08/09/02 21:24:46 oEYlE6Ri0
>>702
久石さんがどの程度細かく設定を知らされていたのか知らないけど、
死後の世界云々は違う気がする。以下、映画ポニョの俺的解釈。
ポニョ父は理想主義の人間だったけど、その思いが強すぎて人間に
愛想つかして人間であることをやめた。自然の力を強力に引き上げる
薬で人類を滅ぼそうと画策していたかも。でもポニョによって生成中の
薬は海に撒かれてしまって、アンナ感じに。
災害の中での宗介とポニョ、助け合う人々の行動に、ポニョ父は考えを
改め、人々が避難できる場所(天国だと考えてる人もいるけど)として
あそこを提供した。
ちなみにばあちゃんたちが元気になったのは、海に撒かれて自然を荒ぶら
せたあの薬のせいなんじゃ?
おそらく宮崎さんがこの映画に込めたかった想いはいくつもある。
多分一番言いたかったことは、「人間って、人生って、捨てたモン
じゃないよ、きっと」ということ。腐っていた登場人物二人(ポニョ
パパとグループホームの天邪鬼なおばあちゃん)の心の変化や、
人々のたくましさがそれを表している。
第二に、上記の二人の心を変えた、幼い二人の純真な愛情。
「真の愛情とは丸ごと相手を受け入れることです」ということ。
その二つが軸となり、さらに「地球環境の急激な変化を引き起こす
ことへの警鐘というメッセージ」と、「親と子の絆だけではなく、
地域の人たちやお年寄りと幼い者たちの日常的なふれあいを自然に
保てる社会の仕組み作りの提案」というようなスパイスが絡み
合っていると感じた。
俺は「宮崎さんは自分の歳を実感してこの映画を作ったんだろうな」
と思いながらEDロールをみていたよ。