04/04/24 01:50 jZ8akoau
創立者キノルド司教(1871~1952) 初代校長武宮校長(1898~1983)
ヴェンセスラウス・キノルド司教は、明治44年に天使病院を設立して社会福祉に力を尽くした。
更に、司教は札幌の子どもたちのための教育活動を行うことを目標とし、まず、大正13年に
藤学園を創立し、その後日本の教育の模範となるような男子中学校設立を決意して昭和6年、
中学校設立の認可を申請した。しかしこれは外国人の立案であることことから強い反対にあった。
しかし、司教の教育への強い熱意が通じ、文部省へ商業学校としての学園設立申請が出来ることとなった。
昭和8年、初代校長には上智大学出身の若い武宮雷吾神父が就任した。雷吾校長は、当時としては極めて
珍しいドイツ製のオートバイをさっそうと乗り回していたハイカラな青年校長であった。
校長は、毎日教会から学校へオートバイで通い、途中で生徒を見かけると、必ず一人ひとりに「オーッ」と
声をかけたという。生徒からも父のように慕われる温かい心の持ち主であった。
校長の残した言葉に「私の教育方針は寺子屋式で、才能のあるなしにかかわらず、すべての子どもに
分け隔てなく教育することにあった」とある。