09/12/08 12:50:00 HGXJ74R/
仮契約で保留-。聞いたことがない言葉だった。プロ野球史に残る失態を演じたのがオリックス。
ドラフト2位指名、比嘉幹貴投手(日立製作所)との仮契約を11月26日、本人同席で行います…と文書で発表しながら、
まさかの決裂。前代未聞の珍事を知らされて、何かの間違いかと思った。
最大の被害者は比嘉選手本人。26歳にして憧れのプロの道が開かれた右腕は、喜んで交渉の席に着くつもりだった。
当日は会社の隣の部屋に待機していたそうだ。ところが、オリックスが比嘉サイドに提示した契約金は1位選手の半分近く。
3位指名の高校生とほぼ同額、という事実が判明する。
怒ったのは日立製作所。エースを送り出すなら、それ相応の誠意が必要だ、と本人を交渉の席に入れず
「残留も含めて検討中」と言い放った。慌てたオリックスは1000万円を上積み。
比嘉選手は心からプロを熱望していたから、翌日夜に合意。さらに翌日の入団発表には朝一番に移動して京セラドームへ。
岡田監督との対面も果たした。
とはいえ、金の卵に“金の亡者”のような印象を与えてしまったオリックスの責任はどうなるのか。事前交渉さえしておけば、防げる事態だ。
球団納会に球団職員の多くを呼ばなかった、などなど最近、この球団から聞こえてくるのは笑えない話題ばかりだ。新監督の歯にきぬ着せぬ発言を除いては。
994年オフ、イチローの年俸を800万円から8000万円に引き上げ“球界価格破壊”の先陣を切った頃は
「プロ野球は夢を売る世界ですから」と何とも勇ましかった。当時と違うのは承知している。
でも、夢を売る世界の一員なら、ケチる場所はもう少し考えてもいいのでは。(上田雅昭)
【甘口辛口】プロ野球史に残る失態を演じたオリックス 2009.12.5
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