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朝青龍最後の出げいこ16戦全勝 離婚ショックなし
2009年7月10日 紙面から
離婚が明らかになったばかりの横綱朝青龍(28)=高砂部屋=は、
相撲は絶好調だ。名古屋場所(12日初日、愛知県体育館、中日新聞
社共催)前の最後の出げいことして9日、春日野部屋に出向いた朝青
龍は、16戦全勝で締めくくった。24度目の賜杯へ、自信がみなぎっ
てきた。
気迫がみなぎっていた。朝青龍の場所前最後の出げいこは、さなが
ら本場所の土俵のようだった。栃ノ心、栃煌山、栃乃洋を相手に16戦
全勝のフルマークを達成。どんな申し合いでも1、2番は負けることが
ある横綱にとって、全勝は珍しい。
それだけ勝ちにこだわった。一つの攻めが効かないと見るや、攻め方
を即座に変えた。栃煌山にはけたぐり、栃ノ心には内無双、栃乃洋には
内掛けと、けいこではめったにやらない足技やひねり技まで駆使。体が
動くまま、ひたすら勝利を求めて相撲を取った。
「調子はまあまあだな。上体の動きは良くなってきた」。言葉の上では
全勝締めにもトーンは上がらない。夏場所後はモンゴルで、痛めた腰や
左ひじの回復に専念。名古屋入りして急ピッチで調整したが、右脇腹の
痛みも出て不安はぬぐえない。
だが「いちいちけがの状態に負けていられない。ファンの期待に応えら
れるように、テンションも上げていかないといけない」とキッパリ。ひじの
テーピングも「気持ちでは多めに巻かないようにしている」と言い、後は
気力で乗り切るつもりだ。白星をそろえたのも、自信を回復させる思い
だったのかもしれない。「けいこと本場所は違うけど、少しは見えてきた
よ」。24度目の賜杯を、しっかりと視界にとらえている。 (田中一正)
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