10/07/30 01:30:56 rJZnrPJe
「600レス超えたし、容量チェックしたら残り103KBよ~!んもう、とっととフランス行くわよっ」
「アンタら何gdgdやってんのよ。トロくさいわねえ」
「エマ!なぜここに」
「忘れ物、いや忘れケヴィンを届けに来たの。アタシもパーティーに混ぜなさい」
「う・・・・そういう事なら、まあしょうがないわ。でもこのスレのDIVAはアタシですからねっ」
なんか一人増えて、ママンの元へ!
602:スポーツ好きさん
10/07/30 12:23:00 2AxJtMes
大阪府某所。
嫁「彼のお友達が"信太"はどうかって提案してくれているんです」
姑「きょうびそのぐらいシンプルな方が、かえって斬新かもしれへんなぁ。さて、果物でも食べよか」
嫁「じゃ、私持ってきます」
姑「ええのええの。座っててー。庭にある守り神の木から私がもいでくるから・・・あら?木がない」
嫁「木がない?どういう事ですのん?」
姑「あの木はちょくちょく翼が生えて飛んでいくんやわ。織田家がここに屋敷を構えてからずっと庭に生えて
我が家の事を見守ってくれている、ありがたーい木なんやけど、たまーに息抜きに出かけるんよ」
嫁「自由で楽しい木ですねえ。この家の一員になれて、私本当に嬉しいわー」
フランス某所。
ママン「この子ら、うちの一員として養子にするわけにいかないかしら」
息子「そりゃダメだ。元のひとかたまりにしてカナダに帰さないと。彼は一流のスケーターなんだよママン」
ママン「ちっちゃいままフランス代表スケーターとして育てちゃダメ?ブライアンの弟子として」
息子「ママーン(決意が揺らぐ)・・・でもやっぱりダメだよ、そんなの」
その頃エマは、同様にミニチャッキーを養子にしようとしている中国人夫妻・弟子にしようとしている
デトロイト在住スケートコーチに諦めてもらうため、奔走していた。
エマ「なんとかしてケヴィンを返してもらわなきゃ、とんでもない事になっちまうのよ!」
603:スポーツ好きさん
10/07/30 13:34:50 lii9xedd
未来はミニチャッキーを胸に抱き、癒されていた。
「かわいい…。マオちゃんも抱っこしたいだろうな…;」
ミニチャッキーは未来を慰めようと舐めかけのチュッパチャプスを未来の口にぐいぐいと突っ込んだ。
小塚(それは、間接キスでは…。まあ、二人とも子供みたいだからいいか)
一方、キャシー組(キャシー、ヤグ、ガチ、羽生)に追いついた美姫、高橋、クリス。
「何ぃ~、本当にお化けが出たぁ?馬鹿言うな」
美姫の話を信じないヤグ。しかしその時――――ぼこん……
「…なんの音?」
ぼこん。ぼこん。ぼこぼこ、ぼこぼこぼこぼこ………
一同の足元の土が盛り上がり出し、やがてそこから巨大な木が一気にそそり立ってきた。
『ここ…か……?』
「うわあああああああああああああああああああ!!!」
「ほうらね!言った通りでしょ!言った通りでしょっ!!」
「勝ち誇っている場合か!みんな、逃げろっ!!」
全員、蜘蛛の子を散らすように逃げた。
604:スポーツ好きさん
10/07/30 14:20:48 dwyt5OQn
妖怪から必死に逃げて、やっとの思いで寺の入り口まで戻ってきた一行。
待っていた小塚達の姿を見てようやく安堵の息が漏れる。
「まさか本当にお化けがいたなんて…」息を切らせながら大輔が呟いた。
「みんな無事に帰ってこれたかしら?」美姫が周囲を見回す。
まだ恐怖が覚めやらぬ中、各々の無事を確認していく宇宙船組。
ひとまず先ほど合流したメンバーは全員揃っていた。ほっとする一同だったが。
「…真央ちゃんは?」不安げに未来が尋ねる。
「プルシェンコさんやライサさんやバトルさんも帰ってきてませんよ?」
ユヅルも姿の見えない面々に気が付いた。
「あいつら、いったいどこに行ったんだ?」
重い空気の漂う寺の境内をヤグは見遣った。
605:スポーツ好きさん
10/07/30 16:17:12 rJZnrPJe
ゲデ子がぐっすり眠るベッドで、ミニチャッキーは静かに寝返りを打つ。
「なかまのところへ、かえらなきゃ(・ω・`)」
豊穣の女神のような微笑みをたたえた寝顔を見つめ、記憶に焼き付けた。
また泣いて心配させたくないから、黙って出ていく。
「またいつか、あえるよね(つД`)」
名残惜しさを振り切ってベッドから抜け出すと、華麗な4Tを決めた。
606:スポーツ好きさん
10/07/30 22:15:15 7rnx6b3Q
「はーい、みんなお腹すいてるでしょ。たっぷり食べてね」
ジュベール家のお庭でBBQが始まった。
コストナーさんの家でたっぷり食べたはずなのだがお肉は別腹。
ミニチャッキーズが肉や野菜を串に刺し
ジュベママンにバケツリレー。チームワークはバッチリだ。
「ブライアン、早くママンを説得しなさいよ」
「そうは言ってもママン、ママンがケヴィン達を気に入ってて……ママン。
いなくなった時ママンがどれだけ悲しむかを考えたらママーン。
ママンはもう俺のことなんて、どうでもいいのかもしれないママーンママーン」
「あーーーっもうっ泣くんじゃないわよっこのマザ(ry!いい?なんでケヴィン達をあんなに可愛がるかわかってる?
ママンはアンタがいない寂しさをあの子達で紛らわせてるのよ。
ケヴィンへ注ぐ愛情は元々はアンタに注がれるものなの。どうでもいいわけないでしょ。
ほらっママンの横に座って一緒に肉を食べて色々最近起こったことをじっくり話してきなさいよ。
そしたらすべて解決よっ!」
607:スポーツ好きさん
10/07/31 00:20:13 /brXBY+H
親子水入らずで語らいまくりのジュベ家。話題は尽きないらしい。
それを遠くから眺めながら、ジョニ子は満足げにうなずく。
「家族って宝物よね」
「やーねー、お肉ほとんど残ってないじゃないのよ、もう~」
ミニチャッキー2人を抱っこしたエマ登場。雪組とユカからどうにか奪回できたらしい。
「さっきエレーネのところから自力で帰って来た子、融合済みよ。次はこの子たちね」
「アタシを労いなさいよジョニ子!・・・まあいいわ。ところで融合完了してからの手順、知ってるの?」
「あらやだ。融合済んでからまだなんかするの?」
「ふん。あんたなんにも知らないのねwww」
エマは勝ち誇るかのように反っくり返って高笑い。ジョニ子の背後に怒りのイバラがニョキニョキと伸びた。
608:スポーツ好きさん
10/07/31 00:26:36 4G42s7DQ
薔薇のトゲがジョニ子の肩をもんでいたPちゃんの顔に突き刺さった。
609:スポーツ好きさん
10/07/31 00:40:37 3xe549iE
「イタタタタタタッ」
Pチャンが耐えきれずに声を出す。
睨み合っている2人の視線が一斉にPチャンに集中した。
「アタシの可愛い後輩になにしてくれてんのよ」
「うっさいわね、元はと言えばアンタがアタシを挑発してきたのが原因じゃない」
「ふふん、あれくらいで怒るなんてまだまだお子ちゃまね~」
ジョニ子とにらみ合いながらPチャンの顔にオキシドールを塗りたくる。
「先輩・・・もう少し優しく・・・・っていうかちゃんと見ながらやって・・
目がぁ~目がぁぁぁぁぁぁあ」
610:スポーツ好きさん
10/07/31 01:00:27 m9alfbzA
「あれ?・・・・僕どうしてたんだろ?」
頭を振りながら起き上がるプル。どうやら気を失っていたらしい。
近くには真央とバトルも倒れていた。
「たしか・・・・あの時・・・」
低木だと思っていたあれがまさか噂の『妖怪ひとさがし』だったとは・・・
「我ながら迂闊だったな・・・」
驚いて逃げようとした矢先、恐怖の頂点に達した(?)
ライサのY字スピンに吹っ飛ばされそこから記憶が定かではない。
みんなと合流してこの話をしようか考えたが信じてくれるかどうか・・・
「う~ん・・・・どうしたもんかな~・・・」
本堂の前で一人考え込むプルであった。
611:スポーツ好きさん
10/07/31 01:27:25 k9gm9RsQ
「う~ん、またあいつが帰ってきたら厄介だなぁ…」
そう考えながらプル周囲を見回すと本堂の扉が開いているのに気がついた。
「ここにいるよりは良いかもね」
そうと決めたら行動開始だ。近くに倒れてたバトルの頬をぺちぺち叩く。
「ジェフ、ほら早く起きてよ」「うう……あれ?ジェーニャ、僕たち一体どうなったんだ?」
まだ頭がぼんやりしてるバトルにプルは妖怪のことを説明した。
「まさか本当に妖怪なんていたとはなぁ…そういえば他のみんなは?」
「マオはまだ気を失ってるよ。エヴァンと未来は何処に行ったか解らないんだ。そこで提案なんだけど…」
「なんだい?」
「さっきの妖怪がまた戻ってくると困るし、ひとまずあの本堂に隠れるってのはどう?」
「ええ?…あそこに?」
「マオも気を失ったままだし、ここにいるよりはいいと思うけど?」
考え込むバトル。真っ暗な本堂もここと負けず劣らずいい勝負な気がする。しかし真央を放って置く訳にはいかない。
「…わかったよ。とりあえず本堂に隠れておこう」
意識のない真央を背負って本堂に入るバトル。ちょっと役得かも…と思ったのは秘密だ。
「…これも一緒に持っていっておこうかな?」
本堂入り口に残っていた他の組用のお札をプルはポケットに突っ込んだ。
612:スポーツ好きさん
10/07/31 07:13:54 rtsB8AHX
ジュベんちのミニチャッキーもどうにか融合。
ほぼ以前のチャッキーと変わらない外見になっている。
「さて、これで全てのケヴィンが融合済みかしら」
ジョニ子は安堵と疲労でジュベ家のソファーにぐでーっと崩れ落ちる。
しかしその隣でエマが首をひねる。
「なんか、物足りない感じがするわー」
「なによエマ!まだ文句があるってーの!?」
そこでリッポン&Pチャンが挙手。
「このケヴィンはおとなしすぎる気がします」「失言がないのが変です」
急いでレーダーを監視。しかしそこにチャッキーの気配はない。
「警戒心が強すぎて気配を消すタイプもいるかもねアハンアハン」
「ステルス戦闘機タイプかwそりゃ厄介だなママン」
613:スポーツ好きさん
10/07/31 09:30:05 UCjdzhi4
京都は古寺の本堂で落ち着いていたプルとバトル、気絶したままの真央。そこへ、
どっかん!どかん!どかん!どか(ryずざざざざざざー…
屋根を突き破りDIVA一行が落ちてきた。
「「うわああああああああああああああ」」悲鳴をあげるプルとバトル。
「ちょっと!本当にここにケヴィンがいるんでしょうね!」
「アタシの勘を信じなさいっ。あの子を子供の頃から見ていたのよ!」
周囲を見まわすがいるのはプル、バトル、真央。
「いないじゃないのよっ!!」
「うっさいわねっっ!!」エマ逆切れ。
さて、警戒心が強いかどうかは定かでないが、気が強く勇敢なミニチャッキーは
京都市街を走る美姫の腕にしっかりと抱かれていた。
本人はボディガードをしているつもり。隣を走る小塚は補佐だと思っている。
手分けして探そうとなった時、いち早く美姫にしがみついて離れなかったのだ。
「でも、ケヴィン君。絶対危ないことしちゃ駄目よ?」
三人は京都の狭い路地裏の随分奥まったところまで来ていた。
614:スポーツ好きさん
10/07/31 10:28:55 bbnLbnBe
DIVA一行の中にケヴィンの姿を見つけたプル。
「あれぇ?ケヴィンいつの間に元のサイズに戻ったの?」
「・・・ほら見なさい!やっぱりここじゃないの!」勝ち誇る様子のエマ
「アンタはイチイチうるさいわね!・・・ジェーニャ、ケヴィンはどこ?!」
「え・・・?ケヴィンはそこにいるじゃない?」
「だからそうじゃなくて~~~!!」
キレ気味のジョニ子に変わってPちゃんが不思議そうな顔のプルとバトルに説明する。
「・・・なるほど、あのケヴィンは分裂した一人だったのか。どうりで小さかったわけだ」
話を聞いて納得した様子のバトル。
「それで、ケヴィンはどこにいるの?」エマはバトルに尋ねた。
「ミキ達と一緒に寺の入り口で待機してたはずだよ」
「じゃあ早速行きましょう!」「あ、ちょっと待って」立ち上がりかけたジョニ子をプルが制した。
「今外に出るとちょっと厄介な事になるかもしれないよ?」
「・・・どういう意味?」訝しがるジョニ子にプルは事の次第を話した。
「はぁ?「妖怪ひとさがし」・・・何よそのふざけた名前?センスないわねぇ。アタシだったらそうねぇ・・・」
妖怪のネーミングについてあれこれアイデアをめぐらせるジョニ子。
・・・突っ込むところはそこか!とガクッとする一同だった。
615:スポーツ好きさん
10/07/31 11:51:55 m9alfbzA
「妖怪ごときで怯えてるなんてスケーターの恥!とっとといくわよ!」
しり込みするプルたちを追いたて本堂を出たDIVA一行。
616:スポーツ好きさん
10/07/31 13:08:17 DDpIAtcE
「ところでエマ先輩、融合だけじゃ完成じゃないってどういう意味ですか?」
「そうよ、そこよ大事なのは」
Pチャンのもっともな問いに、エマはなんか得意顔である。
「イメチェン鉱石を身につけてるうちは安定してるけど、離せばまた分散する。そこで!その鉱石を」
「ぎゃーっ!!(ドボンッ!)」
ジョニ子が庭石につまずいて池にダイブした。海が苦手なジョニ子だが、池はどうなのか?
チャッキー問題はとりあえず後回しにして、DIVA組はジョニ子救出を優先。
617:スポーツ好きさん
10/07/31 16:14:04 FvH80BY8
「ちょっと!こんなとこに石置いたの誰よ!」
池から引き出されてずぶ濡れになりながらジョニ子が叫ぶ。
(一人で勝手に落ちたんじゃぁ)と呟くPチャン。
そんなジョニ子の姿を見てくすくす笑うバトルだったが・・・
「うわ~!!!」
足元のロープに引っかかり、仕掛けられていた大網がかぶさり
そのまま木に吊り上げられてしまった。
「・・・・そういえば、肝だめししてたんだっけ・・・」
トラップにかかったバトルを見てプルはのんびり思い出していた。
「そんな事いってないで早く助けて~!」
バトルの絶叫が古寺に木霊した。
618:スポーツ好きさん
10/07/31 18:01:42 /brXBY+H
自分だけでもバトルを助けねば!と99%チャッキーは木登りにチャレンジ。
だが完全体でないので、どうしても集中力がとぎれがちになる。
ずり落ちてベルトが木の枝にひっかかり、半ケツ状態になってしまった。
助けに行って自分がピンチ。しかも半ケツ。
葉陰になってて周囲からは見えないが、かなりみっともないし、苦しい。
これは恥ずかしい。大声出して助けを呼ぶわけにいかない。
”助けて!お願いだ!僕を救えるのは君しかいないんだ!”
99%チャッキーはここぞとチャキパシーを使った。
「ミキ、ごめん。僕どうしても行かなきゃ」
「ちょっとどうしたのよ。危ないわ!・・・ケヴィン!」
勇敢なミニチャッキーは、99%の自分を救うために全力で跳んだ。