08/12/19 22:16:33 orBjrtZi
その時代に“カニでナンパ”なんて記事はさすがになかった…というより、そんな指南の雑誌など、
「プレイボーイ」か「平凡パンチ」くいらいしかなかったが、そういうのはなかったな。
まだまだファッションに関して言えば、「男がチャラチャラして…」という時代だった。
その当時、モテるアイテムはギターだった。その時代はフォーク全盛の時代だったから、ギターが弾ければヒーローだった。
そして、長髪、無精髭、バンダナ、ゴム草履、ベルボトムのジーンズ…。それが道内の旅人のスタイルだった。
ただ、確かに汚らしい感じは否めないから、自分はこういう格好はせずに比較的こざっぱりした格好で旅をしていた。
さすがにそうじゃないと、女の子だって近寄っただけで逃げて行く!
カニでナンパもあったけど、一番のそういうチャンスは青函連絡船。当時はみな周遊券を持って旅をするから、
必ず青函連絡船に乗る。3時間50分の船旅は長い。そして船旅特有の雰囲気もある。
出航のシーン、そして港を出ていく景色を所在な気に眺めている旅の女の子で好みのタイプを見つけると、
それとなく声をかけたものだ。意気投合すれば「サロン海峡」でゆっくりとお茶でもしながら…。
そして接続の急行列車に隣り合って座れれば、それは楽しかったものだ。
夏の北海道はそんな出会いとときめきの場だったのだ。