06/10/18 23:40:13
次スレです。
エヴァンゲリオン系の書き込みはかまいませんが、1書き込み1行でお願いします。
2:名無し専門学校
06/10/19 07:11:48
もうできちゃったんだ?はやいね~。
3:名無し専門学校
06/10/19 07:29:26
【飯田橋】東京観光専門学校 11学科目【市ヶ谷】
スレリンク(senmon板)
東京観光専門学校 学スタスレパート1
スレリンク(senmon板)
東京観光専門学校 雑談スレ1
スレリンク(senmon板)
4:綾波レイ ◆UmfzPDX9ts
06/10/19 07:36:58
>>1
お疲れ様…
これからも…よろしくね…
5:名無し専門学校
06/10/19 07:40:45
>>4
綾波さん、一行越えてるニダ。
まあ、一行カキコは非情かニダ。
6:名無し専門学校
06/10/19 07:47:49
はまりんみんくる綾波はまりんみんくるアスカはまりんみんくる
7:名無し専門学校
06/10/19 07:59:44
鉄道でアクセスは絶対に使いませんね・時刻表の方が価値は数段あります
8:pp山
06/10/19 16:19:53
みん来る
9:名無し専門学校
06/10/19 16:23:00
>>8
乱立されるのは勝手だが、sageな。
10:名無し専門学校
06/10/19 16:25:05
綾波かわいいよ綾波
11:名無し専門学校
06/10/19 19:00:30
明日飯田橋駅で何かおきないかな?
12:名無し専門学校
06/10/19 19:05:54
6》
はまりんは何の意味の省略?
まさか知らないでカキコしてるの?
低脳以下
13:名無し専門学校
06/10/19 19:21:03
無駄にスレを建てるなよ…
また荒らしの餌食になるぞ。
14:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 19:35:39
ユウキの生写真やユウキをプリントしたTシャツ等が『碇ユウキ応援委員会』の手に
よって裏ルートで販売されており、そのグッズが出回っているルートは、『市場』と呼ばれていた。
もちろん、商品を提供しているのはミサトであり、レイであり、マヤであった。
その中でも、ミサトが撮った『ユウキちゃん私生活バージョン~エプロン姿編~』は
かなりの高値で取り引きされ、ミサトの小遣い稼ぎになっていた。
もちろん、シンジが『ユウキ』になるのは今のところ週に一度だけであり、
そのエプロン姿を撮る事がどんなに難しいかは、少し考えれば理解できる事であった。
ミサト曰く「あたしだけの特権よん♪シンジく~ん♪」だそうだ。
リツコ曰く「・・・真性の、本物の、心底からのショタね・・・」と一言。
マヤ曰く「・・・ずるいですっ!葛城さんったら!」と、これまた一言。
そんな事情もあり、その『ブツ』を間接的に手に入れられなくした加持は、
発令所メンバーのほぼ全ての敵と見なされてしまったのだ。
当然ながら、この情報はアッという間にネルフ本部全体に広まり、加持は常に身の
危険を感じるという厄介な事態に陥ってしまった。
「・・・無様ね・・・」
加持を捉えて制裁を加えろと盛り上がる発令所の中でただ一人冷静なリツコの言葉が発令所に虚しく響き渡った。
(・・・変態ばっかり・・・これで世界を救うつもりなのかしら・・・?)
そう考えるリツコだった。
15:名無し専門学校
06/10/19 19:40:59
生徒の日頃のうっぷんはmixiで書いてるからここは必要ないな
16:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 19:58:53
ちなみに当の本人である加持は、アスカの「男子禁制っ!」との言葉によって
宿舎から追い払われていたうえ、ぼやきながら自分の執務室に戻る途中で、正体不明の
何者かによって完膚無きまでに叩きのめされていた。
「・・・なんだ、この異様な殺気は・・・うっ!?お、おまえは・・・か、かつ・・・
な、何をするつもりだ!?お、おいっ!・・・うぎゃああああぁぁぁぁっ!」
こうして、加持はネルフ本部付属の総合病院にお世話になる事になったが、そこでも
何度も死にかける事になる。
彼の担当になった看護婦は『碇ユウキ応援委員会』に所属していたのだ。
というより、病院に勤める者達のうち、実に9割以上の人々が『碇ユウキ応援委員会』
に所属していたのだが。
もちろん担当医師も例外ではなく、加持はあまりの恐ろしさに一日で無理矢理退院してきたという。
そんな彼を出迎えたのが、不気味な笑みを浮かべる長い黒髪のグラマラスな元恋人で
あったのは言うまでもない。
17:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 20:03:33
「・・・ふわぁ・・・」
次の日、シンジは久しぶりに目覚ましに起こされた。
ユニゾンの訓練を始めてからは、アスカと同じベッドで眠っていたため、興奮して
あまり眠れなかったのだが、昨夜はトウジ達の悲鳴をBGMにしていたためか、
久しぶりにぐっすり眠っていたのだ。
「・・・んん・・・」
布団の中から手を伸ばして目覚ましを止めようとするが、なぜか腕が動かない、
というより、感覚そのものがない。
まるで腕自体が無いような不思議な感覚に、シンジは自分の身体を不思議そうに
見下ろし、そこにある光景を見て叫んだ。
「・・・っ!あ、アスカぁ!?」
シンジの腕、というか右半身全体に自分の身体を預けるようにして、アスカが
抱きついて眠っていたのだ。
もちろんその格好はタンクトップにTシャツという少々刺激的な格好。
ユニゾンの訓練が始まってから一緒のベッドで寝ていた二人だったが、こうして
アスカがシンジの身体に抱きついて寝るというのは始めての事だった。
「・・・んん・・・シンジぃ・・・?」
シンジの声で目覚めたのか、アスカは微かに瞼を開けると、寝ぼけたような声でシンジの名を呼んだ。
18:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 20:06:51
「あ、アスカ・・・」
「・・・おはよ・・・」
軽く全身の筋肉に力を込めて伸びをしてから、アスカは物憂げに微笑んで挨拶した。
もちろん、寝起き一番のアスカの攻撃だ。
『さりげない可愛さ』を強調して、シンジに自分の魅力を刻みつけようというのだ。
「お、おはよう、アスカ・・・」
思わぬアスカの『攻撃』に、シンジは真っ赤になった。
「・・・ん~んっ!・・・良い朝ね・・・シンジぃ、今朝のご飯はぁ?」
「う、うん。一応、ご飯を炊いてあるから、豆腐の味噌汁とアジのひらきにしようかと思ってるけど・・・」
甘えるようなアスカの様子に、シンジは少しどもりながらもそう応えた。
「そう。それじゃ、よろしくね(ハァト)」
「う、うん・・・」
頷いたシンジだが、動こうとはしない。
「・・・?どうしたの?」
「ど、どうって・・・は、離してくれないと・・・」
真っ赤になりながらおずおずと言うシンジに、アスカは真っ赤になってシンジから
離れ、頭から布団にくるまってしまった。
19:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 20:08:17
「・・・は、早くご飯にしてよね!」
アスカは承知の上で『作戦』を遂行していたはずだが、改めてシンジから言われて、
恥ずかしさの限界を超えてしまったようだった。
そして、シンジが改めて真っ赤になった時、勢い良くドアが開けられた。
「・・・シンちゃん!?どうしたの!?」
「ユウキさん!?」
叫びながら飛び込んできたのは、レイとヒカリだった。
二人は、真っ赤になったシンジ(ピンクのパジャマ着用)と、もっこりと膨らんでいる
掛け布団を見て、瞬時に事態を把握した。
「な・・・セカンドっ!また抜け駆けしたわね~~~~っ!」
「・・・あ、アスカ・・・ふ・・・不潔よ~~~~っ!」
レイの怒りの叫びと、それをかき消すほどのヒカリの大声が宿舎中に響き渡った。
20:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 20:09:33
その後、何とかその場をおさめたシンジは、朝食を作るためにキッチンに行った。
当然ながらヒカリを筆頭にレイとアスカが手伝うと言ったのだが、シンジは
「今日は僕の番だから・・・」と言って断ったのだ。
「はぁ・・・どうして、こんな事になってるんだろ・・・訓練もしなきゃならないのに
・・・使徒を倒さなきゃ、みんな死んじゃうのに・・・」
ため息をつきながら呟く。
「・・・アスカは僕をからかってばっかりだし、ミサトさんみたいに優しくないし、
すぐ綾波と一緒に暴れるし・・・後片付けするのは僕ばっかりだし・・・」
大いなる誤解を秘めた問題発言をするシンジ。
どうやらシンジは、アスカが自分に向ける好意は自分をからかうための擬態だと
思い込んでいるらしい。
(・・・僕なんか・・・アスカが僕なんかを好きなはず、ない・・・でも・・・綾波は・・・)
そう考えて、第五使徒戦の時の事を思い出して、微かに赤くなるシンジだった。
「はぁ・・・さて、もう良いかな・・・」
ため息をつき、そう言って焼いていたアジを皿に移したシンジは、手早くお盆に
作った料理を乗せてダイニングに持って行った。
21:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 20:11:09
「・・・ね、ねぇ・・・」
食事を終えて皆でお茶を飲んでいる時、おずおずとシンジがヒカリに声を掛けた。
「え?な、なぁに?」
シンジの両隣はアスカとレイに占領されているので向かいに座らされていたヒカリが
少し驚いた様子で応えた。
どうやら、アスカとレイではなく自分が声を掛けられた事に驚いたらしい。
「・・・あ、あの・・・と、トウジ君とケンスケ君は・・・?」
おずおずと、本当におずおずと尋ねるシンジ。
「あ、あの二人?『お仕置き』してから家に帰らせたわよ。ね、アスカ、綾波さん?」
何でもないかのように答え、アスカとレイに同意を求めるヒカリ。
「ま、少しばかりお仕置きが足りなかったかも知れないけどね」
「・・・そうだよね。あれくらいじゃあね・・・」
アスカとレイはそんな答えを返す。
「・・・た、足りないって・・・」
シンジは昨夜の物音を聞いていたのだが、確か自分が寝付くまでは彼らの叫び声が聞こえていたはずだ。
22:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 20:12:06
そして自分が最後に見た時計の針は、ゆうに午前2時を過ぎたところを指していた。
つまり、最低でも深夜2時以降までは、彼女達の言うところの『お仕置き』が
行われていたはずなのだ。
親友達を襲ったモノが何だったのか具体的にはわからないにしても、あんな叫び声を
聞かされては、それなりにおどろおどろしい想像をせざるを得ないシンジだった。
「・・・い、生きてるよね?二人とも・・・」
「当然じゃない。アンタの親友だって言うから、アレくらいで済ませておいたのよ?
心優しいアタシに感謝しなさいよね、感謝を!」
アスカが胸を張って言うと、レイが突っ込んだ。
「・・・一番張り切ってたのはセカンドじゃない・・・」
「な、何よっ!アンタだって、『あたしのシンちゃんを覗くなんて、ゆるせな~い!』
とか言って、思いっきり何度も殴ってたじゃない!」
「セカンドよりましよっ!あんたなんて、『シンジの裸は安くないわよ~っ!』とか
言って、急所攻撃連発してたでしょ!?」
「なぁんですってぇ!?ファーストこそ、『殺しちゃえ~っ!!』とか叫んで、相田に
全力で垂直落下式DDT決めてたくせに!あれで相田は沈黙しちゃったんじゃない!」
「せ、セカンドこそ、鈴原君に『ジャージはイヤあああぁぁぁぁっ!』って叫びながら
思いっきりスリーパーホールドかけてたくせに!鈴原君が何度オチたと思うの!?」
23:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 20:20:52
「べ、別に良いのよっ!殺してないんだから!オチたらすぐに水ぶっかけて起こして
やったじゃない!アンタのDDTなんて何度も連発で食らわせてたから、相田なんて
白目剥いてたわよ!」
ぎゃあぎゃあと言い合う二人を見て、シンジは全身真っ青になって親友を襲った
暴力を想像して身体を震わせていた。
「良いのよっ!あたしのシンちゃんの裸を覗いたんだから!あんなもんじゃ足りない
くらいよ!洞木さんもそう思うでしょ!?」
突然、レイがヒカリに話を振った。
「あ・・・う、うん。そうよね・・・」
それまで黙っていたヒカリは、ついつい条件反射的に頷いてしまった。
「・・・ほ、洞木さん・・・」
シンジが呟いて、信じられない、といった表情でヒカリを見つめた。
「あ・・・そ、その・・・お、女の子のお風呂を覗くなんて、許せないから・・・
ふ、不潔だし・・・その・・・」
シンジの表情に気付いたヒカリは、慌てて弁解した。
「そうよね。ヒカリだって思いっきり蹴っ飛ばしたりビンタしたりしてたもんね~」
アスカがニヤリと笑って揶揄する様に言った。
24:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 20:23:31
「あ、あれは、その・・・」
さすがにシンジの前でそういう事を言われたくないのか、ヒカリはシンジをちらちら
見ながら頬を引きつらせた。
「・・・と、とにかく、アスカ。訓練始めましょ・・・」
普通の女の子だと思っていたヒカリが実はアスカ達と同類だったと知り、シンジも
頬を引きつらせて言った。
女装した美少年にモエモエなあたり、ヒカリは普通の女の子とは一線を画している
のだが、世間の事、特に女性の事には鈍感なシンジは、その事に気づけなかった。
「そうね。それじゃ、着替えて来るわよ!」
アスカは頷いてさっさと部屋に戻っていった。
「うん。これを片付けちゃったら、私も着替えるから・・・」
そう言って、シンジは食器をキッチンに持っていった。
「・・・そ、それじゃ、私はそろそろ帰るね。お姉ちゃん達が心配だし・・・」
シンジを見送ってからヒカリがそう言って立ち上がった。
「そ、そうね。それじゃ、洞木さん、またね」
レイが頷いてヒカリを見送った。
25:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 20:25:08
それから幾日かが過ぎ、いよいよ決戦の前日。
「・・・それじゃ、シンちゃん。気をつけてね?」
レイが思いっきり名残惜しそうに言った。
ここ数日で『ユウキ』時のシンジの呼び方が『シンちゃん』になっているレイだった。
アスカが呼び方を変える気が無いのを知って、対抗心を燃やしているのだ。
また、『無理にユウキって呼んでシンちゃんに嫌われたくない』という心理も、
ほんの少しだけ働いているようだ。
もっとも、当のシンジは、レイとアスカだけが相手の時には男言葉を使っているし、
他の人物が居る時には女言葉を使っている。
どうやら、ほぼ無意識の行動になっているようだ。
このあたりを見ると、シンジの環境に対する順応能力は異様に高いといえる。
「き、気をつけるって・・・?」
そう応えるシンジは、少し戸惑い気味だ。
頭の包帯は外れたらしく、いつもどおりストレートロングのカツラをかぶっている。
「・・・恋人のあたしが居ないからって、あの凶暴赤毛ザルに襲われないようにね!」
レイがそう言って、シンジの頬を人差し指でつんつんとつついた。
レイはユイに呼び出され、今夜一晩本部施設に泊まり込む事になったのだ。
26:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 20:26:13
零号機のシンクロとハーモニクステストを急いでやりたい、との理由だ。
最初は全身で拒否していたレイだが、『零号機の修理が間に合ったら、サポートとして
シンちゃん達と一緒に戦闘に出て貰うわ』とのユイの言葉に陥落したのだ。
「なぁ~んですってぇ!?」
シンジが反応する前にアスカが吼えた。
「あ、あ、綾波ぃ・・・」
真っ赤になって俯くシンジ。
純白のピンクハウスのワンピースの裾をもじもじと指で弄る仕草に、怒っていたはずの
アスカも、真っ赤になって見とれている。
「ふふっ・・・セカンド、シンちゃんに手を出したら殺すわよっ!」
最初の部分の微笑みはシンジに、後半のセリフは殺気と共にアスカにぶつけて、
レイはライバルを睨みつけた。
「フン!さっさと行っちゃいなさいよ!アンタは用済みよっ!」
優越感の籠もった瞳でレイを見下しているアスカ。
「っ!」
ギリギリと歯を食いしばりながら、レイは宿舎から出て行った。
「・・・シンジぃ~(ハァト)」
レイが玄関のドアの向こうに消えたのを確認してから、アスカはシンジの肩に
もたれかかって甘えた声を出した。
27:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 20:27:06
「あ、アスカぁ!?」
またもや真っ赤になるシンジ。
そのまま、シンジはアスカに腕を取られてリビングに連れて行かれた。
「ほら、座りましょ」
「あ、う、うん・・・」
赤くなったまま、ぎくしゃくとした動きでソファに座るシンジ。
普段のアスカとのギャップに、思考がフリーズしているのだ。
「うふっ・・・可愛いんだからぁ・・・」
そう言いながら、シンジの首に両手を回すアスカ。
「あ、あしゅか・・・」
柔らかいアスカの感触を全身に感じて、シンジの思考は復活した。
その言葉は、動揺のあまり変になっている。
「・・・ふふっ・・・なぁにぃ?」
思いっきり甘ったるい声で聞き返しながら、アスカは全身を使ってシンジをソファに押し倒した。
「あっ・・・」
突然の事で、シンジは目を丸くしてアスカを見ている。
どうやら、混乱しきっているようだ。
28:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 20:28:48
「うふふぅ~・・・シ~ンジぃ・・・アタシ達は一つにならなきゃいけないわ・・・」
アスカが、目をギラギラさせながら言う。
(・・・今がチャンスよ!既成事実を作って、邪魔な女どもを一掃してやるわっ!
シンジはアタシのものなのよっ!)
アスカはそう考えながら混乱しているシンジの瞳をじっと見つめた。
ここ一週間のレイの様子を見ていて、さっさとケリをつける方が利口だという結論に達したのだ。
そこで、訓練もほったらかして真っ昼間からシンジを押し倒す作戦に出たのだ。
「な、なんで?」
「ほらぁ、アタシ達はユニゾンの訓練をしなきゃならないでしょ?ユニゾンってのは、
二人が一つにならなきゃ完成しないのよ・・・だ・か・ら(ハァト)」
「で、でも、一つって、意味が違うような・・・」
今までに聞いたこともないほど甘~いアスカの声に、シンジはイヤ~な予感に全身を
包まれて、身体を震わせて抵抗した。
(・・・なんか、アスカの言うことを聞いたら、一生をだいなしにしそうな気がする
・・・良くわからないけど、そんな気がするんだ・・・)
「・・・良いの。細かいことは気にしちゃ、ダ・メ」
アスカはそう言いながらシンジの背中に手を回して、シンジが着ているワンピースの
後ろに付いているボタンをそっと外した。
29:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 20:31:12
「あ、アスカぁ!?」
「ふふっ・・・シンジぃ・・・」
「や、止めてよっ!」
どうやら、シンジはようやくアスカのしようとしている事に気付いたらしい。
真っ赤になりながらも、必死になってアスカに抵抗している。
が、元々普通の中学生として暮らしてきたシンジと専門の訓練を受けてきたアスカと
ではあまりにも技術に差がありすぎたらしく、シンジのワンピースのボタンが全部
外された時点で、シンジは両手を頭の上でアスカの片手に押さえ込まれていた。
「・・・や、止めてよぉ・・・」
もはや半泣きになっているシンジ。
先ほど感じたイヤ~な予感は、まさに確信に変わろうとしている。
「・・・ダ~メ!」
そう言いながら悪魔の笑みを浮かべるアスカ。
(・・・あぁ・・・ぼくはもうだめなんだ・・・とうさん・・・かあさん・・・
さきだつふこうをおゆるしください・・・ミサトさん・・・ごめんなさい・・・)
とうとう、シンジは観念して目を閉じた。
30:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 20:32:21
ふふふ・・・そうよ。おとなしくしていれば、良い夢をみさせてあげるわ・・・」
アスカの声が聞こえたかと思うと、自分の顔に何かが覆い被さってくるような気配を
感じて、シンジはギュッと瞼に力を込めた。
「・・・待ちなさいっ!こんの淫乱パイロットがぁ!」
「・・・っ!不潔よ不潔よ不潔よ不潔よぉぉぉぉっ!」
いきなりそんな叫び声が聞こえ、シンジはハッとして目を開けた。
同時に、アスカが悔しそうに呻いた。
「・・・くっ!」
「・・・み、ミサトさん!マヤさんも!」
そう、どこから入ってきたのか、リビングの入り口にはミサトとマヤが憤怒の表情を
浮かべて立っていた。
「アスカっ!ユニゾンの訓練もしないで、なにやってるの!さっさとシンジ君から
離れなさいっ!」
ミサトの怒号が飛び、アスカは渋々とシンジの上からどいて立ち上がった。
「全く・・・ちょっと目を離すとすぐこれなんだから・・・シンジ君、こっちに
いらっしゃい?」
そう言ってミサトはシンジを優しい表情で見た。
31:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 20:33:14
(・・・ふぅ・・・危ない危ない・・・全く、この泥棒猫!あたしのシンジ君を
手込めにしようとするなんて・・・目が離せないわね!)
「は、はい!」
慌てて起き上がり、ミサトの背後に駆け込むシンジ。
「・・・仕方ないわね・・・今夜は私とマヤちゃんがここに泊まり込むわよ!」
「はいっ♪」
やけに嬉しそうなマヤ。
(・・・やったぁ~!!ユウキちゃんと一緒♪可愛いユウキちゃんと一緒♪)
それとは対照的に、憮然とした表情のアスカ。
(チッ!玄関には鍵を掛けてあったはずなのに・・・アタシ達の神聖な愛の儀式を
よりによって年増ホルスタインと変態ショタレズ女に邪魔されるなんて・・・!)
シンジは、ようやくワンピースのボタンが外れていた事に気付き、真っ赤になって
自分で留めようとしている。
「・・・ちっ!」
「・・・二人とも、さっさと訓練を開始して!」
ミサトがアスカを睨みながら言った。
32:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 20:34:46
「・・・は、はい」
「・・・わかったわよっ!」
二人は同時に頷いたが、さっさとツイスターマットに乗ったアスカとは別に、
シンジはボタンを留めるのに手こずっており、必死になって背中に手を回している。
「・・・あ、シンジ君、私が留めてあげる・・・」
マヤがそう言って手早くシンジの背後に回り込み、丁寧にボタンを一つ一つ留めた。
(・・・あぁ・・・白くて、綺麗な肌・・・まるで本当の女の子みたいね・・・
マヤ、くらくらしちゃうぅん!イヤンイヤン!)
いきなりラリるマヤ。
顔を両手で覆ってイヤンイヤンしている。
ミサトはその様子を頬をぴくぴくさせながら見ていた。
(・・・ま、マヤちゃん・・・変態って噂はホントだったのね・・・)
「あ、あの・・・ま、まだですか・・・?」
シンジがおずおずと尋ねると、ミサトがため息をついて言った。
「・・・もう良いわよ。ほら、シンジ君も用意して」
「は、はい」
頷いてアスカの横に並んで立つシンジ。
33:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 20:35:34
アスカは冷たい眼差しでマヤとミサトを睨んでいる。
「・・・始めるわよ」
ミサトの言葉に、シンジとアスカは頷いた。
その時、玄関のドアが叩かれた。
「・・・マヤっ!ここに居るんでしょう!」
声はリツコのものだ。
「っ!」
ラリっていたマヤはその声で我に返ると慌てて辺りを見回し、ばたばたと
バスルームに駆け込んだ。
時をおかずにリツコがどすどすと足音を立てながらリビングに姿を現した。
「・・・マヤ!?逃げてもムダよっ!・・・ミサト、マヤはどこかしら?」
そう言うリツコの眉がぴくぴくと動いているのを見て、リツコとの付き合いの長い
ミサトはリツコが本気で怒っているのを知り、冷や汗を流してバスルームを指した。
「マヤ・・・早く出ていらっしゃい。忙しいのは貴女にもわかっているでしょう?」
リツコは、やけに冷たい声でバスルームに声を掛けた。
34:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 20:37:00
「・・・せ、先輩!だ、だってレイちゃんも居ないし、ユウキちゃんが危険なんです!お願いです!」
マヤの震える声が返ってきた。
「・・・ダメよ。二人の監視はミサトに任されているわ。貴女は本部に戻って零号機の調整を手伝って」
「い、イヤですっ!」
リツコはため息をついて、ミサトとアスカを見た。
「・・・何とかして」
しばらくの後、マヤはアスカとミサトによってバスルームから引きずり出され、
リツコに引きずられて本部に戻っていった。
もちろん、バスルームの入り口は破壊されている。
「・・・全く・・・それじゃ、始めるわよ」
ミサトが声を掛けた。
そして始まる二人のユニゾン。
だが・・・
35:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 20:37:39
「・・・ああ、もうやめやめっ!何やってるのよ、アスカっ!全然シンジ君に合わせて
ないじゃないの!本当に今まで訓練やってきたの!?」
二人の踊りを見ていたミサトが曲を止めて怒鳴った。
「な、なんですってぇ!?」
「大体、あなたは決定的に協調性に欠けるのよ!それでエヴァのパイロットとして
やっていこうだなんて、出来るわけが無いわよ!」
ミサトが叫ぶと、アスカはぐっと唇を噛み締めて、駆け出した。
「あ、アスカっ!」
宿舎を駆け出てしまったアスカに、シンジは思わず叫んだ。
「放っておきなさい、シンジ君」
「そ、そんな・・・お、追いかけます!」
そう言ってアスカの後を追って行くシンジ。
「・・・」
その後ろ姿を見送って、ため息をつくミサトだった。
36:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 20:38:45
しばらく走り回ったシンジは、ネルフ本部の最上階に近いカフェテラスで、アスカを発見した。
「・・・」
アスカは、コーヒーの入ったカップを手に、ぼうっと外の景色を見ている。
「・・・アスカ・・・」
シンジは呼吸を整えると、静かにアスカに歩み寄った。
「・・・シンジ・・・」
アスカはシンジをチラッと見ると、また視線を外に戻した。
「・・・」
何を言って良いのか全くわからないシンジは、黙り込んでアスカの隣に座った。
「・・・わかってるわ。何も言わないで・・・アタシはエヴァに乗らないとダメなの」
あまりにも辛そうなアスカの様子に、シンジは思わず尋ねた。
「・・・なんでそんな事言うの・・・?」
「・・・」
黙り込んでいるアスカ。
「・・・あ、あのさ、辛いなら、無理しなくて良いよ。・・・僕が、戦うから・・・」
「!」
静かに言うシンジに、アスカは驚いてシンジの顔を見た。
37:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 20:39:59
「・・・僕は・・・僕も、エヴァに乗るしかないんだ。・・・そうしないと、みんなに
捨てられちゃうから・・・」
諦めきったシンジの表情。
「す、捨てられるって・・・」
「・・・僕が皆に必要とされているのは、初号機のパイロットだから・・・エヴァに
乗らない僕を必要としてくれるのは、ミサトさんと綾波だけだから・・・」
「・・・あ、アンタバカぁ!?アンタには立派な御両親がいるでしょうが!」
そう言ったアスカの脳裏には、優しく声を掛けてきてくれたユイの微笑みと、
ユイに叱責されて小さくなっているゲンドウの姿が浮かんでいた。
「・・・父さんも母さんも、僕を捨てたんだ・・・僕は、いらない子供なんだ・・・」
「な、なんでそんな・・・」
「・・・二人とも、綾波がいれば良いんだ・・・」
そう言って、シンジは第五使徒戦の事を話した。
シンジが初号機に立てこもった事、レイが零号機を起動させた事、その時、ちょうど
使徒が襲来した事、そして、司令部が零号機を守って音信不通の初号機を使徒の前に放り出した事・・・。
「・・・僕は、使徒と戦うためだけに連れてこられた・・・一度は捨てられたのに・・・」
両親は自分が幼い頃からずっと仕事浸りであり、自分はずっと一人きりだった事、
一年前に叔父の所に預けられ、それから音沙汰も何も無かったが、第三使徒が襲来した
日に第三新東京市に呼び出され、そのまま初号機に乗せられて戦わされた事、そして、
自分が知らない間に両親はレイを養女として引き取り一緒に暮らしていた事を話した。
38:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 21:00:59
「・・・」
アスカはシンジの過去を知り、絶句していた。
確かに、自分の息子を遠ざけておきながら他人の娘を引き取って一緒に暮らすなど、
子供を思う両親のする事ではないと思った。
「・・・だから、良いんだ。・・・もう、エヴァの事で誰にも苦しんで欲しく無いから・・・」
シンジはそう言って、立ち上がった。
「・・・し、シンジ・・・」
「もう良いよ・・・アスカの苦しむ顔なんて、見たくないから・・・もうエヴァに乗らないで・・・」
そのシンジの言葉に、アスカは胸がキュンと締め付けられるのを感じ、思わず
両手を胸の前で握り締めた。
「・・・」
シンジは立ち去った。
その後ろ姿を見送りながら、アスカは唇を噛み締めた。
39:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 21:01:38
「・・・シンジ君・・・」
宿舎に帰ってきたシンジをミサトが出迎えた。
「・・・ごめんなさい、ミサトさん・・・」
「・・・」
「・・・アスカは、もう・・・」
「・・・そう」
「・・・ごめんなさい・・・」
謝るシンジを、ミサトはただ抱きしめた。
「・・・良いのよ・・・もういいの・・・シンジ君のせいじゃないの・・・」
そう言って、ミサトはシンジを抱く手に力を込めた。
「・・・ミサトさん・・・」
シンジもミサトの背に手を回した。
(・・・らぁっきぃ~!ナイスあたしっ!これで、シンジ君のハートをゲットよ!
アスカは脱落確定だし、後はユイさんとレイ、マヤちゃんだけねっ!・・・あぁ、
このシンジ君の柔らかな肌・・・幸せぇ・・・)
しなやかなシンジの身体を抱きしめながらうっとりしているミサト。
40:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 21:02:27
だが、その至福の時間は長くは続かなかった。
「・・・シンジっ!」
突然玄関が開き、アスカが飛び込んできたからだ。
「あ、アスカぁ!?」
アスカの乱入に驚いて叫ぶシンジ。
「・・・ミサトっ!アンタ、なにアタシのシンジに抱きついてるのよっ!今すぐ離れなさいっ!」
アスカは、ミサトの腕の中のシンジを見て、ミサトを視線だけで殺せそうなほど
睨みつけて怒鳴った。
「・・・ちっ・・・」
微かに舌打ちして、シンジを渋々離すミサト。
「・・・全く、油断も隙もあったもんじゃないわね・・・シンジ!」
「は、はいっ!」
シンジはいきなり自分の名を呼ばれて、驚いて直立不動の姿勢になった。
「・・・アンタだけに任せてなんていられるわけないでしょ!」
少しだけ赤くなって言うアスカのセリフに、シンジは目を見開いた。
「そ、それじゃ・・・」
「ほらっ!さっさと訓練を始めるわよ!」
「う、うん!」
心底嬉しそうに、シンジは頷いた。
41:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 21:02:57
「・・・うん、良い感じよ。得点は、と・・・97点!すっごいじゃない!」
「あったりまえでしょ!?アタシとシンジの最強ペアにかかれば、こんなものよ!」
ミサトの言葉にアスカが胸を張って応えた。
まぁ、踊り自体は非常に単純な物なので、アスカが言うほど自慢はできないのだが、
ミサトはシンジに自信をつけさせる事を考えて、あえてツッコミは入れなかった。
「・・・良かった。アスカ、もう一回、いい?」
シンジがホッとした表情で尋ねた。
「ええ!今度は100点を狙うわよ!」
「うん!」
息の合っている二人を見て、作戦の成功を確信しつつも、少しだけ、いや、かなり悔しいミサトだった。
42:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 21:04:05
そして、決戦当日。
「・・・んん・・・」
目覚めたシンジの目の前にあったのは、にこにこしているアスカの顔だった。
「・・・おはよう、シンジ」
そう言って輝くばかりの笑顔を見せるアスカ。
「・・・あ、アスカぁ!?」
確か昨夜はミサトの命令で別々に眠っていたはずなのに、なぜアスカがここに
いるのか理解できないシンジは大声を上げた。
ちなみにミサトは決戦の最終準備だとかで、シンジが目覚める前にネルフに行った。
「・・・ん、もう。おはようのキスくらい出来ないの?」
「な、何だよそれ!からかうのもいい加減にしろよ!」
大声で怒鳴ったシンジに、アスカは真剣な表情で言った。
「・・・アンタの事、少しだけわかったわ・・・」
「あ・・・」
昨日の会話を思い出し、思わず俯いて小声で呟くシンジ。
「・・・ほら、もう気にしないでよ。・・・少なくとも、アタシもアンタも、
今ここにいるわ。それで良いでしょ?」
優しく諭すように言うアスカ。
43:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 21:04:40
「で、でも!」
それでも反論しようとしたシンジを、アスカはそっと抱きしめて囁いた。
「・・・シンジが苦しい時、アタシが側にいてあげる。アタシには何も出来ないけど、
側にいるくらいしか出来ないけど・・・アタシがアンタを守ってあげる。だから・・・
アンタはアタシを守って。・・・ね?」
「・・・アスカ・・・・・・・・・・・・うん・・・僕はアスカを守る・・・」
長い沈黙の後、シンジは微かに頷いて応えた。
「ふふっ。ありがと、シンジ。・・・ほら、起きてご飯にしてよ」
「あ・・・うん!」
力強く頷いたシンジを見て、アスカはもう一度微笑んだ。
(・・・おっけ~!シンジのハートをゲットしたわっ!これでファーストもミサトも
マヤも問題外よ!後は、さっさと使徒を倒してラブラブな性活・・・もとい、生活を
エンジョイするのよ~っ!)
シンジに見られていないところでは、ニヤリ笑いを浮かべるアスカだった。
44:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 21:05:34
「・・・目標は強羅最終防衛戦を突破!」
再び動き出した使徒がモニターに映し出されている。
「来たわね・・・音楽スタートと同時にATフィールドを展開!後は訓練通りに。良いわね?」
『『了解!』』
通信機から威勢の良い声が返ってきた。
「・・・良いわね?最初から最大戦速で行くわよ!」
「わかってる!62秒でケリをつけるっ!必ず!」
アスカとシンジが自信満々の会話を交わす。
久しぶりに『特殊装備』から逃れられて心も体もウキウキのシンジは、朝のアスカとの
会話もあって、志気は最大限にまで高まっている。
「・・・シンジ君、可愛い・・・」
発令所ではマヤがシンジを見てぽわぽわとハートマークを飛ばしている。
「・・・シンちゃん・・・」
結局零号機の調整が間に合わなかったレイは、ミサトの横で寂しそうに呟いている。
45:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 21:06:11
「・・・凛々しいな、碇」
「・・・ああ」
「ユウキ君か・・・そういえば、彼はなぜ女装しているのだ?・・・それとも、
初めから女の子だったか?」
またもボケ老人モードに突入する冬月。
「・・・冬月、呆けたか?・・・ユウキはユウキだ。初めからな」
冬月の言葉に嘲笑するように返事をしたゲンドウ。
「・・・あなた?シンジより『ユウキ』の方が良いんですか?」
そのゲンドウに背後から声が掛けられた。
次の瞬間、ゲンドウの顔は蒼白になった。
「・・・ゆ、ユイっ!?」
振り返って叫ぶゲンドウの瞳に、表情を消しさったユイの姿が映った。
「・・・あなたは・・・私達の可愛いシンジに不満がおありなんですね・・・?」
「そ、そんな事はないっ!ご、誤解だ、ユイっ!」
脂汗をだらだら流しながら必死に否定するゲンドウだが、ユイはゲンドウの声など
全く聞こえていないかのように言った。
46:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 21:07:08
「・・・あなたとは一度、ゆっくりと話をした方がよさそうですね・・・」
「う、うわぁぁぁぁぁっ・・・」
以降、司令塔は沈黙した。
「・・・無様ね・・・」
活気に溢れる発令所で唯一司令塔の会話を聞いていたリツコが呟いた。
「・・・目標、ゼロ地点に到着します!」
「外部電源パージ!音楽開始!」
ミサトの命令と同時に、音楽が流れ出す。
音楽開始からの62秒間に、初号機と弐号機は完璧なユニゾンを見せた。
後に『一致率99.9999999%』と呼ばれる奇跡が起こったのだ。
「・・・エヴァ両機、確認しました!」
青葉の報告と共に、メインモニターにクレーターの中央に重なり合って倒れている
初号機と弐号機が映し出された。
「・・・いやぁ~ん、シンジったらぁ~・・・昼間から・・・」
初号機の下になっている弐号機からそんな通信が入る。
その声は思いっきり甘ったるい。
「な、何言ってるんだよ!アスカ!」
シンジの狼狽した声。
47:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 21:08:19
「んん、もう・・・それなら、夜になってからいっぱいしてあげるのにぃ~」
再びアスカの声。
「・・・こらぁ!こんのバカセカンド!なぁにあたしのシンちゃんを誘惑してんのよ!
さっさと帰ってきなさい!シンちゃんもシンちゃんよ!なに鼻の下伸ばしてるのよ!」
レイが思いっきり怒鳴った。
「ち、違うんだよ、綾波ぃ!」
慌てて叫ぶシンジだが、次のアスカのセリフで、凍り付いた。
「・・・シンジ・・・今朝、一つのベッドで一緒に目覚めたのに・・・」
シンジばかりでなく、発令所も完全にフリーズしている。
「・・・な・・・なぁんですってぇぇぇぇぇ!?ここここ殺してやるぅぅぅ!」
一瞬呆然としてから、白い肌を真っ赤にしてLCL濃度コントロールレバーに手を伸ばすレイ。
「・・・れ、レイっ!止めなさい!」
慌ててレイを背後から羽交い締めにするリツコ。
「・・・いやぁぁぁぁぁっ!不潔よ不潔よ不潔よぉぉっ!!!」
マヤが思いっきり叫んだ。
48:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 21:09:22
「・・・あ、アスカっ!あんた、あれほど言ったのに・・・」
ミサトの言葉に、アスカはニヤリと笑った。
「あ~ら、何の事かしらぁ?」
「くぅぅ~~っ!!マヤちゃん!やっておしまい!」
「了解っ!」
唇を噛み締めたミサトの言葉に、マヤは速攻で反応した。
弐号機のLCL濃度コントロールレバーを操作し、アスカを気絶させたのだ。
「・・・」
いきなり沈黙したアスカに、シンジは驚いて叫んだ。
「あ、アスカ!?アスカぁっ!」
「・・・大丈夫よ、シンジ君。ちょっと眠って貰っただけだから。それより、日向君!
さっさとエヴァ両機を回収して!」
ミサトが一息ついて言った。
「りょ、了解!」
呆気にとられていた日向が慌てて動き出すと、発令所に活気が戻った。
49:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 21:10:19
後にシンジの必死の弁解によって『アスカの言葉』は誤報だとされたが、それでも
ごく一部の女性達の機嫌は直らずに、シンジは強制的にデートという名の大散財に
連れて行かれる事になった。
そして、そのごく一部の女性達のコメント。
「・・・シンちゃん・・・優しかった・・・やっぱり、ス・テ・キ(ハァト)」
「シンジ君も可愛いけど・・・やっぱりユウキちゃんよね~(ハァト)」
「このあたしのナイスバディで誘惑してあげるわよん(ハァト)・・・待っててねん!
シ・ン・ジ・君(ハァト)」
それに関する(?)他の者のコメント。
「シンジぃ~!浮気したわね!・・・ま、良いわ。アンタへのお仕置きは後回しよっ!
それより先に、あの女どもを抹殺してやるわっ!」
「・・・あらあら、シンちゃんったらモテモテなのね。レイもアスカちゃんも、うちの
シンちゃんにメロメロみたいだし・・・ミーちゃんとマヤちゃんもね・・・何にせよ、
私の可愛い自慢の息子がモテモテなのは嬉しいわね!・・・私もあと20年若かったら
・・・シンちゃ~ん(ハァト)」
50:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 21:10:53
「・・・ゆ、ユイ・・・すまなかった・・・(ゲフッ!)」
「・・・碇・・・哀れだな・・・」
「・・・か、葛城ぃ・・・俺が・・・何をしたって言うんだ・・・(ガクッ)」
そして、当事者のコメント。
「・・・はぁぁぁ・・・なんで僕がみんなに奢らなきゃならないのさ・・・僕が何を
したっていうんだ・・・出たばっかりのあのゲーム、欲しかったのに・・・(涙)」
さらに、当事者のクラスメート達のコメント。
「・・・い、碇さん!わいは、わいは必ずあなたの元に戻りまっせ!たとえ首から下を
埋められても!・・・くううっ!う、腕だけでも抜ければ・・・ぬ、抜けろぉっ!」
「・・・くっ!お、俺は負けない!この懐にあるエプロン姿を現像するまではっ!
・・・トウジ、そっちはどうだ・・・?」
「・・・ユウキさん・・・や、やっぱり、もうちょっと積極的に行かなきゃ、
ダメなのかしら?・・・アスカや綾波さんに負けてられないし・・・」
51:EPISODE:09 Both of You,Dance Like You Want to Win!
06/10/19 21:11:48
結局、ジオフロントの人気のない林に首から下を埋められたトウジとケンスケは、
アスカ達から事情を聞き出したシンジが助け出すまでの三日間、埋まったままだった。
加持リョウジはネルフ本部内の一室で、なぜか瀕死の大怪我を負っていたところを、
偶然訪れたシンジに助け出された。
ちなみにその後、ケンスケが例の『エプロンシンちゃん恥じらいバージョン』を
品数限定でオークションにかけたところ、最高で一枚につき数万円の値が付いて、
その売り上げを管理している『委員会』上層部のメンバーは大いに潤ったとの事だが、
もちろんシンジ本人にはその事は知られていない。
そして、アスカ、レイ、ヒカリが回収した『お宝映像』は湯気にによって鮮明には
写っていなかったのだが・・・
「・・・ぐふっ、ぐふふふ・・・し、シンジの裸・・・ぐふふふ・・・」
「いやぁ~ん(ハァト)シンちゃんったら、意外とたくましいんだから~(ハァト)」
「あぁ・・・ユウキさん・・・は、肌が白くて、ス・テ・キ(ハァト)・・・あぁっ!
わ、私って不潔よぉぉっ!・・・で、でも・・・でもでもっ!(ポッ)」
・・・このように、三名の少女達を毎晩のようにベッドの上で転がらせていたが、
それもまた、シンジには知り得なかった事であった。
第九話 完
52:あとがき
06/10/19 21:12:34
あとがきです。 エヴァンゲリオンEX第九話、ようやく完結です。
いや~・・・遅くなってしまいましたね。思えば、Aパート完成から三ヶ月・・・
待っていた人(・・・いるのか?)には大変申し訳なく思っております。
おまけに、長くなりすぎて一話を三部に分割するという暴挙に出てしまいました。
ちなみに、第九話は全部で135KB・・・(^^;
毎回こうだと良いんですが・・・(^^;;
でも、暴走しすぎかも(爆汗)
相変わらずシンジは暗いし、アスカはキャラ変わっちゃってるし・・・
『解け合う心がアスカを壊す・・・色々と(笑)』ってな感じで。
唯一変わってないのは、暴走ミサトさんだけかも・・・(笑)
さて、次の予告ですが・・・次回、第壱拾話『マグマダイバー』・・・
タイトルは原作まんまですが、話の方はどうなるのでしょう・・・?(^^)
プロット通りなら、みなさんニヤリとしていただけると思うのですが・・・
それでは、今回はこの辺で。
53:名無し専門学校
06/10/19 21:14:10
Q夜警国家では多くの社会問題が発生した。そうした点が改良された現代国家はどのように表現されるか答えなさい
Aパトリオッター国家
Q現在民主政治の基本原理として確立されている3つの項目を答えなさい
A粗悪年金・公務員優遇・暴走国家
大日本帝国ハ[鉄ヲタ]ノ天皇之ヲ統治ス
天皇ハ[処女]ニシテ侵スベカラズ
天皇ハ[金正日]ノ協賛ヲ以テ立法権ヲ行フ
日本臣民ハ[新手ノ宗教]ニ於テ言論著作印行集会結社ノ自由ヲ有ス
54:名無し専門学校
06/10/19 21:16:19
このスレ(゚⊿゚)イラネ
55:名無し専門学校
06/10/19 21:18:18
エヴァ荒らしは当面ないだろう。
56:名無し専門学校
06/10/19 21:19:11
49649lklgklfgkllk;klksd; 2何し死晴れ仮李レスのfjgofj
57:名無し専門学校
06/10/19 21:22:05
まとまな話題を見つけないと…
58:名無し専門学校
06/10/19 22:50:35
文化祭は仕込み禁止みたいだね
59:名無し専門学校
06/10/19 23:16:03
┏┓
┃━┏┃┃┃ じゃいじゃいじゃい
┏━
┗━
60:名無し専門学校
06/10/19 23:17:05
∧∧ ∧∧ ∧∧
( ゚∀゚) <jive! ( ゚∀゚)<jive! ( ゚∀゚)<jive!
_| ⊃/(___ _| ⊃/(___ _| ⊃/(___
/ └-(____/ / └-(____/ / └-(____/
61:名無し専門学校
06/10/19 23:18:51
_ ∩
( ゚∀゚)彡 じゃいじゃいじゃい!
⊂彡
62:名無し専門学校
06/10/19 23:21:36
>>1
氏ね、カス、基地外、ニート、引き篭もり、巨人ファン、土方、日雇い、ルンペン、団魂世代、
デブ、吉牛ファン、クレーマー、ゴキブリ、蠅、田代、ラーメンヲタ、ポロシャツ、チョン、モーヲタ
63:名無し専門学校
06/10/19 23:25:54
,.───‐、────:、 ,.───‐
__ / ヽ l二二l l二二二l .ヽ../
________//_/___ /________ヽ________ヽ._⊂|二|⊃____
... / \__________________________
| ┌───┐.┌───┐ |
| |ロ.京成津田沼|.....| 8503 ..ロ| | ___ _____
| │ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄│.│ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | |i─‐i| ||i─‐i|i─‐i|| || ̄ ̄ ̄ ̄|||| ̄ ̄ ̄ ̄|||| ̄
| │ │.│ | | || .|| ||| .||| .||| || |||| ||||
| │ │.│ ∧,,∧ ...│ | || .|| ||| .||| .||| ||――||||――||||―
| │ │.│ ミ●●彡 | | || .|| ||| .||| .||| || |||| ||||
| ├───┤.├───┤ | ||__,|| |||__,|||__,||| ||____||||____||||_
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|... ...| | | || | ||
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||三三三三_──_三三三三|_|___________________________
| | ..目 [ ].=] .目 | | | ├‐┤  ̄ ̄r'[|二|≡==∨==|\==≡二|] |_|_| | |
| |_三三三三三_| | | └‐┘ 二二|..|l宝㊥宝|_|旦旦|.\|宝㊥宝|.. |__|_
\______|_____// ゝゝ_ノ ゝゝ_ノ
64:名無し専門学校
06/10/19 23:28:04
低脳ニートなチンポが臭くて生きている価値のない愚民どもよ、喪前ら植草教授みたいに手鏡使って覗きしたり痴漢したりして捕まるなよ、でもヲナニーばかりしてるなよ。チンポ腐るからな、それではごきげんよう。
65:名無し専門学校
06/10/20 01:27:37
,.───‐、────:、 ,.───‐
__ / ヽ l二二l l二二二l .ヽ../
________//_/___ /________ヽ________ヽ._⊂|二|⊃____
... / \__________________________
| ┌───┐.┌───┐ |
| |ロ.急行 小田原|.....| 8503 ..ロ| | ___ _____
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||三三三三_──_三三三三|_|___________________________
| | ..目 [ ].=] .目 | | | ├‐┤  ̄ ̄r'[|二|≡==∨==|\==≡二|] |_|_| | |
| |_三三三三三_| | | └‐┘ 二二|..|l宝㊥宝|_|旦旦|.\|宝㊥宝|.. |__|_
\______|_____// ゝゝ_ノ ゝゝ_ノ
66:名無し専門学校
06/10/20 01:34:32
ってか、リアルビジネスのN先生(♂) って何もしてないよね?
何で顧問やってるの?つっ立ってたり、徘徊したり・・・本当にヒマ人だね。仕事しろ!
67:名無し専門学校
06/10/20 06:46:16
次回のゼミはスーツ?
68:名無し専門学校
06/10/20 08:09:27
>>66
無能な生徒がいるもんだな。
69:名無し専門学校
06/10/20 10:01:52
64は留学生だな
日本語がおかしい
70:名無し専門学校
06/10/20 17:40:55
>>69
お前もsageてからカキコしな。
71:名無し専門学校
06/10/20 18:07:36
>>69
お前が留学生だろ?
半年ROMってろ。
72:名無し専門学校
06/10/20 18:09:27
残酷な天使のように
少年よ 神話になれ
蒼い風がいま 胸のドアを叩いても
私だけをただ見つめて
微笑んでるあなた
そっとふれるもの もとめることに夢中で
運命さえまだ知らない いたいけな瞳
だけどいつか気付くでしょう
その背中には 遥か未来
めざすための羽根があること
残酷な天使のテーゼ
窓辺からやがて飛び立つ
ほとばしる熱いパトスで
思い出を裏切るなら
この宇宙を抱いて輝く
少年よ 神話になれ
73:名無し専門学校
06/10/20 18:10:58
ずっと眠ってる 私の愛の揺りかご
あなただけが 夢の使者に呼ばれる朝がくる
細い首筋を 月あかりが映してる
世界中の時を止めて 閉じこめたいけど
もしもふたり逢えたことに意味があるなら
私はそう 自由を知るためのバイブル
残酷な天使のテーゼ
悲しみがそしてはじまる
抱きしめた命のかたち
その夢に目覚めたとき
誰よりも光を放つ
少年よ 神話になれ
74:名無し専門学校
06/10/20 18:12:18
人は愛をつむぎながら歴史をつくる
女神なんてなれないまま 私は生きる
残酷な天使のテーゼ
窓辺からやがて飛び立つ
ほとばしる熱いパトスで
思い出を裏切るなら
この宇宙を抱いて輝く
少年よ 神話になれ
75:名無し専門学校
06/10/20 19:57:03
チーズバーガーは自分の名前が分からない。
返事も出来ない。
76:名無し専門学校
06/10/20 22:42:11
最近の就職対策ってある先生の独壇場になってるよね。。
77:名無し専門学校
06/10/20 22:44:25
独壇場・・・
78:ブラックローズ
06/10/20 23:46:53
ナカナイデ~
79:ブラックローズ
06/10/20 23:48:16
本当の孤独も知らない
80:ブラックローズ
06/10/20 23:50:47
まだ淡い花びらに涙の粒抱えたまま…
81:ブラックローズ
06/10/20 23:52:02
ah さわらないで 暖かなその手は
82:ブラックローズ
06/10/20 23:52:33
わたしのすべて 狂わす
83:名無し専門学校
06/10/21 00:23:46
84:名無し専門学校
06/10/21 00:33:15
>>69確かに>>64はおかしいが、いちいちレベルの低い奴に相手するな
馬鹿だからすぐにムキになってくるからな
きをつけろよ!!
85:名無し専門学校
06/10/21 08:06:43
>>84
お前が一番低脳だろ。
86:名無し専門学校
06/10/21 09:03:50
84
87:名無し専門学校
06/10/21 10:41:05
ここは五十歩百歩という言葉を知らない香具師が多いね。あと1行は無理だからせめて5行以内にしてほしい
88:名無し専門学校
06/10/21 13:09:06
>>87
どうカキコするかはお前次第。
ルールを作った所で無駄だ。
89:ブラックローズ
06/10/21 14:11:46
ねぇ 許さないで 傷口を押さえて
90:ブラックローズ
06/10/21 14:12:44
微笑んでるあなたがいる もう 帰らないね
91:ブラックローズ
06/10/21 14:14:31
堕ちてく時の甘い香り 繰り返すたびに ひどくなる
92:ブラックローズ
06/10/21 14:15:36
ダキシメテ~ いまだけ好きだってフリして
93:ブラックローズ
06/10/21 14:16:19
たったひとつだけなら ぜんぶ ぜんぶ いらない
94:ブラックローズ
06/10/21 14:17:18
Bloomin'like a Rose 本当の孤独も知らない
95:ブラックローズ
06/10/21 14:19:41
まだ淡い花びらに 涙の粒 抱えたまま…
96:( ゜∀゜)彡 じゃいじゃいじゃい!
06/10/21 14:24:13
Remenber what you said
About the life we led
Oh we never found out why
Although we tried
To understand ourselves
97:( ゜∀゜)彡 じゃいじゃいじゃい!
06/10/21 14:24:55
But now the times have changed
And no one is so blame
All we got is love to share
Wihtout despair
Holding love in hand
98:( ゜∀゜)彡 じゃいじゃいじゃい!
06/10/21 14:25:59
Come on and jive,jive,jive(Jive)
into the night
Come on and try,try,try,honey
Come on and jive,jive,jive(Jive)
into the night
Come on now,ho ho ho honey
That's all right
99:名無し専門学校
06/10/21 14:33:32
┃━┏┃ 今きづいたけどオレちょっとみんなと違うよな。
┏┓ まぁ気にせず
┃━┏┃┃┃ じゃいじゃいじゃい
┏━
┗━
100:名無し専門学校
06/10/21 14:34:11
_ ∩
( ゚∀゚)彡 じゃい!
⊂彡
_ ∩
( ゚∀゚)彡 じゃい!
⊂彡
_ ∩
( ゚∀゚)彡 じゃい!
⊂彡
とっても大好き
ヾ( ゚д゚ )ノ彡 いんとぅーざないっ!
101:名無し専門学校
06/10/21 14:34:59
みんないっしょに!
_ ∩
( ゚∀゚)彡 じゃいじゃいじゃい!
⊂彡
102:名無し専門学校
06/10/21 14:37:22
∧_∧
(`・ω・´)彡 わんっ!つうっ!
Σm9っ つ
人 Y
し (_)
∧_∧∩
( ゚∀゚)彡 わん!つう!すりー!ふぉー!!!
⊂ ⊂彡
(つ ノ
(ノ
__/(___
/__(____/
103:名無し専門学校
06/10/21 14:38:41
♪ ぅう~~~~♪
∧_,,∧ ♪ う~~~~~~~~~♪
♪ (´・ω・`) ぇるふぃっふぃ~~~~~ ♪
___ _○__\ξつヾ__ぇるふぃっふぃ~~~~~ ♪
/δ⊆・⊇ 。/†::† /δ ⊆・⊇。/
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| | ::: . | |
_ ∩
( ゚∀゚)彡 じゃいじゃいじゃい!
⊂彡
∩. _
とらいとらいとらい! ミ(゚∀゚ )
ミつ
_ ∩
( ゚∀゚)彡 じゃいじゃいじゃい!
⊂彡
104:名無し専門学校
06/10/21 14:44:28
. | ̄ りめんば わっとゅう~せ~~い
. ( ゚д゚) .| ぁばうざ らいふぅい~れ~~っ
| ヽノヽr┘ おぅ!ぅいねば ふぁうんだうんとわ~いっ
>> 'T おぅぞぅぃとら~い~っ
| ̄ とぅ
( ゚д゚ ) .| あ~んだ~すた~ん
| ヽノヽr┘ ゎせ~~るっ
>> 'T
. | ̄ ばっとなうざたいむはぶちぇ~ん
. ( ゚д゚) .| ぁんのぅわん いずとぅぶれぇ~ん
| ヽノヽr┘ おぉるぅいがっとぃずらぶとぅしぇぃ!
>> 'T ぅぃずあうと でぃすぺぃ~
| ̄
(゚∀゚) .| ほぉ~り~んら~ぶ
|ヽノヽ r┘ いん は~~んど!
>> 'T
105:爆音で名前が聞こえません
06/10/21 14:48:49
ハ_ハ
('(゚∀゚∩ かもん あんど
ヽ 〈
ヽヽ_)
_ ∩
( ゚∀゚)彡 じゃいじゃいじゃい!
⊂彡
m9(゚Д゚)っいんとぅざないっ! かもん あんど
∩. _
とらいとらいとらい! ミ(゚∀゚ )
ミつ
ほぅね~~~ぃ ヽ(゚∀゚)ノ かもん あんど
106:爆音で名前が聞こえません
06/10/21 14:51:27
_ ∩
( ゚∀゚)彡 じゃいじゃいじゃい!
⊂彡
m9(゚Д゚)っいんとぅざないっ! かもん なぅ
ヽ(゚∀゚)ノ
へ ) ほぅっほぅっほぅっほぅね~~~ぃ
>
. _ ∩
(゚∀゚)/ ざっつおーるら~いっ!
⊂ |
つ ノ
(ノ
___/(___
/ (____/
107:爆音で名前が聞こえません
06/10/21 14:52:32
♪ ぅう~~~~♪
∧_,,∧ ♪ う~~~~~~~~~♪
♪ (´・ω・`) ぇるふぃっふぃ~~~~~ ♪
___ _○__\ξつヾ__ぇるふぃっふぃ~~~~~ ♪
/δ⊆・⊇ 。/†::† /δ ⊆・⊇。/
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| | ::: . | |
ハ_ハ
('(゚∀゚∩ かもん あんど
ヽ 〈
ヽヽ_)
_ ∩
( ゚∀゚)彡 じゃい!じゃい!じゃい!じゃい!
⊂彡
108:爆音で名前が聞こえません
06/10/21 14:57:34
m9(゚Д゚)っいんとぅざないっ! かもん あんど
∩. _
とらいとらいとらい! ミ(゚∀゚ )
ミつ
ほぅね~~~ぃ ヽ(゚∀゚)ノ かもん あんど
_ ∩
( ゚∀゚)彡 じゃい!じゃい!じゃい!じゃい!
⊂彡
m9(゚Д゚)っいんとぅざないっ! かもん なぅ
ヽ(゚∀゚)ノ
へ ) ほぅっほぅっほぅっほぅね~~~ぃ
>
109:爆音で名前が聞こえません
06/10/21 14:58:42
. _ ∩
(゚∀゚)/ ざっつおーるら~いっ!
⊂ |
つ ノ ハ_ハ
(ノ ('(゚∀゚∩ かもん あんど
___/(___ ヽ 〈
/ (____/ ヽヽ_)
_ ∩
( ゚∀゚)彡 じゃい!じゃい!じゃい!じゃい!
⊂彡
m9(゚Д゚)っいんとぅざないっ! かもん あんど
∩. _
とらいとらいとらい! ミ(゚∀゚ )
ミつ
ほぅね~~~ぃ ヽ(゚∀゚)ノ かもん あんど
110:爆音で名前が聞こえません
06/10/21 14:59:58
_ ∩
( ゚∀゚)彡 じゃい!じゃい!じゃい!じゃい!
⊂彡
m9(゚Д゚)っいんとぅざないっ! かもん なぅ
ヽ(゚∀゚)ノ
へ ) ほぅっほぅっほぅっほぅね~~~ぃ
>
∧∧∩
( ゚∀゚ )/
ハ_ハ ⊂ ノ ハ_ハ
('(゚∀゚ ∩ (つ ノ ∩ ゚∀゚)')
ハ_ハ ヽ 〈 (ノ 〉 / ハ_ハ
('(゚∀゚∩ ヽヽ_) (_ノ ノ .∩ ゚∀゚)')
O,_ 〈 〉 ,_O
`ヽ_) (_/ ´
ハ_ハ ざっつおーるら~いっ! ハ_ハ
⊂(゚∀゚⊂⌒`⊃ ⊂´⌒⊃゚∀゚)⊃
111:名無し専門学校
06/10/21 17:51:03
いばらぎって言うと切れる人どうなった?
112:名無し専門学校
06/10/21 19:30:22
>>111
心配してるのか?
113:名無し専門学校
06/10/21 21:58:46
あざーすは学校には来るようにはなったが…
114:名無し専門学校
06/10/21 23:04:25
_ ∩
( ゚∀゚)彡 じゃいじゃいじゃい!
⊂彡
115:名無し専門学校
06/10/22 01:14:44
ミヌター東観の池沼ベスト5
1位チーズバーガー
2位リンちゃん
3位南京錠
4位ロンちゃん
5位コボちゃん
やっぱしアニヲタの書き込みよりも、鉄書き込みのほうがまし。
文化祭でミスター東観やるから、鉄学科は誰がやるか楽しみ!!!
文化祭の実況を頼むポ!
116:名無し専門学校
06/10/22 01:15:35
訂正
ミスター東観の池沼ベスト5
1位チーズバーガー
2位リンちゃん
3位南京錠
4位ロンちゃん
5位コボちゃん
やっぱしアニヲタの書き込みよりも、鉄書き込みのほうがまし。
文化祭でミスター東観やるから、鉄学科は誰がやるか楽しみ!!!
文化祭の実況を頼むポ!
117:名無し専門学校
06/10/22 10:17:13
>>115-116
伊予くんが入ってないな。漏れ的には
1位チーズバーガー
2位伊予くん
3位リンちゃん
4位ロンちゃん
5位コボちゃん
が、妥当なところだろう。
エヴァヲタは当面長文荒らしはないだろう。
まあ、荒らされてもいいけどね。
118:名無し専門学校
06/10/22 20:49:13
ミスター東観はロンちゃん!
119:名無し専門学校
06/10/22 21:54:33
>>118
どうして?
120:名無し専門学校
06/10/22 22:43:51
>>119
髪が長くて目立つから。
前期の授業でかなり目立ってたじゃん!!!
自分が寒いと良く冷房消しに行ってたし~
ロンちゃんがミスター東観出たら俺1票やるよん。
121:名無し専門学校
06/10/22 22:45:37
↑漏れも
122:名無し専門学校
06/10/23 18:56:54
11科目のスレ削除して。書き込みができないから。
放置してもしょうがない。
123:名無し専門学校
06/10/23 19:00:38
どうして?
124:名無し専門学校
06/10/23 19:18:05
>>122
無理だな。
125:名無し専門学校
06/10/23 19:23:15
>>122
ルールを守ってない奴のカキコに従う必要はないな。
126:名無し専門学校
06/10/23 21:00:58
>>125
だってあのスレは書き込みできないし、削除してもいいんじゃん。
127:名無し専門学校
06/10/23 21:43:30
>>126
まずお前はsageような。
初心者はガイドでも読んどけ。
128:名無し専門学校
06/10/23 21:48:36
>>126
貴様が削除依頼を出せばいいまでだ。
129:名無し専門学校
06/10/23 22:05:47
このスレも低脳ばっかだな…
130:名無し専門学校
06/10/23 22:59:10
>>129
何を今更・・・('A`)
131:名無し専門学校
06/10/24 00:18:08
ここは低脳とオタが集うところのようだ!
132:名無し専門学校
06/10/24 18:13:04
>>131
オマエモナー
133:名無し専門学校
06/10/24 20:57:03
Y田っていう就職できなくてN●Eをクビになった
輩の卒業したガッコはここですかぁ?
134:名無し専門学校
06/10/24 21:00:30
>>133
おっしゃてることが、分かりかねますが…
135:名無し専門学校
06/10/24 21:42:20
つまり、就職できない挙句に
バイトしてたN●●をクビになった香具師?
136:名無し専門学校
06/10/24 22:32:03
>>133
>>135
そのN●Eとかが分からぬのだ。
伏せる必要もあるまい。
137:名無し専門学校
06/10/24 23:02:30
>>136
多分NREかと
それは兎も角、Y田っててっきり16にいる肥満児のことかとオモタ
138:名無し専門学校
06/10/24 23:07:35
残酷な天使のように
少年よ 神話になれ
蒼い風がいま 胸のドアを叩いても
私だけをただ見つめて
微笑んでるあなた
そっとふれるもの もとめることに夢中で
運命さえまだ知らない いたいけな瞳
だけどいつか気付くでしょう
その背中には 遥か未来
めざすための羽根があること
残酷な天使のテーゼ
窓辺からやがて飛び立つ
ほとばしる熱いパトスで
思い出を裏切るなら
この宇宙を抱いて輝く
少年よ 神話になれ
139:名無し専門学校
06/10/24 23:08:13
ずっと眠ってる 私の愛の揺りかご
あなただけが 夢の使者に呼ばれる朝がくる
細い首筋を 月あかりが映してる
世界中の時を止めて 閉じこめたいけど
もしもふたり逢えたことに意味があるなら
私はそう 自由を知るためのバイブル
残酷な天使のテーゼ
悲しみがそしてはじまる
抱きしめた命のかたち
その夢に目覚めたとき
誰よりも光を放つ
少年よ 神話になれ
140:名無し専門学校
06/10/24 23:09:10
人は愛をつむぎながら歴史をつくる
女神なんてなれないまま 私は生きる
残酷な天使のテーゼ
窓辺からやがて飛び立つ
ほとばしる熱いパトスで
思い出を裏切るなら
この宇宙を抱いて輝く
少年よ 神話になれ
141:名無し専門学校
06/10/24 23:53:41
レーイプ!
142:名無し専門学校
06/10/25 13:33:48
chinko
143:名無し専門学校
06/10/25 16:41:50
嘆きの樹
144:名無し専門学校
06/10/25 17:49:19
トクターマン参上!
へ~んしん!
145:名無し専門学校
06/10/25 19:47:13
々々々々々々々々々
146:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:22:03
「・・・あぁ~・・・それにしてもホントにあっついわね~・・・シンジぃ・・・何とかしてよぉ・・・」
年中真夏の日射しを片手で遮りながらアスカが自分の左側を歩くシンジに言った。
「無茶言わないでよ、アスカ・・・」
思いっきり道行く人々の視線を集めているシンジが応える。
女性からは『あの子・・・ちょっと可愛いかも・・・(ハァト)』ってな視線を、
男性からは『あのガキ・・・あんなに可愛い娘を二人も・・・!』ってな視線を受けている。
「そうよ!全く、セカンドは我が儘ばっかり言って!あたしのシンちゃんを困らせないでよね!」
シンジの左を歩いているレイが速攻でアスカに噛みつくと、アスカはレイを睨んだ。
「ぬわぁんですってぇ!?ファーストの分際で生意気よっ!」
「セカンドこそ『二号さん』のくせに・・・邪魔よっ!」
シンジを挟んで睨み合う二人。
「・・・ふ、二人とも、早く行かないと時間がなくなっちゃうよ?」
周囲の視線を一身に受けているシンジは、何とかしようとしてそう言った。
「っ!・・・そ、そうねっ!早く行くわよっ!」
「っ!・・・し、シンちゃんの言う通りだよねっ!」
二人の美少女は、びくりと肩を震わせてそう言うと、ずしずしと歩き出した。
それにつられて、シンジも動く。
147:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:22:57
なぜなら、シンジの右手はアスカの左手に、シンジの左手はレイの右手に、
しっかりと握られていたからだ。
「・・・シンジ!あんたには、アタシに似合うセクシ~な水着を選んで貰うわよ!」
とアスカが笑顔で言えば、
「・・・シ~ンちゃ~ん♪あたしに似合う可愛い水着、選んでよ♪・・・ね?」
とレイもにっこり笑って言う。
二人は、道行く女性達が年齢を問わずシンジに視線を送ってくるのに気付いており、
それを牽制するためにわざとしているのだ。
もちろん、シンジを挟んで反対側にいるライバルを牽制するためでもある。
それにシンジは、多少引きつった笑顔で応えていた。
こんな時に笑顔を浮かべていないとどうなるか、シンジはすでに学習済みだった。
以前、やはり三人で買い物に出かけた時、シンジが考え事をしててぼーっとしていたのを見たアスカは
「・・・なによ!アタシと一緒に出かけるのがつまんないのね!?」
と言ってふてくされ、レイは
「・・・シンちゃん・・・あたしと一緒に居るの・・・つまんない?」
と言って目に涙を浮かべた。
148:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:24:13
それを見た通りがかりの男達は、まさに視線だけで人が殺せそうな熱いモノをシンジに向けてきたのだ。
もちろんシンジがその場で二人に平謝りに謝ったのは言うまでもない。
(・・・み、みんなこっちを見てるよ・・・でも、僕にはどうしようもないし・・・
た、助けてよ!誰か僕を助けてよ!・・・ぼ、僕のせいじゃないんだぁ!)
シンジは、道行く男達が自分に殺意の籠もった視線を送ってくるのを感じて、
『顔で笑って心で泣いて』を地で行っていた。
「そう言えば、あの娘達は?」
眼鏡を掛けてモニターを見つめていたリツコが、遊びに来ているのか邪魔しに
来ているのか不明なミサトに尋ねた。
「・・・シンジ君を連れて買い物だってさ。いい気なモンね」
そうミサトが答えた。
吐き捨てるように言うその口調は、微かに嫉妬を感じさせる。
「ふふっ・・・あの子達も遊びたい盛りなのよ。それにあの学校、確か修学旅行がもうじきだったはずでしょう?」
リツコの言葉に、ミサトは目を見開いて叫んだ。
「な、なぁんですってぇ!?」
「・・・あら、ミサト、知らなかったの?」
いかにも意外だというリツコの表情。
149:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:25:16
「し、知らないわよっ!い、いつなのよ!?」
「ええと・・・確か、来月に入ってすぐよ。・・・行き先は沖縄だったはずよ。
・・・あなた、シンジ君から聞いていないの?」
「くっ・・・」
「その様子じゃ、聞いてなかったようね。シンジ君に信用されてないのかしら?」
「ぐっ・・・」
「・・・・・・思いっっっっっっきり・・・・・・・無様ねっ!」
ニヤリと笑みを浮かべて言うリツコ。
「ぐぐぐぐぅ~・・・リ~ツ~コ~・・・」
歯を食いしばってリツコを睨みつけるミサト。
「まぁ、落ち着きなさい。・・・で、あの娘達だけど、今日の買い物はその修学旅行に
必要な物を買いに行ってるんじゃないの?」
上手く話をすり替えるリツコ。
そして、ミサトの作戦部長としての頭脳が全力で回転した。
(・・・修学旅行・・・それは、年頃の男女が公然と一緒に旅行できるイベント・・・
そして・・・互いに思い合う少年少女達はその想いを伝え合い、その夜は・・・)
150:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:26:02
「・・・・・・そう。そうなのね・・・ふふふ・・・あの小娘達・・・
この葛城ミサト様を出し抜こうなんて、百億年早いのよぉ~・・・」
(アスカぁ~、レイぃ~!修学旅行にかこつけて無理矢理シンジ君をヤろうだなんて、
誰が許してもこのミサト様が許さないわよぉ~!絶対に邪魔してやるぅ!
・・・シンジ君、ごめんね。でもこれはあなたを守るために、仕方が無い事なのよっ!
後であたしがじっくりたっぷりねっとり慰めてあげるから・・・ぐふふふぅ・・・)
いきなり燃え出したミサトの目に、リツコは近寄りがたい物を見て、思わず上体を反らした。
(ご、ごめんなさい、シンジ君・・・私、眠れる怪獣を起こしてしまったわ・・・)
心の奥でシンジに謝るリツコだった。
ちなみに、その脳裏に浮かんでいるのは巨大化したミサトが口から放射線を吐き出して
零号機と弐号機を攻撃しているシーンだった。
151:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:28:57
そして、総司令執務室。
「・・・碇、本当に良いのか?」
冬月がいつもの姿勢でゲンドウに尋ねた。
「・・・ああ。使徒はいつ来るか不明・・・葛城一尉の言う事ももっともだ・・・」
「しかし、シンジ君も楽しみにしているのでは無いのか?」
「・・・問題ない・・・」
ゲンドウはそう応えて、一冊の書類を冬月に差し出した。
「ん?なんだ、これは?」
「・・・先ほど、赤木博士が持ってきたものだ・・・」
「なになに・・・『サードチルドレンの女性化とその周囲への影響について』だと?」
冬月が受け取った書類の表紙に書いてある言葉を読んだ。
もちろんこの書類はミサトがリツコに賄賂を送って作らせた物だ。
「・・・それの4-C、『近しい年代との関係についての考察』だ・・・」
「どれ・・・『ユウキとなったサードチルドレンは第一中学校の生徒に人気があり、
修学旅行ともなれば男女ともにサードチルドレンを狙うと予想される。最悪の場合、
彼(彼女)の貞操の危機もあり得る』だと!?」
驚きの表情を浮かべて読み続ける冬月。
152:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:30:04
「『なお、万が一そのような事態になった場合、サードチルドレンの精神状態は極端に
不安定な状態に陥り、最悪の場合は精神崩壊の可能性もある』・・・い、碇!」
「・・・修学旅行の日程中に『碇ユウキの日』が入っている。MAGIの予想なら、
ほぼ間違いは無かろう・・・その書類はユイにも見せた。ユイも葛城一尉の案に賛成だそうだ・・・」
「・・・わかった。お前とユイ君がそう言うなら、私に異論は無い。・・・だが、
シンジ君の不興を買う事になるぞ?」
「・・・問題ない。シナリオ通りだ・・・」
そう言いきったゲンドウに、冬月は眉をひそめた。
(・・・シナリオだと!?何の事だ、俺は知らんぞ!・・・碇の奴め、また何か勝手な
事を考えているな?・・・いや、もしかしたら、俺が忘れてしまったのか・・・?
う~む・・・思い出せん・・・なんだったのか・・・)
冬月が頭を悩ませているのにも気付かず、ゲンドウはニヤリと笑みを浮かべた。
153:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:31:19
「「・・・ええっ!?修学旅行に行っちゃダメ~!?」」
夕食後、買い物からの帰りにシンジに夕食を誘われたアスカとレイがハモった。
ちなみにアスカはユニゾンの訓練後、ユイ&ゲンドウの元でレイと一緒に暮らしている。
本人はシンジと一緒に暮らす事を強く望んだのだが、レイの強硬な反対とシンジの
やんわりとした反対にあい、仕方なくユイの誘いに乗ったのだ。
そして、ユイ監視の元でレイと暮らし始めたアスカだが、ことある事にレイと衝突し、
それを見かねたユイの『二人がどうしても争うと言うのなら、今後一切、シンジと
付き合う事は遠慮して貰うわよ!もちろん会話も挨拶もダメ!』との最後通告を受け、渋々和解していた。
とは言っても、ただ肉弾戦をしなくなったというだけの事で、互いに牽制し合っているところは変わらない。
「・・・そっ」
思いっきり身を乗り出して自分の目の前に迫っているアスカとレイを気にもせず、
いつも通りエビちゅを一気飲みするミサト。
「「どうしてっ!?」」
またもハモるアスカとレイ。
154:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:32:17
「戦闘待機だもの」
「「聞いてないわっ!」」
「今、言ったわよ」
「「誰が決めたの!?」」
(・・・結構仲が良いんだな、この二人・・・)
食後のけだるさに身を任せながら、シンジはぼうっとそんな事を考えていた。
「作戦部長である、このあたしが決めました。碇司令の了解も得ています」
新しいエビちゅを手に取りながらきっぱりと言うミサト。
「「ぐっ・・・」」
そう言われては、ただのパイロットに過ぎない二人は逆らえない。
「・・・ただし、条件があるわ。あなた達のうち、誰か一人だけでも待機していれば、後の二人は行っても良いわよ」
「「えっ!?」」
(・・・この二人がユニゾンやった方がよかったんじゃないかな・・・?)
ハモる二人を見て、シンジはそう考えていた。
次の瞬間、アスカとレイは互いを見合って口を開いた。
155:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:33:19
「ファースト!アンタが残りなさい!」
「なに勝手な事言ってるのよ!あたしがシンちゃんと一緒に修学旅行に行くの!」
「フン!シンジと一緒に修学旅行に行くのはア・タ・シよ!あんたは零号機と一緒にお留守番してなさい!」
「セカンドこそ、大事な弐号機と一緒に留守番してれば良いでしょ!?」
「何よ!」
「何さ!」
またも始まった口論に、シンジが慌てて口を挟んだ。
「・・・あ、あのさ、僕が留守番してるから、二人とも行ってきて良いよ」
「な、何言ってるのよ!アンタが行かないと意味が無いじゃない!」
「そ、そうよ!シンちゃんと一緒じゃなきゃ意味が無いじゃない!」
慌てて反論するアスカとレイの姿を見て、ミサトが内心ニヤリと笑った。
(・・・かかったわね・・・)
「二人とも行ってきたら?せっかくシンジ君がこう言ってくれてるんだし・・・
シンジ君が残ってくれるんだったら、貴女達は行っても構わないわよん」
「「っ・・・・」」
二人の美少女は唇を噛み締めた。
156:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:34:23
シンジが行かないとなると、必死に練り上げた数々の『作戦』がムダになってしまう。
だからといって自分が「行かない」と言えば、相手は喜んでシンジを無理矢理にでも
連れて行ってしまうだろう。
二人とも、それがわかっているからこそ、互いに留守番を押しつけあうのだ。
しかし、状況は千日手ともいえる状況・・・硬直状態に陥っていた。
互いに顔を突き合わせて睨み合うしか出来ない。
当然、どちらも退く気は無い。
イコール、永遠にケリがつかないという事だ。
ミサトは計画通り、次の段階へ進んだ。
「・・・シンジ君。あなたが残ってくれるのね?」
「は、はい。僕が戦闘待機します」
おろおろしながら二人の争いを見ていたシンジは、いきなりミサトに声を掛けられて驚きながら応えた。
「そう。わかったわ。・・・それじゃ、アスカ、レイ。貴女達は行っても良いわ。
よかったわね、二人とも。シンジ君に感謝しなさいよ?」
揶揄するように言うミサト。
「「くっ・・・」」
唇を噛んでミサトを睨む二人。
157:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:35:03
「あら、どうしたの?・・・行きたいんでしょ?修学旅行。・・・そりゃそうよねぇ。
一生に一度しかない、大切な思い出のイベントだもんねぇ~・・・」
そう言ったミサトに、シンジがおずおずと口を開いた。
「・・・あ、あの・・・ミサトさんはどこへ行ったんですか?修学旅行・・・」
「あぁ、あたし?・・・あたし達には、そんなの無かったわ・・・」
(ふふっ!ナイス質問よ、シンジ君!)
そんな事を考えながらあっさりと応えるミサト。
「えっ?・・・な、なんでですか?」
不思議そうな顔をしているシンジ。
アスカとレイも、『なんで?』って顔でミサトを見ている。
「・・・セカンドインパクトがあったからね・・・」
少しだけ翳りをこめた寂しげな微笑みを浮かべ、呟くように答えるミサト。
もちろん、シンジの気を引くための策略だ。
「あ・・・ご、ごめんなさい!」
そのミサトの顔を見て慌てて頭を下げるシンジ。
「うふふ・・・良いのよ、別に。シンジ君が気にする事じゃないわ・・・」
158:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:36:02
「で、でも・・・」
「もう良いの!・・・シンジ君、本当に優しいのね・・・」
まだ謝ろうとするシンジを少し強い口調で抑え、優しげな微笑みを浮かべるミサト。
「・・・」
シンジはその微笑みを見て、真っ赤になって沈黙した。
当然、そんな光景を見てアスカとレイが黙っているはずは無い。
「・・・し、シンジ!あ、アンタが残るならアタシも残るわよ!・・・ファーストっ!
アンタ、行きたがってたんだから、一人で行ってきなさい!」
「何ですって!?・・・シンちゃん、シンちゃんが残るならあたしも残るからね!
セカンドっ!あなたこそ、あんなに行きたがってたじゃない!あたしとシンちゃんが
待機してるから、あなたは楽しんでくると良いわっ!」
「なぁんですってぇ!?アンタとシンジを置いて行けるわけが無いでしょうが!」
「フン!あなたなんて居なくても、あたしとシンちゃんが使徒を倒してみせるわっ!」
またも始まった口論に、シンジはため息をついてミサトを見た。
シンジの視線を受けたミサトは微かに頷き、テーブルを思いっきり叩いた。
「・・・二人とも!黙りなさい!」
「「っ!」」
159:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:37:03
「・・・黙って聞いていれば・・・あんたらにはシンジ君の気持ちが分からないの!?
せっかくシンジ君が自分を犠牲にしてくれるって言うのに、あんたらは自分の事しか
考えないで言いたい放題言って・・・少しはシンジ君の気持ちも考えなさい!」
「「・・・」」
さすがの二人も、ミサトのこの言葉は身にしみた様で、黙って俯いてしまった。
「あ、あの、ミサトさん、そこまで言わなくても・・・」
「いいえ!シンジ君、あなたは少し黙っていて。・・・アスカ、レイ。貴女達には罰が必要なようね・・・」
「「・・・」」
「・・・罰として、貴女達にネルフ本部での戦闘待機・及び訓練を命じます」
「「っ・・・」」
ミサトの宣言を聞き、俯いたまま震えるアスカとレイ。
「・・・シンジ君には特別強化合宿に参加して貰います。・・・わかった?」
「あ、は、はい。・・・でも、特別強化合宿って、何をするんですか?」
「ヒ・ミ・ツよん♪シンジ君にはもっと強くなって欲しいからね♪」
「・・・わかりました」
首を傾げながらも頷いたシンジを見て、ミサトは内心ほくそ笑んだ。
160:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:38:16
(作戦成功っ!バカ娘達は修学旅行に行けなくなったし、シンジ君も引き留められたし
・・・合宿と称してシンジ君と二人だけでラブラブな毎日を過ごすのよっ!
・・・海辺で必死に訓練するパイロットと鬼コーチ・・・暑い真夏の日射しの元、
やがて二人の間には愛が芽生えて・・・う~ん、たまらないわよねぇ~~~っ!!
・・・あ、山にこもるってのも良いわね・・・涼しげな奥深い山の中・・・人里離れた
山中で来る日も来る日も二人きり・・・やがてパイロットは、美人でナイスバディな
コーチに禁断の感情を抱くのよ・・・ぐふっ・・・ぐふふぅぐふぐふ・・・)
かなり都合の良い妄想に思考をピンク色に染めているミサト。
それを見て、再び首を傾げるシンジだった。
そして、アスカとレイは再び互いを睨み合うのだった。
「三人とも残念だったな・・・(せっかくの稼ぐチャンスが・・・三人の水着姿・・・
高く売れるとふんでいたのに・・・特に碇は・・・くぅっ!)」
「碇さん・・・すんまへん・・・(なんでや!なんで碇さんが一緒に行けないんやぁ!
・・・この修学旅行中に、わいのこの熱いモノを伝えよう思っとったのに・・・)」
「アスカ、綾波さん、おみやげ買ってくるからね・・・(でも、どちらかって言うと
ユウキさんが居ないのが一番残念なのよね・・・)」
それぞれの気持ちとは少し違う言葉を居残る少年少女に声を掛け、彼らは飛び立って行った。
161:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:39:24
「・・・行っちゃったね・・・」
飛び立った飛行機を見ながら呟くシンジ。
「「・・・」」
黙って飛行機を見送っているアスカとレイの寂しそうな顔を見て、シンジは二人が
少しだけ可哀想に思えて、そっと声を掛けた。
「・・・あ、あのさ・・・もしよければ、一緒に遊びに行かない?」
「「・・・えっ!?」」
全く予想もしていなかった言葉に、アスカとレイは驚愕してシンジの顔をまじまじと見つめた。
「あ、い、いやなら良いんだ。ご、ゴメン・・・」
その二人の視線を拒否するものだと勘違いして謝るシンジに、アスカとレイが速攻で言った。
「い、イヤなわけないでしょうが!行く、行くわよっ!」
「シンちゃんの誘いなら、あたしはいつでもOKの三連呼だもん♪」
「そ、そう。・・・良かった・・・それじゃ、みんなで遊びに行こうよ」
シンジがにっこり笑ってそう言った。
162:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:40:21
その笑みを正面から見てしまった二人の美少女は、その端正な顔を真っ赤にしながら
互いに目配せしあった。
(わかってるでしょうね、ファースト!?)
(セカンドこそ!抜け駆けしないでよね!)
一瞬のアイコンタクトで語り合ってから、アスカがシンジに尋ねた。
「・・・で、どこに連れてってくれるのかしら?」
「あ・・・そ、それは・・・」
シンジは驚いた表情を見せた。
(・・・どこに行こうってのは考えてなかった・・・ど、どうしよう・・・)
「シンちゃん、考えてなかったんでしょ?」
レイが悪戯っぽい表情で言うと、シンジはばつが悪そうに頷いた。
「う、うん・・・。ゴメン・・・」
「・・・ま、アンタの事だからそうだろうと思ったわよ。・・・それじゃ、
このアタシが決めてあげるわよ」
アスカも悪戯っぽい表情でそう言った。
163:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:41:16
「あ、う、うん・・・」
「それじゃ、そうね・・・暑いからプールに行くわよ!ネルフのプールを貸し切りに
して、たっぷりと楽しむのよっ!」
そう言ったアスカの脳裏には、一つの作戦が浮かんでいた。
(この間、シンジに選んで貰って買った新しい水着で、シンジを誘惑するのよっ!)
「・・・プール・・・そうね。それも良いよね♪」
微笑んで頷くレイ。
もちろんアスカと全く同じ事を考えているのは、もはや当然と言える。
「ちょ、ちょっと待ってよ!」
イヤ~な方に話が進んでいると思ったシンジは、慌てて遮った。
「ん?何よ?」
「どうしたの?」
少しだけ眉をひそめているアスカとレイに、シンジは、小声で呟くように言った。
「・・・そ、その・・・僕・・・お、泳げないんだ・・・」
その言葉に、アスカもレイも一瞬だけ唖然としたが、すぐに復活して競うように宣言した。
「そ、それじゃ、アタシが泳ぎ方を教えてやるわよっ!感謝しなさいよねっ!」
「シンちゃんが泳げるようになるまで、あたしが優しく教えてあげるね♪」
「え・・・い、良いよ、別に・・・」
身に染みついた水への恐怖がよみがえり、シンジは微かに身体を震わせた。
164:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:42:22
「なに遠慮なんかしてんのよ。アタシが良いって言ってるんだから、アンタは素直に
アタシに甘えてれば良いのよっ!」
「シンちゃん、あたしが優し~く教えてあげる。だから、遠慮なんてしなくて良いの。・・・ね?」
そう言いながら顔を寄せてくる二人の美少女の迫力に、とうとうシンジも陥落して頷いてしまった。
「・・・う、うん・・・」
ぱちゃ・・・ばしゃ・・・
やけに力のない水音がする。
「・・・はぁ・・・」
「・・・ふぅ・・・」
ネルフ本部のプールに浸かりながら、アスカとレイがため息をついた。
その原因はプールサイドにあった。
「・・・シンジっ!早くこっちに来なさいよっ!」
「そうだよ、シンちゃん。泳げるようになると楽しいよ♪」
アスカとレイが、プールサイドでパソコンに向かっているシンジに呼びかけた。
165:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:43:11
「・・・う、うん・・・でも・・・」
おどおどと応えたシンジにアスカが怒鳴って、プールから上がってきた。
「バカねっ!そんな中学レベルの課題なんてアタシが答えを教えてやるわよ!」
タオルで身体を拭きながらのアスカの言葉に、シンジが驚いて振り返った。
「えっ!?中学レベルって・・・?」
「フン!見せてみなさいよ!」
そう言いながら、シンジの肩越しにパソコンの画面を覗き込むアスカ。
そんな事をすれば、振り返っているシンジの目の前に、アスカの14歳にしては
豊満な胸が接近することになる。
「・・・」
赤と白のストライプのビキニという扇情的な格好もあって、シンジは瞬間的に顔を
真っ赤にしてパソコンの画面に視線を戻した。
「どれどれ?・・・アンタ、こんな簡単な問題でつまってるの?・・・ほら、これが答えよ」
アスカはシンジの肩越しに手を伸ばしてキーボードを叩いた。
シンジの後頭部には、柔らかくて暖かい感触が当たっている。
「・・・あ・・・」
顔どころか全身を真っ赤にしてアスカの攻撃から逃れようとするシンジだが、
アスカはニヤリと笑ってさらに攻撃を続けた。
166:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:44:01
「・・・あら?シンジ、これは何て書いてあるの?」
「こ、これは、熱膨張についてだよ・・・」
「熱膨張?・・・ずいぶん幼稚な事やってんのね」
「よ、幼稚って・・・アスカってどういう教育受けてるの!?」
自分がいくら頭を捻っても解けなかった問題を『幼稚』などと言われて、
思わず尋ねてしまうシンジ。
「アタシ?アタシはドイツで大学を卒業してきたわ」
「だいがくぅ!?」
あっさりと答えるアスカに、シンジが素っ頓狂な声をあげた。
「・・・だからどうしたのよ?あたしだって大学くらい出てるわ」
アスカの背後から、思いっきり不機嫌な声がした。
「なっ!?・・・ふぁ、ファースト!?」
突然の声に慌ててアスカが振り返ると、そこには自分を睨みつけているレイが居た。
「フン!セカンドがどこの大学を出たか知らないけど、あたしはユイかーさんと
赤木博士に直接教わったのよ!」
レイが見下すように言うと、アスカも対抗心を燃やしてレイを睨みつける。
167:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:44:53
「あ、アタシだって、ママに直接教わったわ!」
「何よ!」
「何さ!」
アスカとレイの視線がまさに火花を散らした瞬間、プールに別の女性の声が響いた。
「・・・それじゃ、二人にはたっぷりとその自慢の頭を使ってもらおうかしら?」
「っ!ミサト!?」
「ミサトさん!?」
三人が声のした方を見ると、いつの間にか、プールの入り口にミサトが立っていた。
「・・・なぁに学歴自慢なんてしてるのよ。学校の勉強なんて、実際に社会に出てから
役に立つモノなんてごく僅かなのよ。・・・シンジ君、別に気にしなくて良いからね」
ミサトは呆れた顔でアスカとレイに言うと、最後の部分を優しくシンジに言った。
「・・・でも、僕は大学なんて出てないし・・・」
その言葉を聞いてアスカとレイがハッとした表情になった。
「だから、気にしなくても良いのよ。世の中には、義務教育も卒業できなくても
立派に仕事をしている人もいるんだからね。それに、どんなに立派な大学を出ても
人に迷惑を掛ける事しか出来ない連中もいるんだし・・・」
そう言ってちらりとアスカとレイを見るミサト。
「・・・はい・・・」
小声で返事をするシンジと、唇を噛み締めるアスカ&レイ。
168:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:45:57
「それじゃ、シンジ君。そろそろ時間だから・・・」
「あ、は、はい。すぐに着替えてきます」
そう言ってシンジはパソコンを持つと更衣室へ向かった。
「・・・貴女達、少しはシンジ君の事も考えなさいよ」
「「・・・」」
アスカとレイが俯いたのを見て、ミサトは満足そうに頷いた。
ミサトとシンジがプールから出て行った後、アスカとレイが喧嘩を始めてしまい、
プールの設備に被害が及んだのは言うまでもない。
「・・・これだけではよくわからんな・・・」
作戦司令室にいるのは、ゲンドウ、ユイ、冬月、リツコ、マヤの五人。
浅間山地震観測所から送られてきた映像を見て、冬月が呟いた。
「しかし、この影は気になります」
モニターに映っている黒い影を見ながら応えるリツコ。
「もちろん、無視はしないわよ。・・・リッちゃん、MAGIの判断は?」
ユイが眉をひそめて尋ねた。
「フィフティ・フィフティです」
「現場へは?」
ゲンドウの問いに、リツコが少しだけ唇をつり上げて応えた。
「・・・すでに葛城一尉が到着しています」
169:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:46:50
そのミサトは・・・
「・・・なぁんでこのあたしがこんなところまで出て来なきゃならないのよ・・・
せっかくシンジ君と二人きりで、たのし~い強化合宿だったのに・・・」
浅間山の火口内を沈降する無人探査機から送られてくるデータが映し出されているモニターを見ている。
ミサトの隣では、日向がネルフから持ち込んだ端末をコントロールしている。
モニターに示されている深度は650。
別のモニターには警告メッセージが光っている。
「深度700!もう限界です!」
観測所の所員が眉をひそめて言った。
「・・・いえ、あと500お願いします」
ミサトが応える。
(・・・こんな事のために、シンジ君との楽しい時間を邪魔されたなんて・・・
せめてこの機械を壊してやらないと気がすまないわっ!)
八つ当たり的思考だ。
やがて激しい警告音が鳴り響いた。
「深度1200!耐圧隔壁に亀裂発生!」
「葛城さん!」
たまらずに所員が叫ぶ。
170:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:47:37
「壊れたらうちで弁償します。あと200」
全く所員の言葉を聞こうとしないミサト。
そしてミサトの言うとおりに沈降を再開する無人探査機。日向の持つ端末が警告音を発した。
「・・・モニターに反応っ!」
「解析開始!」
日向の報告にかぶせるようにミサトが命ずる。
「はいっ!」
力強く応える日向だが、やることはボタンを押すだけ。
その直後、先ほどよりも激しい警告音が鳴った。
「・・・探査機圧壊、爆発しました」
「あぁ・・・」
その報告に、先ほどから叫んでいた所員が絶望の声をあげてへたり込んだ。
「・・・解析は?」
ミサトはささやかな復讐を果たして優越感に浸りながら日向に尋ねた。
「ぎ、ギリギリで間に合いましたね。パターン青です!」
耳元で囁かれるような体勢で押し殺したミサトの声を聞いた日向は、真っ赤になって
動揺しながら答えるが、ミサトはそんな事には目もくれずにモニターに見入っていた。
「・・・間違いない・・・使徒だわ!」
171:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:48:44
そのモニターには、卵に包まれて身体を丸めた胎児のような使徒の姿がはっきりと映っていた。
「これより当研究所は完全閉鎖。ネルフの管轄下になります。一切の入室を禁じた上、
過去六時間以内の事象は全て部外秘とします!」
ミサトは振り返って背筋を伸ばして宣言した。
そのまま廊下に出て電話を取り出し、周囲に誰もいないのを確認して本部に電話した。
「・・・もしもし、青葉君?・・・碇司令宛にA-17を要請して。大至急よ!」
「・・・気をつけて下さい!これは通常回線です!」
返って来た青葉の言葉に、ミサトが突っ込んだ。
「わかってるわよ!さっさと守秘回線に切り替えて!」
「A-17!?こちらから打って出るのか!?」
「ええ、仰る通りですわ」
その場に居る老人達の一人が、ユイの口から出た単語に反応して叫んだ。
「ダメだ!危険すぎる!」
「15年前の事を忘れたとは言わせないぞ!」
他の老人達も同じように叫んだ。
「これはチャンスなのですわ。これまで防戦一方だった我々が、積極的に攻勢に出るための・・・」
ユイが微笑みを浮かべてそう言った。
が、ユイの正面に座ったバイザーの男はユイの顔を見て呟いた。
172:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:49:44
「・・・でも、生きた使徒のサンプル。その重要性は皆様も御承知の事でしょう?」
落ち着き払って答えるユイ。
「・・・失敗は許さん」
バイザーの男がそう言ったとたん、その場にいた老人達の姿が消え去った。
どうやら、ホログラムか何かだったらしい。
「・・・ふぅ・・・」
ユイが軽く息を吐いて部屋の明かりをつけると、ドアが開いてゲンドウと冬月が部屋に入ってきた。
「・・・本当に良いのか?碇」
「ああ・・・シナリオ通りだ・・・なぁ、ユイ?」
「ええ。浅間山温泉に家族旅行・・・楽しみですわ・・・」
ユイの言葉を聞いて、冬月は驚いた顔をした。
「なっ!ま、まさか!」
「・・・ふっ・・・問題ない・・・冬月、お前は留守番だ・・・」
驚く冬月に、ゲンドウがニヤリと笑って言った。
「な、なんだと!?」
告げられた言葉に衝撃を受ける冬月。
「あなたっ!」
ユイがゲンドウを怒鳴った。
173:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:50:30
「っ!・・・な、何だ、ユイ・・・」
思いっきり冷や汗をだらだら流しているゲンドウ。
「冬月先生に向かってそんな言葉遣いは無いでしょう!・・・冬月先生、申し訳ございません・・・」
「い、いや・・・それはかまわんのだが・・・」
「ありがとうございます。ついでに、後の事をお願いしてもよろしいでしょうか?」
「あ、後の事と言うと・・・」
「・・・私達はシンジとレイ、アスカちゃんもですけど、浅間山に家族で温泉旅行に
行ってきますので、ネルフの事はお任せしたいのですけれど・・・」
ユイは、少しだけ瞳を潤ませて冬月の目を覗き込んだ。
「・・・う、うむ・・・わかった・・・」
真っ赤になってこくこく頷く冬月。
「ありがとうございます。・・・それでは、お先に失礼します。ほら、あなた」
「あ、ああ」
そう言ってユイとゲンドウが部屋から出ていった。
しばらくしてから、冬月は顔をしかめた。
「・・・ユイ君にしてやられたか・・・」
呟いてから、冬月は考え込んだ。
174:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:51:44
(・・・はて・・・何をしてやられたのだ?・・・ユイ君が私をハメるなどと・・・
そんな事は、夢か思い違いだと思うのだが・・・はて・・・?)
イヤな事を忘れたい心理の働きか、それとも単なる老人ボケか、冬月はすぐに
『お留守番』にされた事を忘れてしまった。
パイロット控え室に集められたチルドレン達は、リツコの説明を受けていた。
「・・・これが・・・使徒?」
シンジが驚いた表情で尋ねた。
彼らの前にはモニターがあり、そこに使徒の映像が映し出されていた。
「ええ、そうよ。まだ完成体になっていない、さなぎの状態みたいなものね。
今回の作戦は、使徒を捕獲する事を最優先とします。出来るだけ原型を留めたまま、生きたまま回収する事」
リツコがそう応えると、アスカとレイが目を瞬かせた。
「はぁ?それ本気で言ってんの?」
「・・・本気ですか?赤木博士」
「ええ。出来なかった時には、即時殲滅。良いわね?」
アスカとレイにリツコが言うと、シンジが頷いた。
「・・・わかりました」
175:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:52:31
「それで、作戦担当者は・・・」
リツコが言いかけるのをアスカが手を挙げて遮った。
「はいは~い!アタシが潜るっ!」
「・・・アスカ、弐号機で担当して。これは碇司令からの直接指名でもあるわ」
「えっ!?と、父さんの・・・ですか!?」
シンジが驚きの声をあげた。
「ふっふっふっ・・・これはアタシの能力に対する正当な評価よっ!」
嬉しそうに言って、優越感に浸りきった顔でレイを見るアスカ。
「・・・そうかもね・・・」
リツコはそう言いながらも、頭の中では別の事を考えていた。
(・・・違うわよ・・・本当は司令からじゃなくて、ユイ博士の指名なんだから・・・
まぁ、どうやって説得しようかと思ってたから、ちょうど良かったけどね・・・)
これは実は、アスカを本部に待機させておいて『家族』水入らずで温泉を楽しもうと
していたゲンドウをユイが諫めた結果であり、『せっかくの家族旅行なのに』と
だだをこねるであろうレイ対策に、ユイが考え出した策であった。
ユイにしてみれば、レイもアスカも同じように可愛がってやりたいのだ。
「・・・でも、大丈夫?」
「なぁに言ってるのよ。大丈夫、大丈夫♪」
176:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:53:43
心配そうなシンジに自信満々の様子で応えるアスカをムムッと横目で見ながら、レイが口を開いた。
「・・・あたしはどうすれば良いんですか?」
「プロトタイプの零号機には、特殊装備は規格外なのよ。バックアップにまわって。
もちろん、シンジ君と初号機もバックアップね」
マヤが微かに顔をしかめて応えた。
(・・・くっ!・・・アスカちゃん!私のシンジ君といちゃつくんじゃないわよ!
いいかげんにしないと、弐号機の命綱を事故に見せかけてブッちぎるわよ!)
そんな事を考えながらも表情には出さないマヤ。
実は結構腹黒いのかも知れない。
「・・・A-17が発令された以上、すぐに出るわよ。支度して!」
リツコが持っていたファイルをパタンと閉じて言った。
アスカは手渡された『耐熱耐圧専用プラグスーツ』を着て、リツコを振り返った。
「ちょっと?いつもの奴とどこが違うのよ?」
「・・・右手首のスイッチを押して」
リツコはアスカの方も見ないで、手元の書類に視線を落としたまま応える。
「・・・?」
ぽちっ、とアスカが言われたスイッチを押すと、プラグスーツが膨らんだ。
「っ!?あ~ん、いやぁ~~~~~っ!何よ、これえぇ~~~~~~~~~~っ!?」
ロッカーの間に挟まってしまったプラグスーツを見下ろして、アスカが叫んだ。
177:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:54:33
「・・・弐号機の用意も出来てるわ」
リツコがぼそっと言った。
「・・・いやぁ~~~~~っ!何よ、これえぇ~~~~~~~~~~っ!?」
リツコと共に苦労してゲージまでたどり着いたアスカを、変わり果てた姿の弐号機が出迎えた。
弐号機もアスカと同じ様な姿になっていた。
アスカと違うのは、首から上もきっちりと潜水夫のようにカバーされている事だけだ。
「耐熱耐圧対核防護服。局地戦用のD型装備よ」
リツコがまたもやぼそっと応えた。
「・・・こ、これがアタシの弐号機・・・」
情けない声でアスカが呟いた。
「ぷっ・・・くくくく・・・」
アスカの耳に、堪えきれない笑い声が聞こえてきた。
アスカが慌ててそちらを見ると、何時から居たのか、プラグスーツ姿のシンジとレイが並んで立っていた。
もちろん、笑っていたのはレイだ。
シンジは、意外な事に笑うそぶりも見せていない。
その事に少しだけホッとしながら、アスカはレイに怒鳴った。
「なによっ!何がおかしいのよっ!?」
「だ、だって・・・くくくっ・・・あははははっ♪」
非常に楽しそうに言って、レイは堪えきれずに爆笑した。
178:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:55:41
「なっ・・・!」
アスカは怒りと羞恥で真っ赤になっている。
「シンちゃん、みてみて~♪ダルマが喋ってるぅ~♪あははははっ♪」
レイは爆笑しながら辺りの床を転がり回っている。
シンジがレイに注意しようとしたが、その前にアスカが動いた。
「こんのバカファーストがぁ~~っ!これでもくらえぇ~っ!」
アスカはそう叫びながら、転がり回っているレイに駆け寄って思いっ切り
フライングボディアタックをかけた。
・・・つまり、膨らんだプラグスーツのまま、レイの上に飛びかかったのだ。
それが見事にレイの頭部を直撃した。
当然、レイはアスカの体重+αのダメージを食らう。
「ぶぎゅっ!」
妙な声をあげて沈黙するレイ。
アスカは勢いをつけて飛んだので、当然、レイの上に乗ったくらいでその勢いが完全に
なくなるわけではなかった。
そして、アスカは今、胴体が完全に丸くなっているのだ。
その結果、アスカはレイの上に飛び乗った勢いのままで、ごろごろとゲージの端まで
転がっていき、笑っていたレイはいきなり顔の上にとてつもない衝撃を受け、
顔面を抑えて呻きながら転がる事となった。
179:第壱拾話 マグマダイバー
06/10/25 20:56:20
「きゃあぁぁぁぁ~~~~~!誰か止めてぇ~~~!」
「ううぅ~~~~~!顔が、顔が痛いよぉ~~~~!」
その光景の一部始終を見ていたシンジは唖然としたまま固まっており、リツコはため息をついた。
「・・・とっっっっっても・・・ブザマねっっ!!」
ちなみに、リツコの力を込めた一言と同時に、アスカがゲージの壁に良い音を立ててぶつかっていた。
ぼよ~ん・・・
「きゃあぁぁぁぁ~~~~~!誰か止めてぇ~~~!」
「ううぅ~~!顔が、あたしの顔があぁ~~~~~!」
壁で跳ね返って転がって来るアスカと、今だに顔(主に鼻)を押さえて呻いている
レイを見て、もう一度リツコがため息をついた。
(・・・こんなんで、本当に使徒が倒せるのかしら・・・?)
もちろん、ゲージで作業をしながらその光景を見ていた者達が、リツコと同じ様に
考えていたのは言うまでもない。
180:名無し専門学校
06/10/25 21:15:10
いっそこのスレを潰してくれた方がいいかもね。
181:EPISODE:10 MAGMADIVER
06/10/25 21:57:20
浅間山火口付近に到着した一行は、すぐに先発隊のミサト達と合流し、作戦準備に取り掛かっていた。
「・・・もう一度、今回の作戦の確認をするわよ。D型装備の弐号機を浅間山火口に
投入、未だ孵化していない使徒をキャッチャーで捕獲。地上に引き上げると同時に
特殊硬化ベークライトで使徒を固定。万が一、使徒が孵化した場合は、直ちに
キャッチャーを破棄、殲滅する事。・・・わかってるわね、アスカ?」
「わかってるわ。そんなに何度も言わなくてもね」
ミサトの言葉に、アスカは自信満々に頷く。
丸々と肥えた耐熱プラグスーツ姿でなければ、非常にきまっていたのだが・・・。
「・・・ププッ・・・か、確認しただけ・・・よ。・・・し、シンジ君の初号機と
レイの零号機は火口脇にて待機・・・良いわね?」
ミサトは、アスカの丸々とした格好を見て思わず吹き出してしまう。
そんなミサトを思いっきり睨みつけるアスカ。
「はい」
「・・・りょ~かい・・・」
凛々しい表情で頷くシンジと、真っ赤になった鼻を手で押さえているレイ。
「・・・凛々しいわよ、シンジ・・・」
「ああ・・・良くやったな、シンジ・・・」
なぜか仮設指揮車の影からそんな四人の姿を見ていたユイとゲンドウが呟いた。
182:EPISODE:10 MAGMADIVER
06/10/25 21:58:09
そして、指揮車の中では、リツコが呟いていた。
「・・・ブザマね・・・」
「・・・何がですか?先輩」
首を傾げて尋ねるマヤに、日向が苦笑しながら応えた。
「・・・司令とユイ博士が・・・でしょう?赤木博士」
「・・・そうよ・・・」
頷いたリツコは、ため息をついた。
本来なら、ネルフの司令と第二副司令が本部を離れて戦場に行くなど、許される事では
ないのだが、ゲンドウとユイはリツコ及びオペレーター二人だけに自分達も同行すると
伝え、ミサト&パイロット三人に隠れて浅間山までやってきたのだ。
ちなみに、二人の計画によると作戦終了後には子供達と一緒に温泉旅行へ行く事になっている。
しかし、ミサトの脳裏には別の将来のビジョンが浮かんでいた。
(・・・ぬふっぐふふふふふぅっ・・・邪魔なアスカとレイを先に追い返して・・・
シンジ君と二人だけで特別強化合宿ぅ~(ハァト)・・・ぐふぅ・・・そうよっ!
厳しい特訓、疲れ果てた美少年パイロットを優しく支える美人の女上司・・・
そして、愛っ!・・・完璧よっ!これでシンジ君もあたしのモノね~(ハァト))
そんな事を考えてにやけているミサトに、アスカとレイの冷たい視線が突き刺さった。