07/09/14 17:39:36 4WxQEOeg
N氏の話を聞くと、やはりその日早めに就寝したN氏の上に何者かが
覆い被さってきて、首を絞められたとの事。先輩が廊下でN氏とそんな
話をしていると、他の下宿人も青ざめた顔をして廊下に出てきた。やは
り何者かに首を絞められたという。
「なんなんだよ・・・?」
そうつぶやいたS先輩の目が、ある一点に注がれた。それは下宿の奥
のとある部屋のドア・・・しかもなぜか半開き状態になっているドアの
縁・・・そこに、女性のものと思しき白い指がかかっているのです。
先輩にはその指に見覚えがありました。そう、それはさっき先輩の首
にかかっていた、赤いマニュキュアを塗った指だったのです。
指はスローモーションを描くようにゆっくりと扉を閉じました。その
時先輩とN氏は、ドアの動きと1テンポ遅れて、女性のものと思しき黒
いロングヘアーが部屋の中に吸い込まれるのも目撃してしったのです。
当時のF大学は女性の学生を募集しはじめたばかりで、一学年に若干
名しか存在せず、当然、風呂便所共用である先輩の下宿に若い女性が居
る筈がありません。大家さんも女性でしたが、”あたしんち”のお母さ
んみたいな人だったので、当然サラサラロングヘアーなんかじゃありま
せん(短めで茶色の白髪染め)。