09/05/29 07:54:39 wy2VyM4f
>>218の続き
多額の日本マネーがMLBの懐に・・・
大会を通して白けてしまったことがいくつかあった。1つは、変則的な組み合わせの結果、優勝を決める
までに日本対韓国戦が5試合にもなったことだ。また、先にも記したように、地元アメリカ代表チームが
有力選手をそろえられず、不甲斐なかったのもその1つだ。
アメリカ代表チームの編成がなぜそうなってしまったのだろうか。
大会を創設したとはいえMLBに代表選手を決める権限はなく、各球団や選手の意向が最優先され
たのだ。新聞報道によると、アメリカではWBCをオープン戦の1つと捉えている人がかなり多く、関心も
低かった、という。それゆえ、アメリカ代表チームが不甲斐ない試合をしても大騒ぎすることもなかった
のだろう。
もともと、WBCを創設したMLBの狙いは、“大リーグの市場を世界的に拡大すること”にあり、アメリカ
代表チームの勝敗を度外視していた。
また、3月7日付朝日新聞の報道によると、大会による収入のすべてがWBC株式会社に入り、そこから
各国に配分される仕組みになっており、第1回の例だとアメリカへの配分は、断然多く66%(MLB、選手
会各33%)、NPB(日本プロ野球機構)には約13%だった。そして記者は、こう記す。
「地域別の一番の大口スポンサーは日本だ。大会関係者は『収入の半分以上は日本マネーになるだろう』
と言う。各地とりわけWBC人気が高い日本から吸い上げたお金をMLBが持っていく構図が、より濃くなった
かっこうだ」
WBCを通じて、ビジネスに長け、抜け目のない“MLBの本性”が曝け出されたわけである。
MLBのコミッショナーは、3月開催に反対する球団オーナーたちの声を受け入れず、「次回から出場
チーム数を増やす」と、あくまでも強気を貫く構えのようだ。
(つづく)