07/02/10 15:43:35
>>1は雪の降りしきる山形県の山奥のまずしい農村で生を受けた。
満二歳にして歩くことを覚え、翌年には片言ながらも言葉を喋るようになった。
彼は村人の愛情を一身に背負い、幼年期を過ごした。
六歳になり、彼も教育を受けなければならない歳になった。
だが、彼の村には学校など存在しなかった。
村人達はなんとか彼に教育を与えようと考え、
互いに金を出し合って村から十里離れた小学校に馬で通わせることにした。
学校から帰り九九を暗唱する彼を村人達は神童と崇めた。
村人には摩訶不思議に見える足し算・引き算をこなす彼を見て、
この計算の天才児は、末は会計士か税理士か、と、村人達は思った。
彼もまたその幼い身に自分への期待を感じ、そして自分の能力の絶対性を疑わなかった。
思えば、これが悲劇のはじまりであった。
村人は資金を出し合って会計のバイブル「財務諸表論第1版武田隆二著」を手に入れ>>1に差し出した。
>>1は狂ったように読み漁り、ボロボロになりまで読み込んだ。
12年間の教育を受けた後、彼は村のたくわえを託されて上京した。
まず彼をはじめに襲ったのは、都会の目新しさ。
やる事為すことが全て目新しい事で、彼は村では絶対に味わえなかった生活に酔いしれた。
そして次に彼を襲ったもの。それは真綿で首を絞める様に残酷な、大いなる挫折であった。
彼は計算には自信があった。
そろばんのスピードでは誰にも負けない自信があった。
だが、彼はTAC全答練簿記論の問題用紙の前で凍り付いた。
キャッシュフロー、税効果、減損会計・・・・・・
彼は井の中の蛙だった。
可哀相な事に、会計ビッグバンに気付くのが遅すぎた。
彼は村にも戻れず、貧相なアパート暮らしをはじめた。
友人もおらず、やる事と言ったら村の蓄えで買ったパーソナル・コンピュータで一日中2ちゃんねるで税理士受験生叩き。