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セ、パのスター選手が一堂に会するだけの顔見せ興行のオールスターは人気が下がる。
ナショナルリーグとアメリカンリーグの間でインターリーグをやり出した後の
メジャーリーグでもそういう結果がはっきり出ている」。セ、パの交流戦が実現する際に、
メジャー通の球界OBはズバリ予言した。そして、その言葉通りの結果になったのだ。
それにしても、今年のオールスターはショッキングだった。
前代未聞の地上波テレビ局中継なしの危機に直面したからだ。昨年まで
1試合1億2000万円の放映権料を4000万円も値下げして、8000万円に設定したのに、
それでも7月23日、札幌ドームで開催のオールスター第1戦中継に名乗りを上げる
テレビ局がなかなか出てこなかったのだ。
「こんなことは今までなかった非常事態だ。地上波テレビでオールスターが見られない
なんてことになったら、その悪影響は計り知れない。野球人気がますます冷え込んでしまう」。
NPB関係者が真っ青になり、頭を抱えたのは当たり前だし、中継に腰を引いたテレビ局関係者
までがあまりの異常事態に驚きを隠せなかった。最終的には日本テレビ系列が中継、
前代未聞の不祥事は回避されたが、第1部10.9%、第2部14.8%、平均12.9% という視聴率だった。
広島の新本拠地・マツダスタジアムで行われた第2戦を中継した
TBSテレビ系の視聴率は11.7%と、第1戦を下回っている。
商品価値が急落したオールスターは、テレビ中継問題にとどまらず、
冠スポンサーという重大問題も抱えている。1988年から2006年まで年間協賛金3億4000万円
を提供してくれた三洋電機が、経営不振から降板したことで、一気に新冠スポンサー探しの
難題が持ち上がったのだ。「大丈夫ですよ。三洋電機がスポンサーから降りても、
オールスターの冠スポンサーになりたい企業はいくらでもある」。
元NPB関係者はこう豪語していたが、平成大不況の世の中は、そうは甘くなかった。