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ミヒルバングリさんのための募金のお願い
将来を嘱望される中国新疆の有能な若手日本研究者で、私たちの大切な友が白血病を発症してか
ら、ちょうど3ヶ月が経過しました。適切な治療を施さないと3か月を待たず落命するといわれる恐ろし
い病気です。複数の病院で症状の原因が分からず、診断時には病勢が進行していたミヒルバングリさ
んに残された道は、骨髄移植しかありません。幸い6人の姉弟から骨髄提供者が見つかる可能性は
高いといえます。しかし、移植手術には500~800万円相当の費用を前払いせねばならず、貧しい農
村出身の彼女にとって状況は絶望的でした。
そこで私たちは、彼女の生還と一層の学術文化的貢献への希望をつなぐため「救う会」を立ち上げ、
緊急募金を開始しました。一刻も早く手術が受けられるよう、どうぞお力をお貸し下さい!
【口座名義】 ミヒルバングリさんを救う会(ミヒルバングリサンヲスクウカイ)
【銀行名】三菱東京UFJ銀行
【支店名】春日町(かすがちょう)支店 店番062
【口座番号】(普通)0041056
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中国には55の少数民族がいますが、ミヒルバングリさんは、ウイグル民族の女性で、中国の西北、中
央アジアに近い新疆ウイグル自治区の出身です。
彼女は1977年に同自治区阿克蘇(アクス)市の拝城(バイ)県で生まれました。
北京民族学院を経て、東北師範大学の日本語学部に入学した彼女は、三年時に日本語能力試験
の一級に合格するほど優秀な学生で、卒業後は、新疆のモンゴル師範学院で日本語を教えていまし
た。ウイグル語-日本語の辞書を改編し、日本語の教科書を作りたい、日本との架け橋になって故郷
に貢献したいという夢を持ち、日本への留学を実現するため、一念発起し、遼寧省撫順市での一年間
の研修を経て、去る2008年9月より東北師範大学の研究科に入学しました。
白血病を発病したのはその直後です。体調を崩し、複数の病院にかかりますが、病名がわかったのは
三週間もあとのことでした。ほとんど通学することもかなわず、9月末より長春市の吉林大学第二医院
に入院しています。ミヒルバングリさんのお父様は既に退職しておられ、現在は冬には零下30度にも
なる慣れない土地で、彼女に付き添っています。
バイにある彼女の故郷は、自然の美しい、とてものどかな村です。ここからいつも彼女は何十時間、あ
るいは何日もかけて、ウルムチ、北京、長春、遼寧とどこへでも出かけて行って日本語の勉強を続けて
きました。確固たる信念と希望を持ち、常にその夢のために努力を怠らない、とても芯の強い女性です。
来年には長年の念願がかない、日本に留学することになっていました。
中国でも白血病の治療には大変お金がかかります。もともと決して裕福とは言えない家庭の出身で、
日本語教師として働いていたときの月給でさえ数千円にすぎず、ほしいものも買うのを控え、学業に専
念しようとしていた矢先に、日本円にして最低でも 500万円の医療費が、生きるために必要と知った
彼女は、どれほど落胆したことでしょう。現在、彼女の大学時代のクラスメイトや、東北師範大学同窓
の日本人、モンゴル師範学院時代の日本人の同僚を中心に、連絡のつく人たちの間で支援の輪を広
げようと奮闘していますが、やはり圧倒的に数が少なく、自分の生活をギリギリまで切り詰めて送金を
する友人たちも、限界を感じ心を痛めています。
10月には本人にも告知がなされ、現在彼女は前向きに治療を受けています。すでに 2ヶ月の闘病で
頭髪を全て失ってしまいましたが、辛い抗がん剤投与の副作用と懸命に闘っています。彼女を応援す
る人がたくさんいることを知って、希望を持ち続けてほしいというのが、私たちの願いです。皆様のご協
力を心よりお願い申し上げます。
発起人
順天堂大学 医学研究科 稲益 智子
東北師範大学同窓 アイヌル
東北師範大学同窓 張京姫
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