07/03/24 17:02:04 8Rs3KV5h
◇日興コーディアルグループ、230億円申告漏れ
日興コーディアルグループ(東京都千代田区)が東京国税局の税務調査を受け、平成17年
3月期までの3年間に約230億円の申告漏れを指摘されていたことが分かった。
海外子会社の清算に伴う株譲渡で利益を適正に申告していなかった、と指摘されたという。
同グループは繰越欠損金があったため、追徴税は相殺される形で発生しなかった。
関係者によると、日興コーディアルグループは、業務提携していたシティグループと平成11年、
国内で法人向け証券業を行う合弁会社を設立。両社は、カリブ海のケイマン諸島にあった共同
子会社を通じて出資した。合弁会社の株はケイマン諸島の子会社が保有していたが、15年の
グループ再編でこの子会社は解散。合弁会社の株は両社がそれぞれ譲り受けた。
日興コーディアルグループはその際、合弁会社の株の価値が上がって含み益が出ていたのに、
この分を利益として計上していなかったという。
同国税局は、株が値上がりした分は「配当」にあたり、利益として計上する必要があったとして、
約190億円の申告漏れを指摘したもようだ。このほか経理ミスなどもあり、17年3月期までの
3年間で約230億円の申告漏れを指摘したという。
日興コーディアルグループをめぐっては、去年12月に不正な会計処理が明らかになり、現在、
シティグループが子会社化を目指してTOB(株式公開買い付け)を進めている。
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