06/09/13 14:59:01
君たち、治験を楽して稼げるバイト感覚でいるけど危険を伴うことを忘れてはいけないよ。
しかも、やっかいなのは、危険を避けるすべは無いこと。
なぜならば、自分に投与される薬が危険か否か、被験者にはわからない
(時として、治験担当医師にさえわからない)から。
いわば、ロシアンルーレットなんだよ
治験実施前の説明で
「万が一、治験後に投与薬が原因で副作用が生じた場合、こちらが費用負担して責任を持って治療します」
と言われて安心している人多いけど、これは、ものすごく不誠実な説明なんだよ。
「投与薬が原因で」というところが、ポイント。
これは、被験者自身が立証しなければならない。
(悪徳仲介業者は、被験者に立証責任はないといっているが、そんなことはない。)
例えば、治験終了後、数週間以内の短期間で生じた症状ならば、比較的、「投与薬が原因で」ということが
容易かもしれない。
しかし、症状が5年後とか10年後に出た場合(例えばガンなど)、
まず、被験者自身が治験の詳細を忘却してしまっていてそれが何年も前に行った治験が原因だと気がつきにくい。
仮に、気がついたとしても、それを治験担当機関や製薬メーカーに訴えたところで
「投与薬が原因で」とは言い切れないとして、無視される可能性が高い。
なぜならば、5年10年の間には、病気にかかって他の薬を飲んでいたり、紫外線を浴びたり、タバコの煙を吸ったり
他にガンの原因となることをしているかもしれないから、10年も前の「投与薬が原因で」との立証はとても困難。
治験協力費として手にした金額の何十倍もの治療費を将来、自己負担させられるハメにもなりかねない。
へたすると、命さえも失うこともないわけではない。
もちろん、以上述べたことは、とてもよくあることとまではいえないが、
泣き寝入りして表に出ないケースも相当数あると考えられるので決して軽視はできない。