03/04/20 01:34 vTLg5oG1
京都墓地―――
同志社は隣り合わせのICUと立命館の墓の前で手を合わせていた。
同志社「………さて、行くかな」
そこへ、立命館の工作員がやって来る。立命館は声をかけられた。
同志社「立命館の…今は何を?」
工作員「各地へ散らばり、復興の援助です。これは立命館様の遺志ですので…」
同志社「あいつも粋な事するじゃないか」
工作員「では…」
同志社は立ち上がり、他の墓を見て回った。すると、京医がいた。前には神戸と神医の墓があった。
京医「やあ」
同志社「どうも。なんですか?そのナイフ」
ドッ
京医は神戸と神医の墓の前にそのナイフを突き立てた。
京医「これは返そう。もう二度と使う事のないよう…」
同志社「あの…」
同志社はナイフの事を聞こうとしたが、止めた。そして、軽く頭を下げ、墓地の出口へ向かった。
関西「同志社!お前も墓参りか」
同志社「ああ、関学は…残念だったな」
関西「仕方ない、戦争なんだから。ところで…」
同志社「?」
関西「いいのか?京大さんのこと…。ICUの仇なんだろう?」
同志社「京大さんが倒れた直後、ICUの声がしたんだ…。
“ありがとう。平和とは何か、自分が何をすべきか、全て分かったよ。僕は神の下で罪を償おうと思う。それじゃ元気で…”ってな」
関西「幽霊ってやつか?」
同志社「幻聴かもしれないし、精神体かもしれない。しかし、いくらか救われたよ」
関西「そうだな。じゃあな…」