10/02/19 15:01:42
口元がゆがむ。感情は制御不能に陥った。決勝の2回目を終えると、まずヘルメットを夜空に投げ上げた。
さらに、ゴーグルも投げ捨てる。これが性懲りもない『国母劇場』の号砲だった。
「あぁ~ん!?」。首をかしげ語尾を上げた。日本報道陣の取材エリアの一角。
「満足のいく滑りができましたか?」という質問に、不満の色を見せた。
質問が聞こえないのなら、その旨を伝えればいいが、また同様の質問をされた時にも「あぁ~ん!?」。
さらに、質問が繰り返されると「あぁ~ん!?」。“ケンカ腰”の威嚇と受け取られても仕方のない声だった。
「(騒動の)影響? そんなの気にしてたらこんなことやってない。
本当のスノーボーダーが五輪を目指してくんなきゃ、おれがまた出るつもりでいますね」
最後は2014年ソチ五輪へ出場意欲を示した。
自分の使命は『スノーボードのかっこよさを伝えること』と考える21歳。
だが、メダルを逸した上に悪態では、決してかっこよくはない。
不良少年のような軽率な言動から卒業しない限り、4年後への道はあまりにも険しい。
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