09/03/14 00:56:48 CfhzV9L0
松坂の練習試合への登板をめぐるドタバタ劇には、あきれるほかない。
１次ラウンドの登板後にしっかり確認していれば、こんな事態は避けられたはずだ。
エースがぶっつけ本番で２次ラウンドに登板せざるを得ない状況を招いた日本代表スタッフは、批判を免れない。
一方で、投球数や登板間隔に対する制限がこれほど幅を利かすＷＢＣの現状も考えものだ。
シーズン中にはない厳格な規制は、選手が故障した場合の保険金を支払う保険会社の意向とされる。
ＷＢＣを主催するＭＬＢ（米大リーグ）側は、国・地域別の世界一を決める大会と標榜（ひょうぼう）するが、
最高のパフォーマンスより故障防止を優先し、“オープン戦”のような中途半端な試合で、商売をしている格好だ。
第１回ＷＢＣの収益は１２８１万ドル（約１２億５５００万円）だったという。
昨季は約６５億ドル（約６３７０億円）を稼いだとされるＭＬＢにとっては、たいした額ではないかもしれないが、
新たな収入源としては悪くない数字だ。２回目となる今大会の賞金総額は、
１４００万ドル（約１３億５８００万円）と第１回から倍増しており、前回大会以上の収益が確実視されている。
日本プロ野球組織（ＮＰＢ）は、ＷＢＣを真剣勝負とするため、シーズン後の１１月開催を希望していた。
しかし、「１１月はフットボールの季節でファンに関心を持たれない」との理由で却下されてきた。
ＭＬＢは、ワールドシリーズをＭＬＢ最高の試合と位置づけており、
その後に“世界一決定戦”をうたう大会があるのは興行上よくない、との判断があったともいわれる。
また、３月下旬と７月の２段階で実施する分割開催案も、ＭＬＢの日程は動かせないと退けられた。
７月には重要なイベントであるオールスターがある。
結局、従来の枠組みの価値を落とさずにＷＢＣを開催できるのは、オープン戦期間の３月しかないのだろう。
調整段階の試合をも、新たな収入源とし、ＭＬＢのプロモーションにつなげる－－。
松坂の登板をめぐる一連の騒動から、ＷＢＣの本質の一端が透けて見える。
【ＷＢＣ】松坂騒動で透けて見えるＭＬＢの商魂
ソース：産経新聞
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