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ソフトバンクホークスが４期連続赤字 2009年２月期 入場者減少（09/07/01）
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プロ野球球団「福岡ソフトバンクホークス」の2009年２月期の業績が明らかになった。
営業損益は31億円の赤字（前の期は26億円の赤字）と４期連続の赤字。昨年は９月以降に
成績が失速し最下位に終わり、入場者数が減少した。今期前半戦の成績は好調で入場者数は
増えそうだが、景気悪化で広告収入は伸び悩んでいる。
ソフトバンクの完全子会社、福岡ソフトバンクホークス（福岡市、笠井和彦社長）と球団運営を
手がける福岡ソフトバンクマーケティング（同）を合算した。
売上高は前の期比横ばいの202億円。年間観客動員数はパ・リーグ首位を維持したものの、
２％減の225万44人だった。部門別収入では入場料収入が前の期比横ばいの64億円。
入場者は減ったが当日チケットの販売が好調で、割引率を低く抑えた。
広告とテレビ放映権は４％増の49億円。バックネット裏に複数の広告を表示できるモニターを
設置するなどした効果が出た。年度後半にかけて景気が悪化したが契約更新期に当たらず、
影響は少なかった。飲食収入は景気悪化やチームの成績不振を受け９％減の32億円だった。
年間48億円のヤフードームの球場利用料や、高額化する選手の年俸などを支払いつつ、
黒字化など大幅な収益改善を実現するには、好採算の広告や放映権収入などが必要となる。
それにはリーグ戦で好成績を残してプレーオフや日本シリーズへの進出を果たし、主催試合を
増やすことが条件になりそうだ。
10年２月期は、今年前半戦のチーム成績が好調で、入場者数は好調に推移しそう。稼働率が
低下していたＶＩＰ向け席を改装し4000～7000円程度の畳席などを増設。定員を480人増の
３万6253人にしたほか、携帯電話などのサイト経由でチケットを入手できるサービスを更新
するなど利便性向上で増収を狙う。
一方で景気悪化により広告収入などは伸び悩んでいる。このため、業績見通しは
09年２月期並みにとどまりそうだ。