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ホープ一番手に浮上＝豪栄道、再小結で勝ち越し－大相撲春場所１３日目
「負けたくない」。最高の舞台に、豪栄道の心に火がついた。
大阪・寝屋川出身でご当所。迎えるは小学生のころから対戦経験のある同じ２２歳の
栃煌山。ともに自己最高位で、互いに勝ち越しを懸けた一番だった。
体格は身長、体重とも好敵手が上回り、持ち味も馬力。ポイントを立ち合いと見て、
作戦を練った。低く当たって右を差し、まわしを引く。出足を止める「狙い通り」の形に。
右から投げを打ちながら寄った。「全然相撲にならなかった」と栃煌山。
番付で格上の貫禄（かんろく）を見せ付けた。
両者の部屋は近く、場所前は合同げいこ。そこには、朝青龍も
「元気の良い若い力士がいるから」と頻繁に来た。
２場所前の新小結では５勝に終わった。実は場所中の取組で左ひじを負傷。
師匠の境川親方（元小結両国）は「休め」と命令したほどなのに聞かなかった。
「精神的に強い」と師匠。
賜杯争いは白鵬が王手をかけ、外国人の隆盛が続く。日本勢の新関脇、２２歳の
稀勢の里は負け越した。「豪栄道がこのところ力を付けている」と武蔵川理事長（元横綱三重ノ海）。
ホープの位置付けに変動があったか。 （2009/03/27-21:05）
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