その三つがハーモニーとなって名大の耳に届いた。そして階段を…上る足音が、二つ。
そして名大は思い出した。二人組がこの灯台に入ってきていたことを…。
慶應「…名大、か」
名大「慶應。…そこにいるのはフェリスか」
慶應「見たところお前しか生きてないようだが…さっきの中京は返り血がなかったし、お前がやったのか?
まさかお前が狩る側に回るとはな」
名大「…違う。そして黙れ」
名大は悟っている。今が危機的状況下にあることを。
慶應は部屋に踏み入れたときからずっと名大にマシンガンを向けている。
一方名大の得物と言えば文化包丁のみ。名外の死体が握りしめているマシンガンは弾切れだ、
予備のマガシンがどこにあるのかも分からない。
愛学の死体が持っている拳銃には遠すぎる。拾いにいっている暇などない。
ましてや慶應は名外のような弾切れなどというミスは犯さないだろう。
つまりだ…何かイレギュラーでも起きない限り、名大の敗北、いわゆる死そのものは、間違いなく来たるのだ。
横国「…誰もいない?」
津田塾「そうみたいね。でも何、この臭い…。!今の、銃声!?」
横国「上か!津田塾はここで待ってて!」
津田塾「嫌!私も行く!」
―イレギュラーが、近づいていた。
【生存確認:名大/ういろう・文化包丁】
【生存確認:慶應・フェリス/マシンガン・お守り】
【生存確認:横国・津田塾】
【死亡確認:南山・名外・中京】