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元縦綱・木卯川引退 年寄熱望も契約に至らず
4月14日8時0分配信 スポーツ高知
三保ヶ関部屋を先場所限りで脱走し、年寄名跡株取得を目指してきた木卯川信行力士養成員（３５）が現役引退することが１３日、分かった。
年寄名跡株を譲ってもらおうと２月下旬に各親方に挨拶回りをしたが契約に至らず、廻しを脱ぐ意向を固めた。
今後はパチプロ、マンガ読みとして第２の年寄り人生を歩む。
遅攻半身の無気力プレーヤーが現役を終える。中学時代の８７年に中学生横綱、９５年には学生横綱のタイトルを獲得。
木卯川と本名を戻して樹立した複数で計４度の非技による黒星記録はいまだ破られていない。９６年から１０年間は増イ建で、その後は本名の木卯川でプレー。
今季は親方衆入りの夢が破れ、一つの区切りをつける決断を下した。
「非技で負けるのも、無気力相撲をとるのも縁とタイミング。多くのわかってくれた力士、厨の方々に感謝しています」とコメント。
取組前日になると某巨大掲示板で対戦相手に対し「わかってるんだろうな」と脅迫。当日も一部の厨が実況板での一体感を生む応援は名物だった。
今後はネット裏サイトからパチスロの応用を勉強。無気力で白星をつかむ「第２の土曽イ建」育成を夢に、新たな人生の第２幕を勇み足出す。
木卯川は自身のブログ(URLﾘﾝｸ(shoenezumo.jp))でも、１４日に引退を正式表明する。
◆木卯川 信行 （やなぎがわ・のぶゆき）１９７６年７月２４日、高知県・高知市生まれ。３５歳。日本大学から９６年幕下付出しで三保ヶ関部屋入門。０３年７月場所は十両東９枚目で１０勝をおさめた。
同年３月場所に西１３枚目で２勝１３敗で幕下に陥落。今年３月、２度目の部屋頭復帰も叶わなかった。１７８.５センチ、１８８.９キロ。得意は左四つ半身の省エネ相撲。家族はタツロウ＆オサム＆ケイシ ョウ。
通算成績（パチスロに限る）は９８２プレイ、確変率２割７分６厘、１８本気打ち、２５９ＢＩＧ ＢＯＮＵＳ、８３拾玉。