06/12/20 06:56:00 J4V3Oa5q0
はつらつとしたプレーで初の出場権を得た関学。引っ張るのは、ゲームキャプテンを務める橋本だ。
1年生から場数を踏み、兵庫国体代表でも先発を張った実力者。
抜群の得点力に加え、柴山佳久コーチが「周りを生かすプレーができるようになった」と成長に目を細めるエースは、飛躍のときを待っている。
相手の策を読む冷静な判断力やタイミングのよいドライブインでリズムをつくり出す。
県予選決勝の第4クオーター。相手がゾーンプレスを仕掛けてくることを察知し、動じることなく対応した。
攻撃では、ドライブや素早いパス回しで相手を圧倒した。
高い得点能力を持つがゆえに、頼られることが多かった。
それでも結果が出せず、「どうしていいかわからなかった」ともどかしさを感じていた。
転機はことし6月の県総体。自信を持って挑んだが、3位に終わった。越えられない全国の壁を前に、自分のプレーを見つめ直した。
「自分勝手にプレーしている。チーム全員を使ったほうがいいのに」。
10月の兵庫国体では、周りの選手を生かすプレーを覚えた。竹内コーチは「我慢強くなった」と評価する。
選手たちは県総体の後、コーチと意見をぶつけ合い、それぞれが「もっとやれることがあるはず」と覚せいした。
「橋本にまかせっきりだった」と、東海や妹尾らがレベルアップに励んだ。橋本自身も仲間への信頼を厚くしていった。
その証拠に、橋本は「みんな」という言葉をよく使う。「最後やから、1試合でも多くみんなとバスケがしたい」
チームとともに迎える大舞台が楽しみでならない。