06/03/24 04:56:54
川崎医大 入学前に寄付を要請
問題があったのは、岡山県倉敷市にある川崎医科大学や附属病院などを経営する
学校法人「川崎学園」です。文部科学省の調べによりますと川崎学園は、去年12月、
大学の推薦入試に合格したばかりの受験生の保護者およそ10人を大学に呼び出したうえで
個別に面談し、寄付金2000万円の支払いを求めていたということです。
大学が求める寄付金を支払うかどうかは受験生側の自主的な判断に任されているうえ、
支払いによって入学許可が左右されることがないように、寄付金の募集は入学後の4月以降に
行うよう定められています。文部科学省の調査に対して川崎学園側は、寄付金を募集する時期や
方法に問題があったことを大筋で認めているということで、文部科学省は24日にも
学園の担当者に対して、二度と同じことがないよう改善を指導する方針です。
大学への寄付金をめぐっては、平成14年に帝京大学医学部が、合格発表前に多額の寄付金を
受け取っていたことが明らかになったことを受けて、文部科学省はそれまで入学手続き後としていた
募集の時期をさらに遅らせて、4月の入学後にするよう通知したばかりでした。
これについて文部科学省は、「受験生に誤解を招くような寄付金の募集はあってはならず、
再発防止を徹底させたい」としています。また川崎学園は「文部科学省からの指導内容に従って
改善を検討していきたい」としています。