07/03/25 21:45:02 17LUFFT/
東証1部上場の冷凍食品大手「加ト吉」(本社・香川県観音寺市)グループを巡り、複数の取引先企業が加わって
実際には商品を動かさず伝票上だけで売買する「循環取引」が繰り返されていた疑いが、関係者の証言で明らかになった。
少なくとも3年以上前から続き、昨年末に中止されたという。うち1社は年間の取引額を「200億円」と証言。
上場企業の加ト吉の場合、売上高が粉飾されるなどして決算と実態が異なれば、有価証券報告書の
虚偽記載を禁じた証券取引法上の問題も浮上する。加ト吉は社内に調査委員会を設置して調べている。
関係者の証言を総合すると、伝票上の取引として、大阪市の中堅商社が、香川県の貿易会社から
冷凍クリや健康食品などの商品を仕入れ、加ト吉や子会社の「加ト吉水産」(本社・観音寺市)に販売。
加ト吉側から兵庫県や岡山県の食品販売会社などの順に転売され、さらに、もともとの仕入れ先の
香川県の貿易会社に転売された。この間、商品は神戸市の倉庫会社で保管されたまま出荷されず、
売買の度に名義変更だけが繰り返されたという。