07/05/31 22:53:08
>>107
まず、3.57MHzというのは、元々白黒向けに作られたテレビに色を追加するために
導入された、カラーバースト信号の周波数を指す。
輝度信号にこのカラーバースト信号を重ねて搬送し、テレビ受像機内部で分離して
カラーバースト信号の位相と振幅によって、その場所の色相と彩度を示す。
さて、カラーバースト信号と音声信号は、コンポジット信号の段階では別のケーブルで
伝達されるので関係しない。
関係するのは、アンテナからの送信のため、VHFまたはUHFの搬送波に載せるときだ。
輝度信号(カラーバースト信号を含む)は主搬送波で変調されるが、音声信号は
少し周波数の高い副搬送波で変調される。
このとき、カラーバーストを含む輝度信号と干渉しないように、主搬送波と副搬送波の周波数は
3.57MHz+αだけ離れている。
※というより、本当は輝度信号と音声信号の搬送波の周波数帯の差が先にあって、
それに収まるようにカラーバースト信号の周波数が決定された。
※それと、音声多重放送においては、音声信号を二つ送らなくてはならないので
音声用の副搬送波が二つある。
とまあ、こんな説明でいいか?
んで、アナログテレビ信号については、「走査線のうちどこまでが有効な輝度信号で、どこからが
帰線期間であるか」および「一フレームの全走査線のうち、どこまでが画像として有効な走査線で、
どこからが垂直帰線期間であるか」が明確に規定されていないことはわかったかね?
これが、いい加減な規格という意味だ。
ついでに、音声多重において、「左チャンネル音声」と「右チャンネル音声」そのものが
テレビで送信されることがなく、L+RとL-R信号から分離しなければならないので
左右のチャンネルの音声にアンバランスが出ることが多いなんていう欠点も挙げられるな。
ほかにも挙げて欲しいか?
アナログテレビ規格がいい加減なものだというのは、まったくの事実だ。