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関西科学大：生徒受け入れ要請 推薦入学希望者、他大学に
関西科学大（奈良市）の設置申請取り下げ問題で、運営母体の学校法人「奈良学園」
（奈良県大和高田市）が、指定校推薦で入学を希望していた生徒の受け入れを、
他の大学に求めていることが分かった。
２２日、生徒らを対象に奈良市内で開いた学園の説明会で、伊瀬哲也理事長が明かした。
近畿を中心に約１０大学と調整中で、既に了承を得た大学もあるという。
説明会は指定校推薦（全体で２６１人）にエントリーした高校３年生や保護者ら７０人が出席。
質疑で「遠くて通えないかもしれない」「既に下宿を決めた」などと厳しい意見が出た。
京都府立高の男子生徒は「今から探せる公募推薦は枠も少ない。スポーツ科学部に進んで体育教師を目指していたが、
進路変更も考えないと」と疲れた様子。看護学部を目指していた奈良県立高女子生徒の母（４６）は
「（申請書類の不備で受け付けなかった）文部科学省も、もっと生徒のことを考えてほしかった」と話した。
毎日新聞 2006年11月23日 大阪朝刊