10/06/23 22:40:39 D9skLcyB
若将軍 「もしも・・・もしもだ。せっかくの夏祭り、若い男女が浴衣を着て夜の街に遊びに出る。
その時に女が履いていた下駄の鼻緒が切れたらどうなる?」
ネイピア姉 「・・・・!」
若将軍 「そんな時、裸足で歩かせる男が居ると思うか?」
ネイピア姉 「・・・・つまり、お主は。」
若将軍 「うん?」
ネイピア姉 「つまりお主は、女子を抱きかかえる、あるいはおんぶ出来る状況を作りたいのだな?
背中に当たる乳の感触を。
『だ、大丈夫です!1人で歩けますから!』等と顔を真っ赤にして抗議する女子の表情を。
そういった、腐ったラブコメを楽しみたいと、そう言っているのだな?」
若将軍 「その通りだ。」
ネイピア姉 「・・・・」
若将軍 「男は可愛い女を抱きかかえる大義名分を手に入れ。
女は普段憎からず想っている男に抱きかかえられるチャンスを手に入れ。
貴方は消耗の激しい下駄を売って利益を得る。
・・・全員が、幸せになれると思わないか?」
ネイピア姉 「・・・・」
若将軍 「『切れやすい鼻緒』に使う素材はこちらでなんとかしよう。
無論、露骨に不良品を紛れ込ませたとして、それがバレてしまっては元も子もない。
それが露見しないように作られた、精巧な『不良品』が必要になる。
・・・その検分も、俺の時間が許す限り手伝おう。
今日この日から夏祭りの当日までの間、俺の空き時間はすべて貴方のものだ。」
ネイピア姉 「・・・ひとつ、良いか。」
若将軍 「何だ?」
ネイピア姉 「お主はかの真祖を斃した英雄の1人じゃ。腕はこの海都でも一番じゃろう。
そのような者が、こんな馬鹿馬鹿しい企みに全力を尽くす理由がわからぬ。
・・・・お主は、この海都に何を求めて来た?
迷宮を踏破し、名誉を得て。何を成そうとしておるのだ?」
若将軍 「・・・・知れたこと。幼な妻を娶るためだ。」
ネイピア姉 「・・・・」
若将軍 「・・・・沢山の幼な妻を、娶るためだ。」
ネイピア姉 「・・・・」
若将軍 「・・・・」
ネイピア姉 「・・・・夏祭りまで、あとどれくらいだと言ったかの?」
若将軍 「1カ月と16日だ。」
ネイピア姉 「・・・これから忙しくなる。わかっておるな?」
若将軍 「・・・ああ。」