05/04/11 03:10:06 qu4Bkp2l
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ちょっと趣向を変えて、理屈で言ってみたい。
中等教育(つまり中学高校)の段階と、高等教育(大学以降)で
は、勉強の意味が違う。
中等教育段階は、要するに客観性のある勉強を行うものだ。高等
教育段階(つまり大学から)で、はじめて個人の個性・価値観を
反映した勉強(それは勉強というより研究)になる。これは理系
文系を問わないはずだ。
そして、高等教育段階での研究の場合も、つまり、個人の個性や
価値観に基づく勉強(研究)も、あくまでも客観性=つまりこれ
までに形成された学問・教科でほぼ一致が得られている知識の蓄
積=に裏打ちされたものでなければならない(時として大転換が
あるが、めったにない)。
中学高校で、いくらアカデミックと言ったところで、それは単に
趣味の授業になってしまうおそれがあるように思う。それを受け
とめる客観性の枠組みが、まだまだ身に付いてないからだ。
実際の現場では、中等教育と高等教育の境界線を明瞭に引くこと
は難しいだろう。しかし、典型的にはちゃんと区別されるべきだ
と思う。