10/07/03 17:51:07 15+joUROO
「右の頬を打たれたら左の頬を差し出せ」『マタイ』5,39というイエスの言葉は
現代人にとっては、おそらくトルストイとガンジーの影響と思われるが、
「悪に対し悪を以って報いてはならない」という無抵抗、無暴力主義を表明したことば、
あるいは暴力による報復を禁止したことばであると解釈している人が多いように思われる。
しかしアウグスティヌスはまったく違う解釈をしている。
「右の頬」とは霊的なあるいは天上の善きもの、「左の頬」とは肉的あるいは
地上の善きもので、どちらも善きものであることに変わりはないのだが、
どちらを優先すべきであるかはキリスト教徒にとっては明白である。
そして「左の頬をも向けなさい」とは「右の頬も左の頬も打たれるままにせよ」という意味ではなくて、
「左の頬を向けることによって右の頬を打たれないようにせよ」という意味にアウグスティヌスは解釈する。
つまり「肉的な善きものを犠牲にしても霊的な善きもの(特に信仰)を守りなさい」という意味に解釈している。
URLリンク(www.kawasaki-m.ac.jp)
特定の個人がある話題から逸らすために意図的に誘導されている気配がする。