09/11/22 00:31:43 qJi2OjwA
リーヴェル対サンロレンソの取材から帰ってテレビをつけると、
「ESPNエスパニョール」でメジャーリーグのワールドシリーズをやっていた。
最近ハマっているフェルネという苦い酒を呑みながら、松井の3ランに興奮した。
この放送は中南米全域に向けたものなのでアルゼンチンでも観られるが、この国に野球文化はほとんどない。
サッカーのアルゼンチン代表がキャンプを行う施設の隣りに国立の野球場があるが、スタンド収容人員は2,000人程度。
これが最高の野球場で、パンアメリカン大会などを開催したこともある。
今でこそ野球はすたれてしまったが、30数年前には盛んな時期もあり、スポーツ紙の一面を飾っていたらしい。
中心になっていたのは日本からの移住者。甲子園経験者も何人かおり、かなりレベルが高かったと聞く。
しかしその後の二世、三世の時代にはレベルダウン。
彼らは顔は日本人だが中身はアルヘンティーノ。
一世は日本で生まれ育ち、スパルタ式トレーニングで、勝つための野球とチーム至上主義を叩き込まれてきた。
しかし二世以降は、自分を殺してチームや勝利に貢献するよりも、自分が楽しむことを望む。
作戦として送リバントはあるが、誰もやりたがらないし、練習もしない。
犠打に命を懸けた、元巨人の川相みたいな選手は存在しないのだ。
要するに、こちらの野球は楽しむことが先決で、大雑把でありいい加減でもある。