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指揮官に求められるものとは…。「監督の判断ひとつで状況は変わる。選手がミスしたら
使ったオレが悪い。選手が活躍したら選手が称賛されるべきなんだ」とは、故藤田元司
元巨人監督の言葉である。通算7年間で4度リーグ優勝、2度の日本一に輝いた主役は、
やはり選手であった。
その点、星野監督は目立った。先頭に立って鼓舞する姿勢はいいが、明らかに調子が落ち、
戦列を離れていた選手を選出して「オレが直す」と豪語した。そこに選手の姿が見えない。
ダルビッシュが「いつ投げるのかギリギリまでわからなかった」というなど選手との
意思疎通を欠き、不可解な采配(さいはい)でメダルなしの4位。揚げ句には参加国
同一条件なのに、日本と違うストライクゾーン、日本と違う午前中の試合…などの言い訳。
自らが世界標準でないことを露呈する。
「批判は甘んじて受ける」と言いながら、帰国会見では「日本はすぐたたきにかかる。
そんなことをしたら若い人が夢を語れなくなれる。たたくのは時間が止まった人間だろう」。
居直りと思える言葉には閉口する。
自ら来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)監督の要請を受けたことを明かす。
星野流の観測気球、「失敗してチャレンジするのがオレの人生や」。シンパのメディアに
“WBCでリベンジの夢…”を露出させ、世間を伺う。北京五輪の負の部分をすり替える(?)
“戦術”は、グラウンド采配より見事ではないか…。
日本プロ野球組織(NPB)はWBCの監督任命について「白紙です」と沈黙したが、
現実問題として人材難で“横滑り”がささやかれている。勝てば官軍、負ければ…。
星野ジャパンへの期待が大きかっただけにファンは厳しくなる。世間の目は“節穴”ではない…。
(編集委員)
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