09/09/10 17:38:36 Bq0hoeJ2
役所の仕事で表面から見えにくいのは、「調整」「根回し」でしょう。
例えば補助金一つとっても、切られる方にしてみたら死活問題だから、
関係各団体、自治体などと何度も話し合わなければならない。
あるいは自民党の政調会で方針が決まっている法案でも、
地元選出の代議士は反対、なんてパターンもあるし、当然野党との調整も要る。
そのあたりのことまで全部政治家がやるなら事務量的にパンクしてしまうだろうし、
仮に少しでも地元に関係する問題だったら、
それこそ「しがらみ」でがんじがらめになってしまうような気がしますけど。
まあ民主党も、やってみて始めて気づくんだろうけれど(笑)。
今までの自民党は部会ごとに議論してすりあわせが出来た政策が、
党から内閣に上がっているというシステムだったわけでしょう。
部会に官僚が出向くのが癒着に見えたかもしれないし、「族議員」的なボスを産んだかもしれない。
ただ部会は別名「平場」というように、誰でも出入りが出来て、当選一回の議員でも
自由に意見が言える。そこが自民党の人材育成の場になっていた。
議員は地元や業界団体の意向を代弁しているわけだから
民主的プロセスを踏んで要るとも言えたし、日本的ものごとの決め方だった。
しかし民主党は、それは二重構造だから止める、役所に入った大臣と副大臣・政務官だけで全部決めると言っている。
かつて細川政権の時、官邸と大臣だけで私学助成の大幅カットを決めてしまい、後で連立与党幹部が
「聞いてない」と大騒ぎになったけれど、そう言うことが頻発する可能性がありますね。
事務次官会議を廃止して閣僚委員会で意志決定を行う、とも言っていますが、
あれは次官たちが一緒に弁当を食べているだけで(笑)。
政治家抜きで、省庁同士が談合する場なんかじゃないですよ。