ヴァルキリープロファイル -咎を背負うもの- 総合at POKECHARA
ヴァルキリープロファイル -咎を背負うもの- 総合 - 暇つぶし2ch561:シェリファSS 番外編
09/01/05 19:07:46 nvTx+KRN
ここはエーデルレーヴェ城に続く街道沿いの宿場町。
ウィルフレド一行はクリストフ軍に参加し、数日内にラングレイの居るエーデルレーヴェ城で行われるであろう決戦に赴こうとしていた。
そんなある日の晩、アーネストは酒場へと向かった。
長く軍人を勤めてきた彼はこのような大きな戦いにおいて生き残る確率がどれほどのものかをよく知っていた。
もうこれが酒を飲む最後のチャンスかもしれない、こんな時にあの男が一緒にいれば…
アーネストはもう二度と戻らない日々を思い出していた。
酒場の入口をくぐり、カウンターへ向かおうとしたその時、
「アーネスト殿?」
「ナタリア殿!」
そこには一人で酒を飲むナタリアの姿があった。アーネストは、一体どうしたことだろう、と思った。
もう彼女とは一年近い付き合いだが、彼女はあまり酒を飲まない。
酒に付き合ってくれるものの、彼女が自分から積極的に飲むことはほとんど無く、ましてや一人で飲んでいるところを見る事など始めての事だ。
やはり彼女も不安なのかもしれない、とアーネストは思った。
「ナタリア殿、珍しいですね、ご一緒しても構いませんか?」
「ええ、もちろんです。アーネスト殿」
二人は共に酒を飲んだ。
しかし、鈍感なアーネストですら、今日の彼女はどこかおかしいと感じていた。
いつもよりも多く飲んでいる。しかも彼が来る前から大分飲んでいたのか、そのうちナタリアはろれつが回らなくなってきた。
「ナタリア殿、いくらなんでも飲みすぎです。もう今日は休みましょう」
「まだ大丈夫です、アーネスト殿。もっと飲みましょう?」
「駄目です。明日に響くといけない。さあ、宿へ戻りましょう」
「…分かりました」
そう言って立ち上がる。しかし…
「あっ」
ナタリアはその場でよろけてしまう。
「ナタリア殿!だから言ったのです。わたしが背負いましょう。さあ、遠慮せずに」
「…すみません」


次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch