09/09/24 18:40:03 5mbv2tHv
そこで、「外国人に参政権を与えるなんてとんでもない！」という固定観念から脱して
一旦「外国人にも分け隔てなく参政権が与えられる社会っていいよね」という前提から出発する。
その根底にあるのは「日本人も外国人も関係なく人間はみんな平等」という思想だ。
保守思想ではそこで「平等なんてあり得ない」とぶった斬ってしまうが、ここはあえて平等を強調する。
この平等の思想に則るならば、外国に住む日本人にもその国での参政権が与えられなければ平等とは言えない。
だから、世界中の国家で一斉に外国人参政権が認められなければ、日本としても外国人参政権は認められないということになる。
しかし仮に世界中の国で外国人参政権が導入されたとしても、それでも平等は実現しない。
何故なら、国家によって有権者の意思が国政に反映される度合いにバラツキがありすぎるからだ。
日本に住む朝鮮人やシナ人の行使し得る権利と、シナや北朝鮮に住む日本人の行使し得る権利が平等であるなどということはあり得ない。
つまり、世界単一政府のようなものが出来ない限り、外国人参政権で人間の平等という理想を実現することは出来ないのだ。
ところが、仮に世界単一政府のようなものが出来たとしても、人間の平等は実現しない。
何故なら、地球には寒冷地もあれば乾燥地もあり人類には宗教文化の違いもある。単一政府の単一の統治では受ける恩恵にバラツキが生じてしまい
かえって平等ではなくなってしまう。だからやはり世界はバラバラな国家がバラバラな統治方法で統治するのがベターということになる。
そうした状態においては外国人参政権によって平等を実現することは出来ないのだから、外国人参政権は無意味だし、やらないほうがいい。
まぁこういう感じで、結論としては「平等なんてあり得ない」という保守主義と同じところに到達するわけだが
そこに至る論理展開の中で理想主義的な文脈を辿ってるから、理想主義的傾向を持った人達が耳を傾けることが出来る。
ＥＵ諸国で外国人地方参政権が導入されてるのは、ＥＵという擬似的な単一政府の制度下だから何とか成り立ってるのであって
これを東アジアや日本に導入するのは無理がある。そういう無理が分かってるからこそ鳩山は東アジア共同体などという構想をぶち上げて
既にそうした擬似的単一政府が存在するかのような錯覚を無理矢理作り出そうとしているのだろうけど、
これは実現可能性がほとんど無いし、無理がありすぎる論理であろう。
そもそもＥＵでも外国人地方参政権はまだ実験的段階であり、やはり軋轢が生じて失敗する可能性も高い。まだ慎重に推移を見守るべき段階だろう。
これぐらいのトーンで反対論を展開すれば理想主義的傾向の強い多くの日本国民を味方にすることが出来ると思う。
徒に外国人の危険性ばかり言い立てるのはむしろ反感を買って反対派の孤立を招くのではないかと危惧する。