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ただでさえ、重そうなまぶたが腫れていた。
協会関係者によれば、流通経大との練習試合で醜態をさらした前夜、岡田監督は
宿舎でも試合のVTRを検証。焦燥感からか、深夜まで寝付けなかったという。
「あれは練習試合。ガタガタ言うことはない。問題点は分かっている」。
出発前は、精いっぱい強がったが、実情は異なっていた。
試合まで3日。もはやチーム力の劇的な向上を望む段階は過ぎた。
指揮官の口からは、自然と欧州組に依存するコメントが続いた。
「仕上がりまでは聞いてないが、皆、一緒にやってきたから心配していない。
(初参加の)稲本も昨年12月のミーティングは出てるし、選手間でも
情報交換しているらしいから(コンセプトは)伝わってると思う」。
まさに欧州組に任せっきりな状態であることが、言葉から浮き彫りとなった。
そもそも、この依存症は国内合宿中も兆候が見られた。
「バーレーンに行ってからチームの根幹をつくりたい。攻撃は欧州組が合流すれば
変わる」と堂々、公言。伝え聞いた国内組の主力が絶句するなど、チーム内に
亀裂が走る危険性も顧みなかった。現地では、練習試合の予定はなく、
実戦は紅白戦のみで出陣することも決定。連係、精神面で一丸となれるか
―不安は小さくない。
「今の心境?出発するという心境。それ以外はない」。岡田監督はそう言い残した。
3月の対戦では0―1。同じ失敗が許されるわけもなく自ら「背水」と発言し、
退路を断った。
J発足後、W杯最終予選の初戦は2勝1分け。引き分けたオフト体制は
ドーハの悲劇に泣き、勝った加茂(後に岡田)、ジーコ体制はW杯出場を決めた。
欧州組への依存を強めた岡田ジャパンが、W杯出場を占う一戦に挑む。
ソースはURLリンク(www.sponichi.co.jp)