10/07/04 00:47:44 SczR2IOs
意識が暗転してから数分、ふと気付くと頭の下に何か柔らかい感触があるんだよね。
目を開けてみると、姫忍が心配そうに覗き込んでいるんだ。
どうやら気絶している間中ずっと膝枕してくれていたみたいで、
バリ子は慌てて起き上がろうとするんだけど、姫忍に優しく押し止められてしまうんだ。
それでバリ子も膝枕くらいならと、せっかくだから甘えさせてもらうことにしちゃったの。
落ち着いたところで周囲を見回してみるんだけど、
店主さんも傍でしゃがみ込んでこちらを覗き込んでいるんだよね。
それでその店主さんに姫忍が話し掛けてるんだけど、なんかメディカがどうとか言ってるの。
どうやらお使いで買うぶんとは別にメディカを使ったから、その代金を払うということらしいんだ。
ふと視界にメディカのビンが一本置かれているのが見えたんだよね。
ビンの蓋は開いていて、中身も空っぽになっているみたいなんだ。
そういえばなんとなく、頭にさっきぶつけたのとは違う場所に痛みを感じるし
口の中にはメディカの味がうっすら残っているような気がするんだよね。
察するに、これは倒れているバリ子に使ったものだということは明らかなんだ。
でも気を失っていたバリ子が自分で飲むことはできないわけで
そして膝枕してくれている姫忍・・・この状況から考えられることは、つまり・・・
店主「代金なぞいらぬよ。それくらいサービスじゃ。
ワシの方こそバリ子の唇を堪能させてもらったしのう」
一瞬期待しちゃったけど店主さんだったんだよね。
~ 完 ~