エルミナージュⅠ&Ⅱのハルモニはモンブランカワイイat POKECHARA
エルミナージュⅠ&Ⅱのハルモニはモンブランカワイイ - 暇つぶし2ch253:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/11 22:38:16 LsTjPvHv
「はぁ・・・ミルコ様・・・」
「はぁ・・・ミルコ君・・・」
二人の美女&美少女がため息をつく。

「「苛めたいなあ・・・」」
もとい、二人の残念な美女&美少女がため息をつく。
彼女たちの名前は、グルティアとハーズ。本来なら対立する定めにある二人が、お茶会をしている。
白い靄に囲まれた奇妙な部屋で、小さな円卓を囲み、茶をすする光景は本来ならありえぬものだ。

「しっかし、あんた達適応早いよね・・・」
部屋の主の呟きは、呆れと驚きと感心が混ざった声であった。
ゆったりしたローブに身を包んだツインテールの少女、ルゲイエ――
彼女は夢をつかさどる精霊である。そして、たびたび奇妙な来客に遭遇する運命にあるらしい。

この間は獣人の酔っ払い、その次は冒険者、そして今回は魔族のメイドに大魔公のお姫様。
しかも二人は敵同士ときたもんだ。なんだって、こうも闖入者に巡り合うのか。

事の始まりは、グルティアとハーズが夢の世界で出会ってからだ。
ともに敵同士であった二人が戦闘を始めた挙句、ルゲイエの部屋の壁をぶち破り
彼女の優雅なティータイムは粉々に砕け散ったのだった。

二人はルゲイエに説教&説明を受けた後に部屋の片づけを開始。それがようやく完了し、
「ふう、やっと片付きましたわね。さて、ここは夢の中。現実に影響は出ませんわね。」
「うん、そうみたいだね~。でも、喉は渇いたにょ~」
「まあ、こんなところで戦ったとて仕方ありませんし、一時休戦してお茶でも淹れますわ。」
そう言うと、グルティアはそこらの戸棚をあけ始めた。
「ふむ、まずまずのティーセットですわね。茶葉が少々古い気もしますが、何とかなるでしょう。」
「あの、私んちのお茶っぱなんだけど・・・ まあいいか。お茶菓子はその下だからね。」
「わ~い、お茶会だー。」

と、こんな流れで即席のお茶会が始まったのだった。
互いに立場の違う三者だが、若い女性と少女二人、おしゃべりに花が咲き始めた。
外の世界を知らないルゲイエには、子供が寝物語に聞くおとぎ話のように聞こえたし
二人には、夢の世界の話が珍しい物語として歓迎され、なごやかに時が流れた。


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